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2016 年09 月14 日

「ちょうどよい」

 高校時代の恩師の随想集を朝の音読に加えた。その中で、表題の「詩」だろうかに遭遇した。  全文を引用させていただく。  ちょうどよい 松川五郎松  お前はお前でちょうどよい。  顔も体も名前も姓も お前にそれはちょうどよい。  貧も富も親も子も 息子の嫁もその孫もそれはお前にちょうどよい。  幸も不幸も喜びも悲しみさえもちょうどよい。  歩いたお前の人生は悪くもなければ良くもない。  お前にとってちょうどよい。  地獄へ行こうと極楽へ行こうと 行ったところがちょうどよい。  うぬぼれる要もなく卑下する要もなく 上もなければ下もない。  死ぬ月日さえもちょうどよい。  仏さまと二人連れの人生 ちょうどよくはないはずがない。南無阿弥陀仏  恩師はお坊さんとの兼業教師で、英語の先生であり、当時のPOPSにも精通されており、片ぐるしい講義ばかりでなく、適度にウィットを含んだ含蓄のある講義で大好きだった。  本を買ったのはもう大分前だったが「積んどく」でそのままになっていた。  卒業後50年近くたって「何か音読の本が無いか」と探して出てきたのも、この詩に出会わせるためだったのかもしれない。  改めて恩を感じる世代になったことに感謝する。

投稿者:つねちゃん
at 06 :35| 健康 | コメント(0 )

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