2014 年03 月31 日
「鮑熨斗」
この噺も「知ったかぶり」なのだが、「薬缶」などと違って「付け焼刃」のたぐいである。「磯の鮑の片思い」と言う言葉も、熨斗鮑の由来もこの噺で初めて知った。
知ったかぶりだけでは面白くないので、この噺だけではなく、今じゃほとんど忘れてしまったが、当時はそれなりに関連する祝いのしきたりなどを読み漁ったものである。
香典やお祝いの封筒の折り方、水引の結び方とその意味など。
でも、所詮は「付け焼刃の知ったかぶり」だったようで、今でもいくつかの「顔から火」の思いがある。
この手の噺は演者の巧みさもさることながら、一度本で読んでみられることをお勧めする。
「落語家の言うことなんか信用しちゃいけませんよ」と言う台詞は、それこそ「話半分」で半分は信用すべき内容が含まれていて、この言葉が出るときには、結構的を得ているように思う。
落語のテーマはこれでおしまいだが、とてもすべてを紹介する訳にはいかないから、図書館などで「全集」を一度ご覧になることをお勧めする。
それの中の一節を使うことで、会議などが和やかになることがある。
私が好んで使ったのは「どうか辛辣な意見を、オオット、真剣なでした、ちょっと新任で上がって居まして」と言う台詞である。
最初から「真剣な」と言えば、とても辛辣な意見は出てこなく、シャンシャン会議で終わってしまうことだったろう。
来月のテーマは、役に立つかどうかわからないけれど「私のボケ防止」と言うことになる、継続してお付き合いいただけると幸いである。
投稿者:つねちゃん
at 12 :12| 健康
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