たてもの探訪【LCCM住宅デモンストレーション棟】
ここは茨城県のつくば市にある独立行政法人「建築研究所」。建築関連の研究開発を行っている施設です。
今回の目的は2011年に完成した【LCCM住宅デモンストレーション棟】の見学です。LCCMとはライフサイクルカーボンマイナスの略で、建物を建築した時や運用している時のCO2(カーボン)を削減し、太陽光発電によって最終的には収支をマイナスにしようという究極のエコハウスです。
キーワードは「衣替えする住宅」
究極のエコハウスと言えば機械でコントロールするようなイメージでしたが、意外と手動で切り替えをするような部分が多く見受けられました。これは南側の縁側空間にある夏の日差しを制御するためのルーバー。
この縁側空間は、開閉することで外部と内部の橋渡しするゾーンとなります。夏場は開放するとともに床下からの通風による冷却効果をもたらし、冬場は閉じてタイル面に蓄熱することで暖かさをもらたします。
室内から通風塔を見上げたところ。2ヶ所設けられた通風塔は夏場の熱を排出します。この窓の開閉も手動で行います。
南側から入った風がこの通風塔から抜けることで室内に涼をもたらし、無風時でも温度差によって自然換気が促進されます。
このように自然のエネルギーを取り込み夏冬で切り替えすることで冷暖房の負荷を減らしながら、建築時のCO2をマイナスへともっていこうという試みです。また住む人が感性に応じて自分で切り替えすることで省エネにつながることにもなります。
この建物、設備の価格だけでもかなりのものでしたので、すぐに実用化されるというものではないかもしれません。しかし、考え方はこれからの住宅設計に求められるようになると思います。
最近、古い建物ばかり見ていたので竪穴式住居なんかを提案しかねないと不安がられていたので、たまには新しい建物を見ておこうと思います。
投稿者:JC
at 18 :56
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たてもの探訪【尚古集成館】
鹿児島市の北部にある石造りの洋式建築【尚古集成館】(しょうこしゅうせいかん)。幕末の1865年に建てられた日本で最も古い洋式石造建築で、機械工場として作られたこの建物はストーンホームと呼ばれていたそうです。
当時の日本の建物は柱と梁で成り立っており開口部が広かったで、このように穴を開けたような窓はとても珍しかったことでしょう。
凝灰岩を積み重ねた外壁は厚みがあり、重厚感があります。
こちらは尚古集成館の近くにある反射炉。大砲を作る施設があった場所です。これらの一連の施設は薩摩藩の集成館事業という西洋化政策の一環として作られました。
この事業を推進したのは薩摩藩主「島津斉彬」(しまづなりあきら)。若い頃の西郷隆盛等を登用したことでも知られており、明治維新にも大きな影響を与えています。
はじめて鹿児島に行きましたが、桜島はかなりの頻度で煙をあげていました。
天気予報に風向きが出ていたのが驚きでした。ちなみに鹿児島では西郷隆盛のことを「せごどん」と呼ぶそうです。
投稿者:JC
at 21 :15
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「諸江町の家」内見会開催!
3/17(土)18(日)10:00〜17:00 金沢市諸江町中丁におきまして完成内見会を開催いたします。吹き抜けや無垢フロアなど見所満載となっています。
場所はこちら
お気軽にお越しください
投稿者:JC
at 15 :07
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3/15現場回り
今日は現場をあちこち見てまわりました。
こちらの現場では断熱材の施工がほぼ終わり、気密検査を受ける段取りになっています。断熱材が隙間なく施工できているかの確認のため、必ず気密検査をすることになります。
こちらは断熱材の施工真っ只中。サッシのとりつけもほぼ終わっています。左側のゴミ箱の上にちょっと見えるのは大工さんですが、遊んでいる訳ではないようでした。
梁をみせる箇所が多く、吹き抜け回りはかなり開放的になりそうです。
こちらは完成直前です。設備で散らかっていますが、ご希望の方は土日にご覧いただけます。詳細は明日お知らせします。
と現場をまわっているような顔をして、入手してきたチラシ。
3/24(土)〜4/1(日)に鶴来の「もく遊りん」でもく得市が開かれるそうです。蔵出し市や売り尽くしセールが開催されるとのことなので、これはぜひ行かねばと思っています。
最近、こちらでサボっているのですが買い物をしたことがないので、少し気が引ける今日この頃です。
投稿者:JC
at 19 :14
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