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2005 年8 月27 日

裁判は時間がかかる?

司法改革の一環で裁判迅速法が制定され、民事訴訟に2年の納期が設定された。でも、僕が弁護士になった昭和62年に比べると、ずいぶん、裁判も早くなった。自分の経験で言うと、通常の事件は半年くらいで終わっているんじゃないだろうか。それにもかかわらず、早く、早くと言われると、裁判の中身がなくなってしまう。以前なら、証人尋問も必要だと申請した証人はだいたい採用されたし、1期日一人の証人で、反対尋問も次回期日で行って構わなかった。それが今は、本人一人に証人1人程度、原告側の証人も被告側の証人もあわせて1期日に反対尋問まで全部終了するという集中証拠調べが主流になった。その結果、丁寧に時間をかけて審理してその中で真実、事件の筋を発見するという民事訴訟が、とにかく1件落着方式になった。「おおよその筋」の中での解決になってしまった。

そもそも事件というのは、超特急でやる事件、急行でやる事件、鈍行でやる事件、さらにはゆっくり時間をかけて朽ちていくのを待つ事件というのがある。それを全部超特急で処理したのでは、往生できる事件も往生できなくなってしまう。

それに、迅速、迅速というが、証拠が予めそろっている事件、簡単な事案なら迅速でもいいかもしれないが、反対当事者になってみると手持ち証拠が何もない事件、関係者一人一人に話を聞かないと事案の全体が見えない事件の場合は、迅速は拙速でしかない。ましてや、原告の言い分だけを聞いて証拠が予めそろっていて、事案も簡単と思っていたのが、相手方の言い分や証拠を見てみると、実はそうではなかったという事件もある。そうなると、最初迅速と言っていた当事者も軌道修正をせざるを得なくなる。

そういう事件の「顔」も知らない人たちが(「顔」を見ようとしない人たちも)叫ぶのが裁判の迅速だ。

投稿者:ゆかわat 17 :46 | 日記 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )

2005 年8 月25 日

供託の方法が変わった

仮差押えの保証金を法務局に供託に行った。管外供託で、かつ、第三者供託なので、事務局では難しいかなと思ったから、自分で行った。そうしたら、何と、供託者の押印もいらないし、供託書の正本もコピーみたいなので出てきて、びっくり!供託官の朱色の押印もなく、ありがたみがなくなった。4月から登記手続が変わったのは雑誌で読んで知っていたけど、供託も変わっていたんだ。

投稿者:ゆかわat 22 :58 | 日記 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )

2005 年8 月21 日

8月20日

今年もお盆休みはなかった。
去年から民事調停官の仕事をしている。週1回は裁判所に詰めているから、裁判所そのものにお盆休みはないから、基本的に私たちにもお盆休みはない。でも、係の書記官・裁判官にあわせて夏期休暇をとれることになったが、今年の係の夏期休暇はお盆休みを挟んでその前後が休み。だから、お盆も仕事があった。でも、調停の期日は1件も入っていないので、私だけお願いして休みをもらった。
それでのんびりできるかなと思っていたら、依頼者から、受取手形が不渡になったの取り立ててくれと言ってきた。何でも手形詐取を理由に不渡となったというから、振出人は不渡異議申立金を支払銀行に預託しているはず。それを仮差押えすることにした。仮差押えと言っても、振出人は東京都多摩の会社だから、八王子が管轄。ここしばらく仮差押えなんてやってないから、久しぶりに突貫工事。16日に提出した。東京では、仮差押えは全件裁判官面接をするから、帰省の親子連れがいっぱいいる新幹線に乗って、八王子まで19日に行ってきた。
来年はお盆休みをとれるかな。

投稿者:ゆかわat 09 :24 | 日記 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )

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