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2020年11月15日

「兄と奏でるノクターン〜発達障害 家族の情景〜」

 たまたまテレビのチャンネルを動かしていたら、一見して自閉症の男が、弦楽アンサンブルを背景に、協奏曲を演奏しようとしている場面が映った。「なんだか面白そう」と思ってそのまま見ていたら、最後まで見てしまった。
 韓国のノンフィクションである。母と兄弟の物語。障害のある兄に、母は、音楽の才能を認め、ピアノ、バイオリン、クラリネットの英才教育を受けさせる。弟は、その後を追ってピアニストを目指すが、挫折する。その弟の、兄への嫉妬、母親や兄への反発が、その気持ちが分かる気がして、見ていて苦しかった。
 番組の終盤、兄のロシア演奏旅行に、母親ではなく弟が同行する。45分の番組なので、詳しいいきさつが省略されているところが多いのだが、身の回りのことがほぼできない兄にひげを剃らせる場面、母親なら上手にやってやるのだが、弟は、うまくできないこともあって、兄に自分でさせようとする。下手ながらひげそりを動かそうとする兄の姿に、「自立のために必要な支援って、実はこっちなんだよ」と思わされる。
 コンサートの最後、弟のピアノ伴奏で、兄がクラリネットを演奏する。それを通して、弟は、兄との心の一体感を覚え、兄への接し方を変えていこうとするという結末だった。そのクラリネット演奏の曲が、日本の朝ドラの「あすか」のテーマだった。いい曲だ。心にしみた。ちなみに、今年なくなられた竹内結子さんの主演ドラマだった。

投稿者:at Sushiat 21:44 | 日記

2020年11月14日

「さかのぼり日本史 とめられなかった戦争」を読む

 今話題の加藤陽子さんの本である。近現代史の専門家で、戦争の問題に触れた本を書いておられることを知っていたので、学術会議問題で名前が出たときに、是非読んでみたいと思った。ついでに、朝日新聞出版の「もの言えぬ時代」も読んだ。
 さかのぼり日本史は、2011年のNHKの番組で、番組内容を補完する本である。非常にわかりやすく、日本が戦争に突き進んでいった過程を書いている。
 もの言えぬ時代は、2017年の共謀罪が国会で審議されたときに、朝日新聞社が企画した記事を元にした本である。24名の方の共謀罪に対するインタビュー記事が載っている。共謀罪に否定的な意見が多いが、賛成意見もある。その中で、冒頭の内田樹さんの「国家主権の回復は日本人の歴史的使命である」が強烈だった。ずいぶんとはっきり言ったものである。

投稿者:at Sushiat 21:40 | 日記

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