2011 年7 月1 日

現場回り

今日は、金沢市内の現場をいくつかまわってみました。
こちらは壁を貼っている最中で、珪藻土の仕上げを予定しています。天井に貼ってあるのは能登ヒバ。いい香りがしています。
2011.7.1 現場1 


次の現場は基礎工事の配筋を設置している最中。基礎の中にいるのは海賊ではなく左官屋さんです。直径13mmの鉄筋を15cm間隔で配置してあり、まことにきれいに並んでいます。
ちなみに人が乗ってもビクともしません。
2011.7.1 現場2 

最後にまわったのは、断熱工事中の現場。ふと足場を見ると大工さんが反省しているようですが、よく見ると胴縁と呼ばれる部分を押さえていました。この胴縁は縦にライン状に取り付けていき、その間は通気層になっています。外壁や瓦が暑くなっても通気層に囲まれているため、暑さを和らげてくれます。
2011.7.1 現場3
このようにいろいろな現場をまわっていると、色んな職人さんから話を聞くことができるので非常にためになります。家造りの参考に現場まわりをしてみるのもいいかもしれません。
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投稿者:JC
at 19 :42 | 外断熱・自然通気工法

2010 年11 月14 日

金沢の町屋?

先日竣工したての金沢市内のお宅。奥行きが長く、町屋のようです。
11.15H1 


金沢の風情が残る大通り沿い。街の雰囲気が伝わってきます。
11.15H2 

アルミ障子の向こう側、家の真ん中に1階から屋根まで続く吹き抜けがあり、風や光、気配を各部屋に届けてくれます。
11.15H3 


昔の町屋も吹き抜けや中庭を介して、通風や採光をとっていました。その現代版みたいな雰囲気です。実際の床面積に比べてかなり広く感じられ、空間がのびのびと遊んでいるようです。

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投稿者:JC
at 18 :45 | 外断熱・自然通気工法

2010 年7 月26 日

長持ちする家とは

家を長持ちさせるにはどうすればいいか。工法がどうたら、材料はなんたらと言ってみてもそれが長持ちするかどうかはずっと後にわかることです。それを考えるには長持ちしている家を見るのが一番早いと思います。
7.26 民家1 
現代の日本の住宅の寿命は平均30年と言われていますが、これらは築100年を優に超える民家達です。
7.26 民家2 
これらの共通点は何なのか?
7.26 民家3 

これらはすべて土壁で塗られ、構造は現しになっています。少々専門的に言うと透湿抵抗がほとんどない、湿気が自由に出たり入ったりするので雨や湿気で湿っても晴れれば乾く。よって木構造が傷みにくく長持ちします。
「たとえ壁が朽ちてボロボロになっても、構造は生き残る。壁はまた塗り替えしてやれば良い。」
外部のメンテナンスを当然のこととし、骨格を守り受け継いでいく。
日本の風土が生み出した合理的長寿命住宅です。ただし、冬は寒いのが難点です。
現在は壁に断熱材があり壁の中で湿気が留まってしまうことがあります。
それを解決することが、長持ちする日本の住宅の目指すべき方向でしょう。

住宅をお考えの方々には是非古い民家を見てみることをオススメします。

最近、真面目なことを書こうとすると非常に疲れます。少々無理があるようです・・・。人気ブログランキングへ

投稿者:JC
at 21 :49 | 外断熱・自然通気工法

2010 年4 月2 日

自然の力を活用

 やんわりと暖かくなりつつあります。かたりべの家にお越しいただいた見学の方や宿泊体験をされた方からは「冬なのに本当に暖かいですね!」とのお言葉を多数いただきました。
日本は四季があり年中を通して快適であることが重要だと思います。
一足早い話題ですが、夏に萱葺き民家に入るとひんやりしています
湯涌民家










分厚い茅が断熱材になっていることと、土間から直接冷気を取得できるからです
自然のエアコンなので省エネ以上のゼロエネルギーです。基礎断熱












弊社の外断熱・自然通気工法の基礎。外部に面する部分は断熱してありますが、内側部分は空けてあります。夏場は床下に入った空気が冷やされて壁の中を移動していきます湿気も飛ばしてくれる自然のエアコンです。人気ブログランキングへ

投稿者:JC
at 19 :36 | 外断熱・自然通気工法

2010 年3 月18 日

断熱工事完了です!

   白山市で建築中のSPI工法のお宅。断熱工事が完了しました。断熱工事











内部は構造の外側に断熱を施工しています。夏は壁の中は通気層、冬は構造部分も蓄熱体になるそうです。断熱工事2











トップライトからの光がかなり明るいです
断熱工事4










3月21日(土)から3日間、構造見学会を開催いたしますぜひお越し下さい

投稿者:JC
at 16 :35 | 外断熱・自然通気工法

2010 年3 月7 日

構造は見ておくべし!

