2014 年03 月24 日
「二番煎じ」
最近はめっきり弱くなったが、もともとお酒大好き人間である。先日も娘家族の誘いで、これで3度目になるが「新潟酒の陣」へ行ってきた。
試飲なので、各種約10ml位を参加証代わりのお猪口に注いで下さるのだが、何しろ500銘柄の酒造が各々濁り、純米、吟醸や大吟醸などの種類を出されているのだから、確か60種類くらいまでは数えていたが、後は「矢でも鉄砲でももってこい」と言うような気持ちで次々に試飲して回ったので、多分100種類くらいは飲んだのではなかろうか。 1000mlだから、正味6合位は飲んだのではないだろうか。
まだ飲める、位である。(これが一番悪い、のを承知しているのだから始末が悪い)
話を本題に戻して、火の番小屋に集まった町の旦那衆が、体を温める煎じ薬として、般若湯を用意しているところへ見回りの同心が回ってきて、すっかり空けてしまってから、無くなると「拙者今一度待ち回りをしてくるから、二番を煎じておけ」と言う噺である。
酒飲みとしては、笑いながらも、自分も似たようなことをしていないかと思わずあたりを見回してみる噺である。
酒飲みとは、なんともいじましく、可愛い者である、と自分を思いながら。
先日、若い人と話していて、「煎じる」と言う言葉の意味が分からないと聞き、大いに盛り上がった。
今ではそんな薬の飲み方はしないのだろう。
たまたま、現在進行形で「養生訓」の書き写しをしており、その中にはいろいろな薬の飲み方が紹介されている。
もとより「覚える」気持ちでの書き写しではなく「老化防止の指先運動」だから、一つ一つは覚えているはずもない。
大体入れた水が半分くらいに「煮詰めて」から飲む薬の飲み方だと紹介したら「そんなもの苦くて飲めない」と言う。
だから「良薬は口に苦し」だと納得してもらった。
俺も齢を取ったのだなぁ。
投稿者:つねちゃん
at 09 :37| 健康
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