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2009 年2 月28 日

裁判員記者会見のアピール

 2月27日付日経朝刊に「裁判員となるみなさんへ」と題する新聞協会のアピールが掲載されていた。最高裁との12回にわたる意見交換を経た後のアピールだということだから、最高裁も承認しているものと解される。
 そのアピールには、「裁判員を経験したみなさんに判決後記者会見による取材に協力をお願いする。裁判員経験者が、その職務を果たして感じたこと、考えたことを率直に語り、社会全体で情報を共有することはきわめて重要だ」とある。まさにその通りだと思う。そのことを最高裁が承認したというのは、私には驚きを越えて、感動を覚える。

 というのも、私が民事調停官の執務を行っていたとき、私が調停というものを少しでも多くの人に知ってもらいたいと思って、調停という場で調停官が考え検討している内容をブログに書き込んでいたところ、裁判所から注意を受けた。さらには裁判官採用面接の際にも最高裁事務総局の局長らから、1時間にもわたり、「プロ意識に欠けるのではないか」とまで言われて叱責された。これはまだ去年の暮れの話だ。

 叱責の理由は、「守秘義務違反、裁判官の公平・中立に反する」ということだった(もちろん、面接の結果、裁判官に採用されることはなかった。)。

 それからわずか2ヶ月で、この裁判員制度のアピールとなった。最高裁が180度考えを改め、裁判員経験者の記者会見を承認したというのは、本当にすばらしいことだと思う。着実に最高裁も司法改革を前進させていることを改めて実感した(ちなみに、裁判官採用面接の際に、「あなたは著書の中で司法行政批判をしているが、司法改革は進んでいないと思っているのか」という質問も受けた。)。

PS 最後の質問に対する私の答えは「進んでいると思います。」というものだったが、この新聞を見ると、「飛躍的に進んでいると認識しています。」と答えるべきだった。Rei201122



投稿者:ゆかわat 13 :11 | ビジネス | コメント(1 )

2009 年2 月26 日

公立に代わる地域医療中核病院

 今朝の日経新聞に「政府は地域医療の中核となる民間病院の育成策を固めた。(略)来年度から固定資産税を非課税にして社会医療法人の経営を支援し、公立病院に代わる地域医療の中核を育てる。」とあった。

 それでは、公立病院はどうなるのだろう。公立病院は赤字で経営が大変な状況にある。公立病院の建て直し策が先ではないのか。それとも、公立病院は全部この社会医療法人経営の病院に切り替えるということなのだろうか。
 それに固定資産税、都市計画税、不動産取得税を非課税にするというが、これらは国税ではなくすべて地方税だ。政府の政策で進めるのなら、国税である法人税や消費税を減らすべきではないのか。公立病院の赤字を埋めるための地方税を自治体から勝手に奪って、なおかつ公立病院に代わる地域医療病院を増やして、公立病院を潰そうというのだろうか。ume210226-2



投稿者:ゆかわat 23 :21 | ビジネス | コメント(1 )

花粉症

 ここ数日来ぐずついた天気が続いたが、久しぶりに暖かな晴れた1日となった。まわりにあまり花粉症のマスクをしている人もいないので、つい気がゆるんで、マスクをつけずに御所の中を梅林や桃林を散策した。帰ってきたら、鼻がぐずぐずいい始めた。ありゃりゃ、花粉症を発症してしまった。
 もう2週間も前になるだろうか、朽木の鯖街道を通って来られた人が、杉の花粉がまるで葡萄の実のように黄色く垂れ下がり、車のボンネットは黄砂ならぬ杉花粉で黄色くなっていたと聞いたときは用心していたのだが、その後一度冷え込んで、雪も降り、今週は北陸道から見る杉木立も花粉が洗い流されたように、杉の穂の黄色いのが治まっていたからてっきりもう大丈夫かと思っていたら、何のことはなかった。
 今年は花粉が多いというから、つらい春になりそうだ。ume210226



投稿者:ゆかわat 23 :09 | 日記 | コメント(0 )

2009 年2 月3 日

松本出張

 今日は、民事事件の相続人の所在調査に長野県松本市まで出張した。
 学生時代、北ア登山で上高地には何度か来たはずだが、全く松本の記憶はない。「初めて」の松本市は、真冬のはずなのに天気は良く、穏やかだ。東方になだらかな山が間近に見える。やはり、真冬なのに冠雪はない。市役所に立ち寄る。松本城も洒落ている。
 戸籍関係は郵便で取り寄せればよいのだが、どうもよく分からないところがあったので、戸籍関係の調査をするためにやってきた。まあ、ここまでは良かったのだが、渉外戸籍関係は皆目素人だということを痛感した。本籍が分かれば、附票をとれば、住所は分かる。相手方本人はお亡くなりになっているようなので、相続人である妻の住所を知りたい。ところが、附票を取り寄せようとしたが、除籍では附票はない。そこで、わざわざ現地まで来たのだが、考えてみれば、妻が外国籍の方だったので、附票では出てこない。除籍かどうかは関係なかった。
 そこで、外国人登録事項を知ろうとしたのだが、別の職務上請求書がいることを窓口の職員から教わった。まあ、それでも昔のように弁護士法23条照会を使う必要がないだけましか。しかし、情けないことだ!京都に帰って改めて請求するしかないことになった。
 
 しかし、これでのこのこと引き上げては、はるばる松本まで来た甲斐がない。そこで、住所地をパソコンの地図ソフトを使って検索して、レンタカーを借りて、亡き相手方がお住まいだったところを何とか探しあてた。しかし、表札はない。ご近所の方がいらっしゃったので、その方に聞いてみると、もう1年以上前に本国に帰られたという。ふう。大変だ。まあ、少しは成果はあったか。oikesakura



投稿者:ゆかわat 20 :16 | 日記 | コメント(0 )

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