2014 年09 月26 日
旅行 各地の食べ物 九州での「豚足」 「お酒」も
最初の「九州旅行」は高校時代の修学旅行だった。神戸までは陸路で行き、それから航路を確か別府(ではなかったろうか)まで行き、それからは観光バスの旅と言うことで、行った所はおぼろげ乍ら覚えているが、食べ物、という意味での印象は殆ど無かった。
先輩が九州へ帰ってから暫くして、例によって「システム解説に来てくれ」という出張要請があった。
偉ぶる訳ではないが、特別講義が上手かったとか、特殊技術を持っていたとかでは決してないが、なぜかこのような要請が多かった。
話を戻して、仕事の後は懇親会があり、その後誘われるままに二次会へ流れて行ったのだが、その時も特別なことはなかった。
あったのは、その翌日の夕方であった。
一人で熊本の町へ出て、小作りだけれどきれいな居酒屋に入った。
「東京から来たのだけれど何かお薦めはありますか」と聞くと、当時40代くらいのたぶん昔は相当愛嬌のある人だったのだろうなぁ、と思われる女将さんが「ハイヒールはどうですか」と言われた。
訳が分からずにいると「豚の足ですよ」と解説してくださった。
今では「トンソク」という呼び名であちらこちらにあるが、初めてだった。
そして「お酒を」とも当然頼んだのだが、外は寒い冬の季節だけれど、中はかなり暖かい。
ハイヒールは思った以上に美味しく、ボリュームがあったので、その他は多分「お通し」だけではなかったろうか。
少し大きめのぐい呑みと共に、2合徳利に「お酒」が入って持ってこられた。
当然「日本酒」だと思ったのがまるで違う。
お燗をした焼酎なのである。
それを見た女将さんがニコニコと笑って「お口に召しますか、何なら『清酒』に替えましょうか」と聞かれた。
「郷に入れば郷に従え」とそのまま飲んだが、飲むうちに美味しさが感じられた。
適当に飲んでほろ酔いで出たが、暫くすると、口の中が何か「砂を噛んでいる」ような感覚がした。
ホテルへ帰って今度は熱燗の清酒を飲むとたちどころにそれが消えた。
先輩に聞くと「ラードが固まっていたからだろう」とのこと。
美味しかった九州だった。
投稿者:つねちゃん
at 08 :16| 健康
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