2017 年03 月07 日
「たのんちゃ」
先日夕飯の時に友人から携帯が入った。 長くかかる件ではなかったので、その場で用を済ませたのだが、最後に「そんなんで、よろしくタノンチャ」といつもの様に言って電話を切った。 終わってから、小5の孫娘が「『タノンチャ』っておかしい」というので面食らった。 そうか、今の小学生では、ほとんど使わない言葉だということを知った。 尤も「ほとんど」ということだから、意味は分かるし、「偶には」使うこともあるとのことだった。 最初に本社勤務になり、それでも以前やっていた仕事がほとんど一人の仕事だったので、引継ぎは十分にしてきたつもりだが、やはり細かい点での質問が電話で来た。 地声が大きいので、周りには隠しようがない。 もちろん隠すようなことではなく、純粋に技術的な話だったので、こちらも誰に憚ることもなかった。 ところが、何度かの後に、先輩から「お前の言っていることがまるで分らない、一度説明してくれないか」ということになった。 当時「応用プログラム」の経験者はそれなりにいらしたのだが、ミドルソフトというか制御系の経験者はあまりいらっしゃらなかった。 それで、仕事が一通り終わって、談話室で5−6人集まっての説明会がなされた。 一応地元からの質問の趣旨と説明内容を粗々まとめて青焼き(昔コピーのことをこう呼んでいた)で配っておいた。 もちろん私の出来る限りの標準語で。 喋っているうちに、だんだん調子が上がっていき、北陸弁がどんどん出るようになった。 そこを先輩が指摘してくれて、それからはだいぶん標準語に近くなったものである。 でも、その後何年かで、いわゆる「出張族」という部類になり、全国の言葉がみんなミックスして、いい加減だけれど、それなりに通じることになったのは、得したのだろうか。 それがつけ焼き刃だというのが分かったのが、リタイアして15年も経っての今である。
投稿者:つねちゃん
at 06 :20| 健康
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