2010 年01 月25 日
私の1月17日
毎年1月17日になると、阪神淡路大震災のニュースでほとんど塗りつぶされてしまっている。それはそれで悲惨なことで、親戚を含めて直接の被害がなかった私には応える言葉もないのが本音である。
しかしながら、暗に陽に私にとってのその日は「湾岸戦争勃発」と「初めての海外出張の出発日」だった。
フライトが午後だったので、当時単身赴任寮で朝食後惰眠を貪っていた私の耳に、NHKの8時のニュースで「湾岸戦争勃発」と言う音声と実際の戦争を知らない私の目には、まるでアニメの宇宙戦争のごとき砲弾の射影が飛び込んできた。
米国出張は6名で行くことになっており、私はその取り纏め役(ある上長から『断腸の思いで団長をやって来い』と言われていた)になっていた。
当時携帯電話など持っている筈もなく、全メンバーに電話をいれ、「会社には連絡せずにTCATへ午前中に集合せよ」と伝えた。
会社に連絡すれば、必ず「中止命令」が出たはずである。
そんな思いの中、あるメンバーが名刺の印字が違っていたのが今日届くとの事が判り、私が会社の近くの本屋から部下に連絡して届けてもらったりした。
幸いにして、約10日間の出張も無事に終え、今では笑い話なのだが、忘れられない日である。
投稿者:つねちゃん
at 08 :43| 日記
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