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2008 年1 月28 日

キロちゃん新デザイン

 投影機の名前をキロスターに決め、マスコットキャラクターをカラスのキロちゃんにしたのですが、このキャラが某チョコ菓子のキャラに似ているというので、著作権侵害では? パクリやばい! 中国か! などのツッコミがはいりました。家族はキロちゃん危機一髪のゲームまで作ってくれたんですが、偽装問題に揺れる社会情勢ですのでキャラクターデザインを変更します。
 プラネタリウムドームをデザインした、おたまじゃくしのキロちゃんです。目のあたりに多少、元のデザインを残していますが、これくらいは問題ないでしょう。
 新しいキロちゃんをよろしくお願いします。キロちゃんおたまじゃくし



投稿者:ヒゲキタ
at 09 :42 | 日記 | コメント(1 ) | トラックバック(0 )

2008 年1 月20 日

沈黙のフライバイ 映画予告編

「沈黙のフライバイ 映画予告編」 


本物の宇宙空間に出てみたかった
本気だよ
軌道エレベーターの建設
火星植民
スペースガード観測網
赤い小人
小惑星表面に残された轍の跡
何億年も凍土の中で眠っていたってことか?
未知の惑星で発生した、蜘蛛のような、生命が
見つかるといいですよね エイリアン
アンドロメダ座からの有意信号


カイパーベルトの中を漂う全長四十キロメートルのシリンダー
メテオロイド衝突
地雷散布
触雷すると金属片をまきちらす
破壊工作の可能性がある
200億ドルを強奪
連中これが得意だからねえ
すでに太陽系内に侵入
警報レベル5
緊急の対応を要す
あわてるな 演習どおりコマンド送出の準備にかかれ


こいつは大仕事だぞ
この時が宣戦布告になるわけだ
火星往還船に便乗
点火確認
20Gもの加速
うめき声が洩れた
衛星が故障でもしたか
帰還船を爆破した
片道切符
皿のようなエアロシェルだけで火星大気ブレーキングを敢行
これって本番ですか?


全員、鉄パイプやバットを持って、駆け寄ってくる
男たちは何度も何度も打撃を加えた
殴り合いの喧嘩
こちらにレーザーを照射
痛いところを突いてきたな
スクランブル発進したF-15戦闘機
ロケット投下します
落下とともに安全ピンが抜けた
あれはファイヤーボールです
塊とともに火の粉のようなものが拡散してゆく
爆心地から飛び出した放出物だ
裏側はちょっとした地獄にちがいない
直撃を受けたらこの程度ではすまない
きわどいところだった


そこへ第二波が来た
携帯電話つきTNT爆弾
都市ほどの岩石が吹き飛んだ
ちょっとした核爆発ね
ガンマ線バースト
衝撃波が来た
全身が割れるように痛んだ
死んでも死にきれない
しぶとい生命だねえ


善戦したと言っていいだろう
超大型のマスドライバーでも作るさ
電磁レールガンや粒子加速器に必要なものはひととおり揃っている
これを機関銃のように発射する
成功率1パーセント以下
最終フェイズ
カミカゼ攻撃
その調子でまた爆弾を
高高度放電現象のひとつ、スプライトだ
光速の13パーセント
ボタンは君が押すんだ
いけいけやっちまえ!
光の塊が膨張してゆく

<終>

ロケットまつりに出ている女優の藤谷文子(平成ガメラシリーズ)の好きなものは反物質だとか。スティーヴン・セガールの娘だそうで、そういえばCMで一緒にでていたっけ。とか考えていたら、こういうのができました。
「沈黙のフライバイ」は早川書房のハヤカワJA文庫から出ている短編集です。名作です。ぜひ読んでみてください。この「予告編」とはもちろん全然違います。こういうのはなんて言うんでしょうか。コラージュ? マッド? サンプリング? そうか、手法的にはヴォーカロイドに近いかも。(違うか)
原作や原作者、ファンや物理法則を愚弄するつもりはありません。不快でしたらごめんなさい。

