2016 年03 月10 日
物を言え
相変わらず仏教関連の本を音読している。 その中で「わが意を得たり」と言う言葉に遭遇した。 蓮如上人の言葉だと紹介されているが「物を言え」と言う言葉である。 新入社員の時に課内会議である議論になった。 同期入社の友人とぼそぼそと話していると、先輩から「意見があるのなら大きな声で言え」と叱られた。 以来、リタイアするまで肝に銘じ、部下にもしっかりと伝えてきたつもりである。 仕事の上では新入社員の新鮮な意見が必要な時も大いにあるのだ。 「沈黙は金」などと言う時代は遥か彼方の過去でしかない。 でも、蓮如上人と言う方が言われていたと言うことは、そのまた前であろう。 共通しているのではないかと言うのは、蓮如時代では「凡人」に対して、現在では「新人」に対してである。 どちらも十分な知識を持たない人間に対してであろう。 古希を迎える年になっても物は言っていくつもりである。 時々、いやいや私のようなお調子者はいつもであろうが---その都度反省しながらも、言うことだけは言い続けて行きたい。 ちなみに、冒頭の会議の後に「お前らの言うことは一見正しい。だけど、その正論を先輩が知らないと思ったか。『知っているけれどそれは現実的にはできない』ことを知っているから言わないのだ」と諭された。 だから、いつまでも深い記憶として残っているのだと、その先輩にはいまだに感謝している。
投稿者:つねちゃん
at 09 :24| 健康
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