Pictor201XTオートガイダー
本体は、細長い直方体の比較的小さな筐体のみ。
接続ケーブルは、電源とコントロール用の2本のみという至ってシンプルな構成。
↑筐体右上に二桁表示窓。その左隣に操作ボタンがあるだけ。
(裏腹に)むしろ、シンプルさ故の短所が目立って仕方がない。
↓テスト撮影したオリオン星雲
2006年2月13日23時11分〜13分(1分×2枚コンポジット)
EOS kiss_D(IRC除去改、ISO800,RAW)/ボーグED10cmF4屈折直焦点/自宅前で撮影
↓2年前、オートガイダー試験に使ったビクセンGP-D赤道儀+Pictor201XT↓
※Pictor201XTの難点※
(1)CCD撮像面が狭いため、ガイド星導入が厳しい。
(2)ガイド星位置はXY表示のみ=ピントも位置も掌握し難い。
(小さくても良いから裏面に画像表示窓があるといいのに..)
さらに困ったことに..(「追記」へ)
(3)操作ボタンが1つしかない=Pictor201XTの操作は、たった一つのボタンを
「ShortPress」「MediumPress」「LongPress」の↓3通りの押し方で操作する。
(#間違いあるかも..)
1=先ず望遠鏡コントローラにケーブル接続し、電源(DC12V)を通した後、
安定するまでしばらく待つ。→「FF」表示が基本状態。
2=初めにMediumPressで「dr」(ダーク準備)へ移行しダーク処理をする。
→対物キャップをしてからMediumPressで「df」(ダーク取得)を行う。
(→ダーク取得後「FF」表示に戻る)
3=ShortPressで「br」表示=視野内のガイド星の明るさを表示する。
→「br」→vv(星の光量)→「at」→xy(CCD上のXY座標)を繰り返し表示する。
★この間にbr値がなるべく大きくなるようにピント調整する★
★XY表示が中央(5,5)になるようガイド星位置を微調整する★
4=MediumPressで「CA」(キャリブレーション)へ移行する。
「FS」→「rt」→「FS」→「LF」→「FS」→「UP」→「FS」→「dn」の順で
キャリブレーションが行われる。
・キャリブレーション成功=「gd」(GuideReady)表示→5=ガイド開始へ
・キャリブレーション失敗=「Er」表示
→ShortPressで「FF」へ戻り、再度ShortPressをして3「br」からやり直す。
↓キャリブレーション中..(rt→LF→UP→dnの順)↓
5=ShortPressすることでオートガイドを開始する。
→「gb」→vv(ガイド星の光量)→「gc」→xy(XY修正量)→「gb」の繰り返し..
*ガイドを止める時は、ボタンを押せば「FF」に戻る。
*同じ状態で再開するには「FF」状態からShortPressで「gd」に戻れる。
Pictor201XTは(シンプル構成なので)うまく動作さえしてくれれば、野外用オートガイダーとして実用性がとても高い?と、今でも思う。
投稿者:Ken28at 19:00| 道具・ものづくり | コメント(0) | トラックバック(0)