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2012年02月25日

おとうと

 山田洋次監督の作品である。
 テレビの山田洋次監督特集番組で関心を持って、見たくなって用意していたのを、ようやく見ることができた。
 吉永小百合さんはきれいだ。しかし、さすがにかなりの高齢だということが分かる。映像は厳しいものだ。それでも、さすがに存在感がすばらしい。
 そして、笑福亭鶴瓶の演技が、これまたすごい。どうしようもないおっさんを熱演している。ホスピスで同室のおじさんは、名前を知らないが、富山出身の俳優さんだ。久しぶりに顔を見た。なつかしい。(横山あきおという、元コメディアンでした。)
 山田洋次のすごさは、ちょい役で出演している人の顔ぶれにもある。中居正広など、まさか、えっと思った。
 そして、そうそうたる俳優に負けずに存在感を見せている蒼井優の演技力のすばらしさ。
 そんな中で、妙におもしろかったのが、お姑さん役の加藤さんと吉永さんの掛け合いの会話である。結構ひどいことを言われている。自分の母親のことを思い浮かべて、さらに歳とって認知症が入ってきたら、こんな会話になるのかもしれないと思う。こんな風にさらっときついことを言えたらいいのになと思う。
 そんな映画の中で残念だったのは、娘役の蒼井優の結婚相手である。余りに自分勝手なエリート医者家族である。そのステレオタイプ的な描き方が、残念だった。なぜ、彼女は、こんな人を好きになってしまったのだろうかと思うと、彼女の人物像に疑問を感じてしまう。その次が、幼なじみの大工さんというのも、あまりにもタイプが違いすぎて、不自然に思われた。

投稿者:at Sushiat 07:28| 日記 | コメント(0)

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