2009年9月11日
岐阜県防災ヘリ墜落事故に思う
(以前にも書いたが)
中高年者の登山事故に纏わる痛ましい事故が起きてしまった。
==== 以下、新潟日報Web記事より ====
11日午後3時半ごろ、岐阜県高山市の北アルプス・奥穂高岳付近で遭難した男性登山者(64)の救助活動をしていた同県の防災ヘリコプターが墜落、炎上した。岐阜県警は搭乗していた3人の死亡を確認、遺体を収容した。登山者も死亡が確認された。
ヘリには操縦士と整備士、防災航空隊員の3人が搭乗していたとみられ、県警が身元確認を急いでいる。
岐阜県によると、墜落したヘリは全長約17メートルの「若鮎☆」。午後1時40分ごろ、奥穂高岳山中の登山者から「歩けなくなった」と救助要請があり、岐阜県各務原市の飛行場から出動。心肺停止状態となった登山者の男性の救助作業をしていた。
穂高岳山荘で墜落の瞬間を目撃した人の話などによると、ヘリは登山者を救助するため、斜面に接近した際に機体の一部が岩峰に接触し、約400メートル墜落したという。
現場は奥穂高岳と西穂高岳との縦走路付近で、ジャンダルム(3163メートル)と呼ばれる岩場の斜面。
================== 以上、Web記事より ===============
学生時代に上高地〜北穂高〜涸沢岳〜奥穂高〜前穂高〜上高地と縦走した思い出がある。
日程と行程上、奥穂高〜西穂高への縦走はしなかった。
というか、このコースは難路とされていた。(今もその筈である)
西穂高口までは新穂高ロープウェイで比較的簡単に到達できるが、その先が難路なのだ。
技量も道具も無く、(若さ故の)体力だけでは端から無理と諦めた。
驚いたのは、↑こんな難所に64歳の登山者が居たことだ。
遭難者の行程が判然としないが、岩場で知られるジャンダルムに入ること自体が無謀に思えてならない。
『大好きな山で死んだのだから』などということで済まされない問題だ。
また、山岳遭難は単独行であっても「自己責任」では済まされない。
(救助or遺体搬出に第三者がかり出されることになるから)
反論・異論もあると思うが、この本↓を読んで特にそう思うようになった。
「アルプス交番勤務を命ず」
―元富山県警察山岳警備隊長の遭難救助三十年(谷口 凱夫 著)
以下、8月5日記事「映画劔岳点の記を見て思うこと」の終わりに書き留めたこと(一部割愛)を再掲する。
==================================================
近年、中高年の登山事故が目立つ。
険しい山行をやめ、端から登山事故のニュースをみていると、いくつか気になることがある。
★交通機関の進歩★>便利故、逆に時間に縛られていないか?
→どんな山行でも、例え日帰り登山でも、最低1日の余裕が必要と思う。
★雨具等の進歩★>「ゴア○ックスだから強烈な雨でも大丈夫、安心」なのか?
→登山用品が発達しても、最後は体力、判断力にかかっているのでないか。
★食糧、嗜好品★>休憩時、仲間で分け合って(自慢して)ないか?
→非常食はもちろん必要。だが、必要以上は担ぎ上げる重量が増えるだけ。
★携帯電話、無線★>いざとなれば携帯が使える、アマチュア無線も使える、と安易に考えてないか?