  白山市で建築中のお家フラットデザインの平瓦が葺き終わりました。白山市の家?1











3月20〜22日に構造見学会を行います基礎・構造・断熱方法など建ってしまえばわからない部分が丸見えです白山市の家?2











通風計画や光の取り込み方もぜひご参考ください「構造なんて見てもよくわからんし」という方も安心。優秀なスタッフが親切丁寧に解説いたします。質問攻めにしましょう
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投稿者:JC
at 18 :27 | 外断熱・自然通気工法

2010 年2 月22 日

基礎でも断熱

今日は白山市で上棟前の現場を見学に。ヒノキの土台がのっています。ちなみに「土台」とは
基礎の上にのっている角材のことを指します。土台の上に柱を立てていきます。
これは玄関ポーチの部分ですが、コンクリートと土台の境目に緑色のものが入っています土台伏せ1











拡大してみると土台伏せ2











実はコンクリートの中に断熱材が埋まっています。玄関ポーチのコンクリートを伝わって熱が移動しないようになっています。「部屋はあったかいけど廊下に出たら寒い」ということが少なくなります。断熱は家全体で考えておかなければいけません

投稿者:JC
at 19 :35 | 外断熱・自然通気工法

2009 年11 月14 日

DIY(Do It Yourself)!

本日、訪問したお家。お引渡しの時と小屋裏部屋が
劇的に変化していてびっくりです。
ご主人が色を塗ったり棚をつけたりして、念願だった趣味の部屋を
完成させていました。
小屋裏部屋2


大変だったとのことですが、大満足されていました。

家を白いキャンパスだとすれば、皆さんそれぞれの絵を
楽しんで描いているようです。

投稿者:JC
at 20 :22 | 外断熱・自然通気工法

2009 年11 月10 日

外断熱の温度グラフ

かたりべの家においてほぼ毎日気温を測定しています。
ここ最近のデータを集め気温の変化のグラフを作ってみました。
温度グラフ


外気温が太い青線です。11月3日の朝は外気温6℃室内温度12.2℃になっており、その後エアコンを稼動しています。この測定期間でエアコンをつけたのはこの日だけです。
ぜひこの暖かさを宿泊体感していただきたいと思います。

投稿者:JC
at 23 :21 | 外断熱・自然通気工法

2009 年10 月18 日

風を取り込む

自然の風を室内に取り込むことで、エアコンになるべく頼らない。
天窓を排気口にすることで、温度差や風圧差による風の流れを作ります。屋根面の温度差を利用した、京町家の風を取り込む仕組みに良く似ています。トップライト


エアコンをかける場合でも、一度熱気を出してからかければ効きが違います。奥に見える格子状のものは、小屋裏を通じて壁内からの熱気や湿気を排出するものです。

投稿者:JC
at 14 :12 | 外断熱・自然通気工法

2009 年10 月13 日

防露板

サッシの下に取り付けてある板状のもの
防露板1


室内側から見ると

防露板2


これは窓下防露板といって、結露が起こった場合に水を外に流すものです。このように、細かいところもしっかり施工することが大事です。

投稿者:JC
at 16 :57 | 外断熱・自然通気工法

2009 年10 月12 日

断熱材のジョイント

断熱材は家の中と外の温度の境界となる部分です。
冬は寒さを防ぎ、夏は暑さを防ぐものになります。
当然長い期間使うものなので、経年変化に耐えるものが必要です。
断熱材のジョイント


断熱材のジョイント部分。差込み式になっています。
風や地震による振動や木材の収縮による動きに対応できるように
余裕のある作りになっています。
ちなみに板状の断熱材、南極の昭和基地でも使用しています。

投稿者:JC
at 18 :51 | 外断熱・自然通気工法

2009 年10 月9 日

床の通気層

「かたりべの家」の上棟模様です。2Fの床を施工しています。
床施工状況


床に使っているのは普通の構造用合板ではなく通気用の床パネル
通気床パネル1


1階から見上げると裏面の通気スリットが見えます。
通気床パネル2


構造用合板を使う時は、壁や天井裏が湿気溜まりとならない
ように通気できるものを使用します。

投稿者:JC
at 10 :03 | 外断熱・自然通気工法

2009 年9 月3 日

屋根から出ます

暑い夏は2階が暑くなります。
家中の熱気が上に溜まるということと、
日光でやけた瓦の熱が屋根裏に溜まるからです。
夜になって日が落ちると外は涼しいのに家の中は暑い。
ということで、瓦の熱が家の中に入ってこないように
工夫することが重要です。
屋根1


これは、外断熱・自然通気工法の屋根の排気口です。
屋根2


天気の良い日はこのように手をかざすと、熱気が出ている
のが確認できます。瓦の下に通気層があるからです。
小屋裏やロフト、吹き抜けを計画されている方は
まず断熱計画をしっかりと確認してください。


投稿者:JC
at 18 :33 | 外断熱・自然通気工法

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