投稿者:ヒゲキタ
at 21 :04 | 日記 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )

2番目に重要な投影機

プラネタリウムにおいて恒星投影機の次に重要な投影機はなにか? それは矢印投影機ポインターである。真っ暗闇の中で星座を指さして、あれがオリオン座だとか言ってもどこをさしているのかわからない。指が見えないからだ。ポインターがなくては始まらない。
キロスターでは、懐中電灯に延長筒をつけ、その先を黒紙でふさぎ、黒紙には小さな矢印型の穴を開けてある。ポインターもピンホール式なのだ。光が拡散するので懐中電灯の反射板は取り除いてある。豆電球はそのまま使っている。LEDの方が電池が長持ちだが、LEDだと像がぼやけるかもしれない。レンズで焦点を合わせる方式にすればいいのだが、ピンホール式プラネタリウムにはピンホール式のポインターがマッチする。
小さなドームでは、長い棒の先に蓄光性の素材で作った矢印をとりつけただけというポインター(指示棒?)というのも聞いたことがある。おもしろいアイデアだ。
レーザーポインターを使うというのもある。これは輝星投影機にも使えるアイデアだが、レーザーは眼に入ると危険なので、プラネタリウムでは注意が必要だ。小さなプラネタリウムでは対面に人がいるし、子供はなにするかわからない。暗闇で突然レーザーをのぞきこんだりすると大変なので使わないほうがいいだろう。
懐中電灯のように電池式の方が動かしやすいが、電池を食うのでACアダプター式にしたいところ。しかしポインターにはもうひとつ大事な役割がある。停電時の非常案内灯である。ドームの外で誰かがコンセントに足をひっかけたとかで停電真っ暗状態になることもたまにある。エアードームの場合すぐにドームがつぶれはじめるので大変だ。そういう時、ポインターの延長筒を外すだけでドーム内を明るく照らすことができるのである。だから、ポインターは電池式が良いというわけだ。ポインター



投稿者:ヒゲキタ
at 10 :35 | 日記 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )

2008 年1 月15 日

関西ツアー 2

3月1日にも大阪市阿倍野区役所の福祉イベントでも招かれていますので、その前後、2月28日(木)〜3月5日(水)の期間、大阪近辺で投影できます。
料金などは関西ツアーと同じです。
よろしくご検討ください。

関西方面に出張投影することは結構あって、今までに

兵庫県
尼崎市 記念体育館科学体験まつり 塚口子供会 上坂部小学校 常光寺小学校 長洲小学校
西宮市 東山台小学校 塩瀬児童センター 段上児童館
三木市 緑が丘子供会 
たつの市 越部小学校自然学校
明石市 マイカル明石 
神戸市 本多聞児童館 ジェームス山サティ
大阪府
大阪市 大阪科学技術館 天保山マーケットプレイス 生野児童館 ハービスホール大阪サイエンスフェス  ティバル・朝日新聞社南極写真展 阿倍野区役所福祉まつり 
交野市 郡津小学校
枚方市 くずはモール 枚方ビブレ
東大阪市 東大阪ビブレ 鴻池サティ 
貝塚市 浜手公民館 山手公民館 
岸和田市 岸和田サティ 
和泉市 和泉サティ
京都府
久美浜町 科学体験まつり
岡山県
岡山市 西大寺ふれあいセンター 旭東公民館 富山小学校 芥子山小学校 滝之口小学校 中央小学校
香川県 高松サティ 香川大学付属小学校
愛媛県 えひめこどもの城

などで投影しています。 

投稿者:ヒゲキタ
at 19 :15 | 日記 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )

