みさと村だより

　それでは工事を始めます。と、NTTのお兄さんが入ってきた。どこから光ケーブルを通すのかなと見ていると、小さな機械を３台出して、線でつないでちょっとセッティングしておしまい。
　実は、マンションでは、配線工事が難しいことが多いため、大元の所に機械を置いて、光回線の情報を電話回線の情報に変換して各家に送り、それを光回線情報に戻す機械を各家に設置することで解決しているのだそうだ。その分、回線料が割安になるのだとか。
　工事のお兄さんは、そっちの方がうらやましいと言っていたが、いまいちよく分からない。
　その後、パソコンの設定やプロバイダの設定を自分でして、回線が通った。ものすごく速くなったという実感がないが、そういえば、ネット上の動画がスムーズに動いているような気がする。
　ネット上の回線速度調査ページで調べてみると、なるほどデータ量はほぼ１０倍になっていた。

　以前からネットの回線速度が上がればいいなと思っていたので、光ケーブルの可能性を模索してきたが、マンションのため、各家への電話線がパイプ配線されていないと光ケーブルが入れられないという理由であきらめてきた。
　ところが、今年のマンションの運営組合の総会で、光ケーブルが議題に上がっていたので、うれしくなって是非と回答したのだった。
　さて総会の場に行くと、事前アンケートでは我が家だけの希望だったらしいのに、その場で希望する人が数名現れて、NTTに打診してみようということになった。
　そして、とうとう今日、NTTから工事日の案内があった。できれば土日でお願いしたいと言うと、6月30日に工事ということに決まった。楽しみである。

　感動的な映画を見ました。レンタルですけど、「歓びを歌にのせて」というスウェーデン映画。ごつごつとした作りなんだけど、すごく心に迫るものがありました。
　都会っ子が親の都合で田舎町に越していったための、いじめ。
　音楽家としての成功と挫折。
　田舎町の人間関係の葛藤。
　牧師として清く正しく行きようとすることの屈折。

　様々な問題を織り込みながら、全てが奇跡的な解決を見ようとしたときに、主人公が人知れず、密かに世を去る。
　とっても深い感動と、何かすっきりとしないもの、宿題とを残してくれる映画のように思った。