2013 年11 月06 日
コンプライアンス担当
「今は昔」の話になるが、在職中の一時期「ソフトの不正使用」に関する調査に遭遇した。当時、直接その業務に携わっていたので、ある程度の不正コピーがあることは、認識していて、いろいろな「検査」に対応した経験から「見解の相違」に持ち込めるだけの自信はあったのだが、一向に私にお呼びがかからなかった。
そのうちに、調査も終わり、あろうことか「この会社では一切不正コピーのソフトは使っていない」という証明書と表彰を受けることになった。
果たしてだれが対応したのだろうか、私にはまるで分らなかった。
でもしかし、正直ホッと胸をなでおろしたのは事実である。
しかしながら、ある場所で(当時流行っていた異業種交流会という場所での名刺交換の時だったと思う)「貴方の処でしたか」と驚かれて、賞賛され、その手法などに話が及んだ時に、今更「いやいや多少はありますよ」と言う訳にもいかず、何とか少しの自慢を含めて話したが、冷や汗ものだった。
それ以来、標記の言葉を聞くと「会社のための嘘つき担当」だなという感覚が払拭できていない。
その担当は、対外的には、たぶん一番信用できないのではないだろうか。
今回の銀行や食品偽装などもまさにそうではないだろうか。
本来「盾」になるべき担当が罰せられているのは、いうなれば「人身御供」であろう。
残念ながら、企業人という人間は「正直だけでは生きてゆけない」のである。
リタイアして10余年、正直ばかりではないが、「許される嘘」も含めて楽しくこれからも生きてゆきたいものである。
投稿者:つねちゃん
at 06 :16| 日記
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