みさと村だより

　東京に残って一人暮らしをしている子どもだが、この夏辺りに留学を希望していた。そうなったら、一旦、借りている家を引き払って、帰国したら改めて家を探せばいいと思っていた。
　しかし、奨学金付き留学の選考に漏れてしまったため、留学をあきらめて、就活に専念することにしたらしい。そして、家の方も、今は家族用のマンションなので、ワンルームの小さな家に移ることにして、不動産屋を当たっていた。
　都心への交通の便を考えて、JR沿線に近いところを希望していたようだが、あまりよい物件がなく、結局、今住んでいるところのすぐ近くに引っ越すことになった。
　そういうわけで、休暇を取って、引っ越しの手伝いに行くことになった。
　いつものように、高速料金の割引を狙って、夜に出発する。
　今日は、普通に勤務だった。とはいっても、この時期は、提示に出勤して定時に退勤するので、かなり楽だ。
　自分の着替えなどの荷物の準備や、この際に届けてほしいと頼まれたものの積み込みなどで、あれこれ準備をして、午後１０時に家を出た。
　出る際に、交通情報を見ると、今日に限って、高速道路の工事があって、朝日〜親不知が通行止めだという。こういうのは初めてだ。一旦高速を降りて、国道８号線を走るのだろう。ちょっと時間がかかりそうだが、どのみち急がない旅だから、疲れが出たら、適当に休めばいいというつもりで行こうと思う。