2017 年03 月08 日
落語の楽しみ
落語は、同じ噺を何度聞いても面白い。 あらすじを空で言えるほど覚えていても、同じ噺家さんだったとしても、実際の噺家さんが話すと、やはり素直に楽しい。 それは、やはり「マクラ」ではないだろうか。 噺家さんは時節ばかりではなく、その時の事件や各種の話題なども巧みに盛り込んだマクラを形成し、それを本来の演題につなげる巧みさが面白いのではないか。 よく「講談師、見てきたような嘘を言い」というが、噺家はそれが殆ど事実だということは、むしろ聴衆の方が知っているのに「まぁ、落語家の言うことの殆どは嘘でございますから」と開き直ってみせる。 こんなふうに、半ば本気に、半ば茶化して、知らず知らずのうちに演題に引きずり込んでいるのである。 今日もま、そのマクラに楽しく引き込まれた。 だから、というとあちらこちらから叱られそうだけれど、以前は偶に買っていた落語のビデオやDVDなどは、最近は買わないことにしている。 同じ噺は何度聞いても楽しいけれど、やはりマクラは「生きている」ものでないと楽しくないと思うから。
投稿者:つねちゃん
at 06 :33| 健康
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