<< 前のエントリ | メイン | 次のエントリ >>
2014 年03 月26 日

「狸賽」

 この噺を聞いて、すぐに思い出すのが、正確な題名は思い出せないが、ヒッチコックの「天国」と言う物語である。
 それは後で書くとして、この噺の演者はTVだから、必ずしも「生」という訳ではないけれど、先代の小さん師匠が、私としては秀逸だと思っている。
 然程長い噺ではないから、オチはたぶん全ての人がご存じだろう。
 尤も、つい最近聞いた若い人のオチが、正直あまり面白くなかったせいか、小さん師匠のオチとどうしても比べてしまうせいか、違っていたことまでは覚えているが、具体的なオチは覚えていない。
 恩を受けた狸が、恩返しにお札に化けたりしたが、最後は「賽子(サイコロ)」に化けて、希望の目を出すのだが、具体的な目の数を言うことを禁じられて、「天神様」と言う符丁を使うのだが、予め教えられていない狸は「笏を持って構えている」という所で、扇子で顔を隠していた小さん師匠が、あの顔を狸そっくりにして作っておしまい、と言うものだ。 その顔が今でも鮮明に思い出し、変なところで思い出し笑いしてしまうこともある。
 ちなみに、冒頭で述べたヒッチコックの作品のあらすじは、少し違うという指摘はあるだろうが「なんでもその通りに叶ってしまう男」の物語である。
 人には自然に聞こえることだが、叶える神様にとっては、一種の符丁のように聞こえてしまう、という所が、私の感覚でつながるところである。
 符丁で無く、誰でも同じ感覚で分かってもらえるように言行を注意したいものである。

投稿者:つねちゃん
at 08 :33| 健康 | コメント(0 )

◆この記事へのコメント:

※必須