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2014 年2 月12 日

福井市加茂河原ポンプ場建替え都市計画事業認可取消訴訟第2回口頭弁論

加茂河原ポンプ場
第2回口頭弁論では、福井県から事業を認可した判断過程に関する準備書面が陳述された。 しかし、これに対しては、裁判長から、「裁判所の求めている書面とだいぶんずれがある。裁判所が提出してほしいと考えているのは、たとえば、3案あったが、甲案はこういう点がよいがこういう問題点があるので、乙案にしたというような内容のものである。そこで、裁判所からこういう点を明らかにしてほしいという釈明事項書を作成するので、それに対して回答してほしい。」との釈明がなされた。 裁判所としても、県から提出された準備書面があまりに形式的なもので(一つだけ例示すると、法律は事業者名を書くように求めているところ申請書にはその記載があることを確認した、というようなもの)実質的な審査内容にふれていないことに不満を表明したものである。これまでの通常の行政訴訟(行政の言いなり、行政の正当化のためのお座なりの手続き)とは違う展開で非常に頼もしく思う展開だ。 次回期日は4月16日(水)午後1時30分から 

投稿者:ゆかわat 22 :34 | ビジネス | コメント(0 )

2014 年2 月2 日

司法権力の内幕

森炎「司法権力の内幕」(ちくま新書)という新書をたまたま見つけて読んだ。
元裁判官の書いた本としては異色で、裁判所内部の実情が分かって面白かった。
カフカの「審判」が日本の裁判所を描いたかのような現実性を帯びているという書き出しから始まる。そして、裁判所が絶望的なあまりに絶望的な実態であることを告発し、それをもたらした司法権力の実態とは最高裁事務総局などではなく、裁判所・検察・警察の全体・その有機的関連性という権力のメカニズム(互いが互いを監視する中で権力適合的な行動を自発的にとらせるメカニズム。裁判官を司法囚人たらしめる司法監獄=パノプティコン)であると言う。それを変える方法として、裁判員裁判に裁判員として司法参加した市民が、裁判員としての司法参加が権力闘争の場であると心得て裁判官のやることすべてに反対して、司法のあり方を変えていくことを提唱する。

京都弁護士会では2月15日に「法服の王国」の作者・黒木亮氏を招いて法曹一元のあり方に関するシンポジウムを開催するが、次は森炎弁護士を招いてシンポジウムを開催したいものだ。京都が幕末の世のように倒幕ならぬ倒裁判所活動の拠点となりそうだ。

投稿者:ゆかわat 14 :50 | ビジネス | コメント(0 )

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