2017 年11 月02 日
読み齧り
朝の音読で使っている「菜根譚」からのネタである。 「つけ焼き刃の世捨て人」。 私自身は、このブログでも何度か書いているが、決して「世捨て人」という意識はない。 しかしながら、この節で言っていることは、それを看破するものだった。 今年になって、何度かこのブログでも呟いていることに「もう70歳なのだから」と言うものがある。 「だから、何なんだ」と詰問された場合に用意している反論は「そんなにもう無理しないで、自由気ままに生きていればいいじゃないか」ということだったのである。 この節では、それを「世捨て人」」と称しているようである。 「表彰なんて望んでいない」「これ以上の昇進・出世も必要ない」などと「特別な欲望はない」ということを主張すればするほど「もしそうなったら良いのになぁ」ということであろう、と指摘しているのである。 言われてみれば、確かにそうであり、このブログも、時折採用される投書も、「自己顕示欲」の塊である。 でも、正直に言わせていただければ、「苦労せずに」名誉欲もある、自己顕示欲、人気、お金その他諸々の欲望は、全くと言っていいほど捨てている訳ではない。 でも、それはあくまでも「苦労せずに」という前提が基本である。 そんなことで、欲が満たされるのであれば、それは、ある意味で「不可抗力の事故」のようなものではないか。 そのように考えれば、ネタで困って悩んでいるのは、苦労ではないという変な理屈になるのだが、それは「変」であっても私は一向にかまわない。
投稿者:つねちゃん
at 08 :37| 健康
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