→遭難事故で使われる多大な労力は、金額で賄えるものではない。
==================================================
■■救助活動中に命を落とされた3名の方々に心よりご冥福をお祈りします■■
中高年者の登山事故に纏わる痛ましい事故が起きてしまった。
==== 以下、新潟日報Web記事より ====
11日午後3時半ごろ、岐阜県高山市の北アルプス・奥穂高岳付近で遭難した男性登山者(64)の救助活動をしていた同県の防災ヘリコプターが墜落、炎上した。岐阜県警は搭乗していた3人の死亡を確認、遺体を収容した。登山者も死亡が確認された。
ヘリには操縦士と整備士、防災航空隊員の3人が搭乗していたとみられ、県警が身元確認を急いでいる。
岐阜県によると、墜落したヘリは全長約17メートルの「若鮎☆」。午後1時40分ごろ、奥穂高岳山中の登山者から「歩けなくなった」と救助要請があり、岐阜県各務原市の飛行場から出動。心肺停止状態となった登山者の男性の救助作業をしていた。
穂高岳山荘で墜落の瞬間を目撃した人の話などによると、ヘリは登山者を救助するため、斜面に接近した際に機体の一部が岩峰に接触し、約400メートル墜落したという。
現場は奥穂高岳と西穂高岳との縦走路付近で、ジャンダルム(3163メートル)と呼ばれる岩場の斜面。
================== 以上、Web記事より ===============
学生時代に上高地〜北穂高〜涸沢岳〜奥穂高〜前穂高〜上高地と縦走した思い出がある。
日程と行程上、奥穂高〜西穂高への縦走はしなかった。
というか、このコースは難路とされていた。(今もその筈である)
西穂高口までは新穂高ロープウェイで比較的簡単に到達できるが、その先が難路なのだ。
技量も道具も無く、(若さ故の)体力だけでは端から無理と諦めた。
驚いたのは、↑こんな難所に64歳の登山者が居たことだ。
遭難者の行程が判然としないが、岩場で知られるジャンダルムに入ること自体が無謀に思えてならない。
『大好きな山で死んだのだから』などということで済まされない問題だ。
また、山岳遭難は単独行であっても「自己責任」では済まされない。
(救助or遺体搬出に第三者がかり出されることになるから)
反論・異論もあると思うが、この本↓を読んで特にそう思うようになった。
「アルプス交番勤務を命ず」
―元富山県警察山岳警備隊長の遭難救助三十年(谷口 凱夫 著)
以下、8月5日記事「映画劔岳点の記を見て思うこと」の終わりに書き留めたこと(一部割愛)を再掲する。
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近年、中高年の登山事故が目立つ。
険しい山行をやめ、端から登山事故のニュースをみていると、いくつか気になることがある。
★交通機関の進歩★>便利故、逆に時間に縛られていないか?
→どんな山行でも、例え日帰り登山でも、最低1日の余裕が必要と思う。
★雨具等の進歩★>「ゴア○ックスだから強烈な雨でも大丈夫、安心」なのか?
→登山用品が発達しても、最後は体力、判断力にかかっているのでないか。
★食糧、嗜好品★>休憩時、仲間で分け合って(自慢して)ないか?
→非常食はもちろん必要。だが、必要以上は担ぎ上げる重量が増えるだけ。
★携帯電話、無線★>いざとなれば携帯が使える、アマチュア無線も使える、と安易に考えてないか?
→遭難事故で使われる多大な労力は、金額で賄えるものではない。
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■■救助活動中に命を落とされた3名の方々に心よりご冥福をお祈りします■■
投稿者:Ken28at 21:26 | ローカルな話題 | コメント(1) | トラックバック(1)
はくちょう座αデネブ周辺
9日晩の撮影。はくちょう座αデネブ周辺は赤外領域が多いと思う。
★デネブ周辺(Photoshopで現像)
★同(ステライメージで現像)
画像処理については、まだまだ確立できていない orz
【撮影データ】
2009年9月9日20時21分〜26分(バルブ5分露光)
EOS KissDXキムチ改(ISO800,RAW)
Nikkor AiS85mmF1.4→F2.8
高橋P型赤道儀ノータッチガイド@自宅
★デネブ周辺(Photoshopで現像)
★同(ステライメージで現像)
画像処理については、まだまだ確立できていない orz
【撮影データ】
2009年9月9日20時21分〜26分(バルブ5分露光)
EOS KissDXキムチ改(ISO800,RAW)
Nikkor AiS85mmF1.4→F2.8
高橋P型赤道儀ノータッチガイド@自宅
投稿者:Ken28at 06:39 | 星雲・星団 | コメント(0) | トラックバック(0)