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2017 年04 月12 日

「安らぎは近くにあり」

 菜根譚の、一節である。  「親しみ深い物音が、うるさくない程度に聞こえてくる住まい」と解説されている。  それを受けての幕末の歌人、橘曙覧がうたっている。  たのしみは朝起き出でて昨日まで無かりし花の咲けるを見る時   昨日まで「全滅か」と思っていたアスパラがマッチ棒1本ほどの細いものが出てきていたとき  たのしみは文よみ倦める折しもあれ声知る人の門たたく時   内田百?の「世の中に 人の来るこそうれしけれ とはいふものの お前ではなし」との反語だけれども、論語を待つまでもなく「有朋自遠方来、不亦楽乎」と思える時  たのしみは常に見慣れぬ鳥の来て軒遠からぬ樹に鳴きしとき   我が家は山が近いから、かなり季節に応じて見慣れぬ鳥が来る。時には優しく、時にはうるさく。それもまた良し。  基本的には「青い鳥」に近いことなのだろうが、味わってみると、しみじみ「今が幸せ」と思える。

投稿者:つねちゃん
at 06 :48| 健康 | コメント(0 )

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