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2012年07月26日

立山縦走 3

 朝から盛んにヘリコプターが飛んでいる。山の景色に溶け込んで、なかなか目で追うことが難しいが、天狗平あたりから、剣御前の小屋のあたりに向けて飛んでいる。山小屋の物資運搬かと思いきや、なにやら建設資材のようなものを運んでいる。
 11時、大汝山到着。しっかりとした小屋があって、その右手に、少し上がったところに、頂上の標識がある。ふと見ると、室堂の向こう側、大日岳のあたりに雲がかかって来つつある。
 大汝を過ぎると、道は下りになる。その先に、稜線伝いのなだらかな道が見える。そのさらに向こうが真砂岳だろうか。なだらかな道を見て思いだした。初めてここへ来たのは、小学校1年生の時だ。父と、祖父と、一の越の山荘に泊まり、午前3時頃から雄山に登って日の出を見て、その後、ここに歩いてきたのだった。あのなだらかなあたりで、休憩をして、お餅を食べた記憶がある。
 12時、真砂岳の麓に着く。登頂せずに、麓をかすめて別山の方に抜ける道がある。体力的に自信がないので、その道を行くことにする。この先、どんどん下って、ぐぐっと登ったところにあるのが別山だろう。見た感じ、かなりの登りである。
 だいたい出会うのは、お年を召した方々である。その中で、赤いシャツを着た若者が、前方に見えた。時々写真を撮りながら、ゆっくりと別山への坂を登っていく様子なので、それを目標にがんばって登る。
 12時45分、何となく頂上が近づいてきた気がする。中高年登山者グループが休憩していて、歩き出す感じだ。そこに、平らな岩があるので、彼らが立ち上がるのを待って、休憩する。うす紫色の袋状の花がきれいに咲いている。空には飛行機雲がきれいに糸を引いている。ハイチューを1つ食べて、中高年グループの後を追う。
 12時55分、別山山頂に到着。祠がある。長野県側を向いて、左手に剱岳がきれいに見える。正面側に少し盛り上がった山が見える。
 山頂付近はかなり広く、残雪の一部が溶けて、池のようなものができている。剱岳がよく見える方に歩いてみると、左手の山陰に剣御前小屋が見えた。この山を下りたら、今日の目的地だ。そんなに空腹も覚えないが、おにぎりを一つ食べて休憩することにする。剱岳に、西の方から次第に雲がかかっていく様子が美しい。
 1時10分、下山開始。しばらく行くと、はい松の間の細い道を抜けるところがある。昔の記憶がよみがえる。そうだ、こんなところを抜けた覚えがある。別山乗越の辺りで、ちょっと暑さを感じて、服の袖をまくろうとした時に、服の色がブルーだったことに気づく。昨日、着る服を用意する時からずっと、グレーのシャツのつもりでいた。よほど登ることに夢中だったのだろう
 1時20分、真下に剣御前小屋が見えた。増築工事をしているようで、小屋の前の広場に、たくさんの角材が並んでいる。これを今朝から盛んに上げていたのだろう。
 1時25分、小屋に到着。たくさんの人たちがいる。トイレに入って、ちょっと休憩。このあとはひたすら雷鳥沢へ下山することになる。

投稿者:at Sushiat 13:30| 日記 | コメント(0)

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