2014 年03 月27 日
「あくび指南」
正直なところ、随分昔にはなるが、この噺を聞いたときに「なんともつまらない噺だなぁ」と思ったものである。何人かの演者によるものを聞いたけれど、面白さが全く分からなかった。
ところが、ある時にやっぱり面白くなくて「あくび」が出てしまって、気が付いた。
桂枝雀師匠の論理ではないが、「緊張の緩和」であろうか。
「面白かろう」「こんども面白く無かろう」と推測を持ちながら聞いていて、たまたま番組(この噺を生で聞いたことはないが)の都合で、「聞くハメ」になった時にそんな気持ちに陥るのである。
それ以来「なんかホンワリとした感じが良いなぁ」と思っている時に聴くと、なんとも気持ちが良く、自然とあくびが出てしまう。
それを笑っている自分がいるのに気が付くと、より一層面白さが分かるというものである。
さて、なんとなくあくびが出た時に、この噺を思い出して、今のはどんな種類のあくびだったのだろうか、などと自問してみると、より一層面白く感じられるのは、私だけではないと思う。
来月のテーマを決めました。
「健康法。増進ではなく、現状維持」にしようと思っています。
投稿者:つねちゃん
at 06 :44| 健康
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