<< 前のエントリ | メイン | 次のエントリ >>
2014 年07 月10 日

旅行 手段編 7 やはり飛行機

 長距離への旅行には、やっぱり飛行機は必要不可欠な物だろう。
 記念日旅行としては1月遅れになったけれど、先月末に道北へ家内と旅行した。
 富山空港から羽田で乗り継ぎ、新千歳空港での集合だった。
 帰りも同様の経路で帰ったのだが、天気も良く、ほとんど揺れを感じさせない空路で、幸いにして、羽根の少し前の座席で窓際が取れたので、家内もしっかりと窓外の景色、特に夜になって富山空港への着陸の時の滑走路が素晴らしいと感激していた。
 とはいうものの、私が最初に飛行機に乗ったのは、一種の騙しに遭ったようなものだった。
 上司(九州の人)と新入社員(広島出身で九州大学卒業)とで、四国へ出張することになった。
 常日頃「私は飛行機が嫌いだ。軽金属で作られているからと言って、あの巨大で相当の重量がある物体が離陸や飛行中は嫌いな物理の原理で飛んでいるが、着陸というのは『どううまく墜落するか』ということであって、危険極まりないものだ」と大きな声で自分の怖さを糊塗していた。
 ところが、新入社員が買ってきた切符は、一つは今まで見慣れた国鉄(当時)のものだったが、もう一つは見たことのない切符だったので、「なんだこれはっ!」と叫んでしまった。
 地声が大きく、それが一つの特徴だったので、フロア中にこだま谺した、とは後で聞いた話だったが。
 新入社員の「行くときの指定券が取れなかった」という言い訳と、上司の「時間がないから仕方がないよ」という説得で、仕方なく乗ったのが最初。
 松山まで一気に行けばいいものを、ご丁寧に大阪で乗換という「危険極まりない墜落」を二度も味遭わなければならなかった。
 窓外の富士山も目に入るどころか、大阪で降りた時には握った掌が汗でじっとりしていたことを思い出す。
 仕事の幅も広がり、それからは全国をまたにかけての出張族となって、飛行機も必需品になった。
 あまり見慣れない景色が一つだけあって、それが随分強く印象に残っている。
 どこへ行った時だったか、何らかの都合で飛行機が大旋回したようで、窓からの上空がまさに「宇宙」を見ているかのように見事なグラデーションに見えたことだった。
 あれが初めで今のところ最後の景色だった。
 存命中に宇宙旅行などできる訳がないけれど、いろいろな映画で似たような景色を見るたびに懐かしく思い出す。
 窓外の景色は夕方から夜にかけての「墜落(着陸)」の滑走路の景色を見るのが、今でも楽しい。

投稿者:つねちゃん
at 08 :21| 健康 | コメント(0 )

◆この記事へのコメント:

※必須