2008 年1 月12 日

出張プラネタリウムと立体映像関西ツアー

工房ヒゲキタは手作りプラネタリウムと立体映像の全国出張投影をおこなっています。

2月3日(日)〜11日(月・休)に京都府八幡市・大阪府枚方市近隣の小学校・児童館で投影ができます。関西ツアーというわけで交通費はこの期間・近隣では無料です。(ただし宿泊料金7000円プラス。近隣でない場所は名神高速京都大山崎ICからの往復料金と往復ガソリン代プラス)基本投影料(三回まで)10500円。四回目の投影から追加料金一回3500円。(例 4回投影では3500円×4=14000円 プラス宿泊費7000円で21000円)

小学校の授業や児童館の催しにオススメします。出張投影希望日時と予定人数・回数をお知らせくだされば、折り返し連絡いたします。希望日が重なった場合は先着順で決めさせていただきますので、できれば第2希望日も書いてもらえるとありがたいです。また、移動も簡単なので午前中は学校で、午後からは児童館でということもできます。

投影ドームはポリ袋を貼り合わせた手作り。三台の扇風機で空気を送ってふくらませるエアードーム方式。小学校の教室などの屋内に30分で設営できます。エアードームなので折りたたんで運ぶことができます。直径4メートル、出入口1・5メートル、高さ2・8メートルですがエアードームなので多少天井が低くても可能です。ドーム設営では浮き上がり防止のため床に布粘着テープで固定します。テープの使えない畳・カーペット・コンクリート床では長机5〜6台を並べて固定できます。

プラネタリウム投影機は手作りのピンホール式。6等星まで約6000個の星が投影でき(なのでキロスター)、一回の投影は通常約20分間。30分ごとに次の投影ができます。イベントなど人数が多い場合は15分投影20分入れ替えもできます。入場定員は大人25人。普通は30人くらい、低学年児童なら40人が入れます。学習投影や宇宙についての質問にも答えます。

プラネタリウムの後には手作りの全天周立体映像を投影しています。学研科学大賞優秀賞を受賞しました。立体映像の中に入っていきます。大人も子供も楽しめる、他では見られない必見のおもしろ映像です。(おもしろすぎて、星座投影したことは忘れてしまうくらい)今年3月に国際宇宙ステーションに搭乗予定の宇宙飛行士、土井隆雄さんもこれを見て、「とてもおもしろかった」と言ってました!

工房ヒゲキタの手作りプラネタリウムと立体映像の出張投影のお申し込みはメール(アドレスの●をアットマークにしてください)
higekita●po6.nsk.ne.jp
FAXは076-235-1727
です。よろしくご検討ください。宇宙飛行士




投稿者:ヒゲキタ
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2008 年1 月10 日

トラック車体の右横書きの文字

今回はバイトへ行く途中でちょっと気になったことを。プラネタリウムとは関係ありません。
トラックとかの車体の右側にたまに文字が右横書きで書いてあるものがあります。
「くさいせともの」とか。あれは昔の法律か慣習で前から後ろに書くように決まっていたんでしょうか。
今は古い自動車工場とかでサービスでやってしまうのではないかと思われます。そんな古い職人でも電話番号や英語を反対から書いたりはしません。ちゃんと「作製本野」「電話000-0000」と右書きと左書きを並べて、わけわかんなくしてくれていますし、SONYをYNOSと書いたりはしてくれません。SONYもそれはやらせてくれないでしょう。
ところが8号線沿いにある会社工場の資材置き場にとめてあるトラックの車体には英語のロゴが右横書きで書いてあるのです。初めてみました。大変めずらしいです。かなり丁寧にロゴを逆にしてあるので間違えたわけではなく、確信犯だとおもわれます。気になりだすとどんどん気になってきます。
西風という自動車漫画家の作に花屋の車にREWOLFと書いてしまう話があったはず。
トラック



投稿者:ヒゲキタ
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2008 年1 月8 日

アンタレスを赤くせよ

的川さん2




2005年、金沢21世紀美術館。写真の中央に写ってヒゲキタと話しているのは、前宇宙科学研究所代表の的川泰宣さんである。その日本の宇宙研究のトップがヒゲキタのキロスターを見た後に言ったのである。「アンタレスは赤くできないのかい」「ピンホール式だとフィルターかけると暗くなってしまうんです。でも、なんとか赤くします」ヒゲキタはそう答えた。ところで右側の青いつなぎの人は宇宙飛行士の土井隆雄さんだ。

