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2021年12月08日

DSS処理試行3態2(M42)

荒天が続き、今日も太陽観察不能。ということで↓先月末、C/2021A1レナード彗星が北東天に上り始めるのを待つ間に撮影した↓M42オリオン星雲↓
↓【1】MediumKappaSigma↓写野全体

↓同、中央部等倍トリミング↓

下の2つは、静止衛星の軌跡が残っているのがはっきり分かるが、MediumKappaSigmaで処理すると、総計27枚のうち、軌跡が入る箇所は何処も1枚のみで残り26枚の該当箇所は黒=何も無いので、該当1枚はほぼ無視される=光跡は写らない。
【データ】M42オリオン星雲(中合羽四熊)/2021年11月28日23時19分〜(60秒8枚30秒19枚)/EOSkissM(HKIR,ISO3200,200,RAW-TIF)/WO-Star71(fl=350mm)/ADVX赤道儀@自宅星見台HANA
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↓【2】Average↓写野全体

↓同、中央部等倍トリミング↓

【データ】M42オリオン星雲(安部礼司)/他は上と同じ
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↓【1】Entropy Weighted-Average↓写野全体

↓同、中央部等倍トリミング↓

【データ】円登呂費重量安部礼司(高大波区廉治)他は上と同じ
静止衛星の軌跡が残っているのがはっきり分かる。AverageやEntropyWeghtedAverageで処理すると、総計27枚のうち、軌跡が入る箇所は何処も1枚のみではあるが、加算平均なので27枚の平均というよりは感光箇所の平均という扱いを受けるのではなかろうか?=軌跡が写った箇所の光跡ほど明るくもないが、27分の1に暗いわけでもない。=光跡が残る??
★オリオン座三ツ星付近など、天の赤道付近は静止衛星が数多く存在する。そのため、赤道付近の恒星を追尾撮影すると必ずと言ってよいほど静止衛星の光跡が写る。静止衛星は常に地球から見て同方向に静止しているので、天の赤道付近を固定撮影すると静止衛星は点像になり、周囲の恒星が日周運動(で西へ刻々と動いているため)の光跡を残す。
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<龍吉>!(^^)!この結果からすると、人工天体や夜間飛行の光跡が入らないMediumKappaSigmaが優位に見える。(^_-)-☆
<はな>=^_^=逆に言うと、人工衛星や飛行機の光跡を残したい人はAverageとかMaximumを選んだ方が良いニャー≡^・.・^≡
<ソラ>U.゚ω゚Uそれにしても、何と多くの人工天体が飛び交っていることか。静止衛星は人工衛星の一部に過ぎないワン▽・。・▽

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投稿者:龍吉at 19:21| 太陽系・月 | コメント(0)

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