2018 年12 月11 日
私の落語の聴き方
落語は、勿論「下げ」が一番面白いのだが、私はそれに加えてと言うよりも、それより面白く感じるのは「マクラを初めとした途中」である。 談志師匠の「芝浜」や枝雀師匠の「地獄めぐり」などの幾つかの噺は、録音で同じ噺を何度聞いても楽しく面白いが、多分これはマクラが「いつやっても良い時のもの」なのだろうからではないだろうか。 その他の噺は、耳新しいものがあったり、「今の人」の話だったりすると、やはり「聞き耳」を立てるのは、主にマクラである。 時期的なウィットを含んでいたり、その人がその件について、どれほどの興味を持っているのか、他と比較して取り上げるだけの勉強ができているのか、等を一人評論家として聞くのも随分と楽しい。 勿論「真剣にその件について議論する」という事ではなく、あくまでも「落語家の世間話」的なのが良いのである。 そういう意味で、最近「売れっ子」になっている人には、それが少ない様な気がするのは、私自身の勉強不足なのだろうが。
投稿者:つねちゃん
at 09 :17| 健康
| コメント(0 )