実はこの時もう一人宇宙開発の偉い人が見てくれていたのである。旧宇宙開発事業団の有人宇宙飛行室長つまり宇宙飛行士の上司という人で日本宇宙フォーラムの理事。その人はキロスターと立体映像が気にいったようで、来年金沢で宇宙開発の展示会があるのでそこでやってくれないか、と言うのである。二つ返事でひきうけたが、アンタレスをなんとか赤くしなくてはならない。

アイデアはひとつあった。例のスバル投影機を作ろうとしたが上手くできなくて使った、写真をライトで照らすだけという方法である。手塚治虫が子供の頃に開発した技法だ。これを応用して、つまり、「ドームの映写面に赤い色紙を貼っておく」わけだ。はい、それだけです。これが効果絶大。いや〜、手塚治虫さんすごいわ。

明るいうちはちょっと気になるが、東西南北に4色貼っておけば方角の目印だと思ってくれるかもしれない。暗くなってから、ひっくり返すなどして色を出すようにしてもいい。まずは北天の星から説明するのもいいだろう。そして南天に目を向けると赤いアンタレスが見えるという寸法だ。サソリ座の星座絵を投影すると、なんでアンタレスが赤いのかバレバレなので注意が必要だが。

投稿者:ヒゲキタ
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2008 年1 月4 日

輝星投影は難しい

ピンホールプラネタリウムでは星の明るさを面積で現している。そのため、明るい1等星などはとんでもなく大きくしなくてはならない。学研のマイスターを作ったことがある人はわかると思うが、満月ぐらいある。キロスターも1等星・2等星はかなり大きく、3等星、4等星、5等星、6等星と急速に小さくなる、2次曲線を描くように設計した。この曲線の角度によってわりとリアルになったり、マンガ風の星空になったりする。キロスターはおもいっきりマンガ風だ。そのかわり星座が探しやすいので学習用には最適だ。
以前、富山大だったか福井大だったかでピンホールの大きさは同じにして等級に応じてNDフィルターをつける(グレーの白黒フィルムを小さく切ってピンホールに貼る)というのを作っていたが、ただでさえ暗い電球の光をさらに犠牲にするわけなので、あんまりうまくいかなかったようだ。
ピンホール式でもレンズ式でも星の明るさを面積で現しているのは同じで、実は同じ問題をかかえているのだ。普通のレンズ式プラネタリウムでは輝星投影機という別の投影機によって1等星を投影している。輝星の数だけ必要なのでけっこう大変だ。「地上に星空を」によると、等級によって恒星球(光源)が異なるコルコス式プラネタリウムというのも作られたそうだ。ホームスタープロなんかだと原盤の穴に直接色を乗せてフィルターにしてある。少し暗くなるし、どぎついと感じる人もいるらしい。
アメリカのメーカーのピンホールプラネタリウムでは輝星の穴にそれぞれレンズを取り付けたものを見かける。スピッツ社のベストセラー機A3P型とか。同じスピッツのSTS型は10000個の恒星のうち4000個にそれぞれレンズがついた、ハリネズミのような大型ピンホール式である。手作りのものにもたまに輝星レンズがついたものがある。
また、星には色がある。恒星の表面温度によって、オレンジ色のベテルギウスやアンタレス、青っぽいリゲルといったふうに。輝星にだけ色がついているわけではなくて、暗い星は色がよくわからないというだけなので、つまり、この星の色というやつは輝星の投影とからんでくるわけだ。
ホームスターのようにピンホールにフィルターをつければ色が出るのではと考えるのだが、そのままでは暗くなるだけで色を出すのは難しい。キロスターでは別投影機はあきらめたのだが、夏の投影でどうしてもアンタレスを赤くしたい時があった。さてどうするか。

投稿者:ヒゲキタ
at 21 :59 | 日記 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )

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