みさと村だより

　子供たちとの一年は今日で区切りとなった。
　
　かわいい子供たちだったが、一応のお別れとなる。
　なぜ？という気持ちを抱えたままの1年間だったが、だから、ということだったのかなと思いつつ一年を締めくくる。
　本当にかわいい子供たちだったが、未練は感じない。こんなに不愉快な気持ちで1年を締めくくったことは今までなかったが、致し方ない。
　自分が蒔いた種である。成長することとかよくなることとかが必ずしも喜ばしいことばかりではないということである。難しいことだ。

　今日は、みさと村の子供たちの卒業式。
　いろいろあった子供たちが卒業していく姿を見ていたら、目が潤んできた。
　何かをやり遂げたからと言うより、そこにそうしていてくれるだけで十分にうれしい気持ちがした。

　なんと、我が家の受験生さんは合格してしまった。しかも、友達と抱き合って喜んでいるところがテレビに映ってしまった。
　まあ、よかった。本当によかった。
　先週から帰っていた、お姉ちゃんに連れられて、受験生さんは、明日から東京旅行に行く。
　傷心旅行にならなくてよかった。

　子供の中学校の卒業式には出ることにしている。
　仕事を半日休んで参加した。
　控え室で子供からの手紙を読んだ。あいつらしい言い方で、感謝の気持ちが表されていた。ちょっとほろっとした。
　子供から時折名前は聞くが、顔を知らない同級生たちの顔を眺めながら、一人一人証書を受け取るのを見守った。
　今年が創校60周年で、記念すべき第60回卒業生なのだそうだ。30数年前に自分が卒業しているだけに、中学校ってそんなに歴史が浅かったのかと思う。
　卒業式で一番感動したのは、３年生の合唱の美しさだった。明らかに１，２年生よりうまかった。これは素晴らしいと思う。
　最後列に、何となくその場になじめないような雰囲気の独特の子供がいた。後で聞くと、それなりの事情を抱えた子供とのことだった。
　これで、中学校との縁が切れた。

　明日は、入試の発表だ。

　どうもよろしくない。
　試験の話はタブーになった。
　挽回を期した教科で失敗をしたらしい。
　まあ、仕方がないね。

　我が家の受験生さんは、どうも予想通り思わしくないできだったらしい。
　明日のがんばりにかけると言うことだ。