みさと村だより

　子どもの家に着いたはよいが、これといってすることがない。引っ越しの荷造りは、当の本人が用事で出かけているし、疲労がたまっていて、どこかへ遊びに行く気にもなれないし。そういえば、洗濯機のホースが壊れたのを直せないでいたことを思い出して、この機会に直してやろうと思った。しかし、よく見ると、どうも、ネットで買ったというホースが洗濯機に合わない。それでは近くの電気屋まで行ってみようかと窓から辺りを見ると、コジマ電気が見えた。１キロぐらいかな。歩いて行ってみることにする。
　思った以上に遠かったが、何とか着いて、取り替え用のホースを見たが、やはりなかった。改めてネットで注文して、今度来たときに直すしかなさそうだ。
　帰り道にドラッグストアで胃腸薬を買って帰る。ちょっと胃酸が出過ぎている感じ。
　ごろんと横になって、持って行った本を読んでいた。
　下の子どもがアルバイトしているそば屋さんに行こうということになっていたが、上の子どもがなかなか帰ってきて、ラーメンが食べたいということになり、ちょっと遠いけれど、万豚記に行ってみたいという話になって、３人で歩いて行った。
　簡素な造りの店で、天井が高いので、開放的な雰囲気。鉄鍋餃子がおいしかった。我々が食事をしているうちに、隣のテーブルの客が２回替わった。
　心地よい夜風に吹かれて帰ってきた。子どもは、また来たそうなことを言っていた。

　ようやく子どものところへ向かえると思ったら、所沢航空公園の手前の信号で左折し損なってしまった。ナビで、一本先の角で左折するよう指示されたが、そこからの道は、繁華街の中を通る狭い道だった。その代わり、その後、ほぼ一直線に進んで、目的地に到着。
　アパートの前の狭い道に路上駐車して、子どもの卒業式のために運んできた着物を運び上げる。そして、少し離れたスーパーマーケットの駐車場に車を止めてくる。
　スーパーマーケットの駐車場に料金支払いゲートができていたり、片側通行にして道路工事をしていたり、しばらく来ない間に変化がある。スーパーマーケットの駐車料金支払機は動いていなかった。これは助かる。自転車を積んで帰ることになっているので、カバーするために、スーパーで、大きめのゴミ袋を買っていく。

　子どもの家の方へ曲がるところは、ちょうど所沢航空公園の南東の端付近になる。どうせだから公園の中をちょっと歩いてみたい気分になる。
　広い公園の森の中を散策する人を見ながら道を進むと、駐車場の表示があったが、反対車線側で、駐車場は満車で、しかも、待っている車が3台いる。先へ進んで、裏手の駐車場へ行こうと思い、公園の外れで右折すると、所沢駅前付近に出た。飛行機が屋外展示されている。YS11ではないかと思う。ぐるっと回って市役所の駐車場に入れようと思ったが、ここも、駐車場の空きを待つ車が行列になっている。公園をあきらめて、子どもの家の方へ向かうことにする。
　そのとき、少し戻ったところにセルフのガソリンスタンドがあったことを思い出す。ガソリンの残が10Lを切っているので、ここで給油した方が良さそうだ。
　給油は簡単にいって、しかもカードで払えた。ついでに洗車をしようとしたら、ここでつまずいた。
　前に順番待ちの車が2台いて、前の前の車の運転手と、前の車の年配の女性が、洗車コースを選んで料金を支払う機械の前で、あれこれと迷っている様子。これでは前に進まないぞと、ちょっと先行きに不安を覚える。しかし、わたしの後ろには別の車が着いているので、今更引き返すことができない。不安に思ったが、実はそれはたいしたことではなく、その車の前に洗車中の車がいたので、まもなく車は前に進む。そうして、しばらくして、前の車も洗車機の中に入っていった。ところが、わたしの前のSUVに乗った年輩のおじいさん、洗車機の停止位置を過ぎてしまう。バックしてくださいとアナウンスが流れるのにバックしようとしない。店内のモニターで見て心配したのか、店内から女性店員が出てきて、運転手に話しかけている。ようやくバックしたが、車のエンジンを切ってくださいと何度アナウンスが入ってもエンジンをかけたままの様子。機械が動き出す。洗車ブラシが一度車を洗いながら通り過ぎたら、なんとおじいさん、車を前に発進させてしまった。今度は、男性店員が店から出てきて、運転手に大声で呼びかけている。ようやくバックして、エンジンを切った。ようやく洗車が終わるまでに、かなりの時間がかかってしまった。

　9時35分、所沢インターを降りる。すごい渋滞である。いっそ、休憩してしまおうと思って、山田うどんに入る。
　富山では見かけないが、関東方面では多いチェーン店らしい。カレーうどんセット290円なり。駐車場の隣は畑である。一面に植物が植えられているが、葉物なのか根菜なのかよく分からない。さらさらの粘りけのない土である。

　8時50分、関越自動車道に入り、上里サービスエリアで休憩。
　関越自動車道に近づくと、渋滞情報が盛んに表示される。よく見ると、新潟寄りの方や、東京都心付近での渋滞だと分かるが、やはり土曜日の朝は、人の動きが盛んなのかなと思う。その証拠に、反対側の下り車線は、渋滞して、のろのろ運転になっている。登りの方も、渋滞はしないが、かなり交通量が多い。片側3車線の中央を走る。時々、妙に遅い車がいる。
　所沢インターまで、あと20分と表示が出る。

　野尻湖付近で朝日を見る。小布施パーキン気エリアで休憩を取りながら走る。
　次第に群馬県境が近づく。峠の釜飯が食べてみたくて横川サービスエリアに入るが、1000円の釜飯は遠慮して、300円のコロッケバーガーを食べる。
　時々、まぶしい太陽が顔をのぞかせる。そういえば、出発からずっと雨の中を走ってきたことを忘れそうになっていた。
　走っていると、突然すごい衝撃音がした。石がとんできて、フロントガラスに当たったんだと思う。まもなくめきめきとひびが入ってガラスが割れるのではと恐れたが、そんなことはなかった。高速道なので、急に止まることもできず、どきどきしたが、あれほどの衝撃音にもかかわらず、特にどうということもないというのは、驚きである。

　最近あまり高速で走っていないせいか、高速道路に入っても、車のスピードがなかなか上がらない。それでも、通行量の少ない中、快調に走り続ける中で、車の方も、走りが軽くなってきた。
　5時25分糸魚川を通過。6時3分、名立谷浜でコーヒー休憩。自動販売機の200円のコーヒーは、カップにふたがついて出てきた。あまりなじみのない形だが、こうしてちびちびと飲むのも悪くない。熱いコーヒーが一気に入ってこないので、飲みやすいと感じた。
　6時13分、上信越自動車道に入る。新潟長野県境にかけて、対面通行が続く。今回は、さほどストレスに感じなかったが、せっかっくの追い越し区間で、大型車が大型車をのろのろと追い抜くために、結局大型車の前に出られないのはつまらないことだ。
　やはり、県境に近づくにしたがって、道路脇の雪の量が増えるように感じた。しかし、２年前に通ったときに比べて、量は少ないと感じた。
　妙高高原付近では、雪が降っている。霧に注意の看板が出ていて、ふうんと思っていたら、まもなく本当に霧が濃くなった。凍結防止剤を散布する車が出ていたが、霧のように感じる中には、凍結防止剤の粉も混じっているのではないかと思うくらい窓が汚れた。

　目が覚めたら、４時だった。急いで身支度して、出発する。朝食は、途中のコンビニで用意することにして、家を出た。
　コンビニと言えば、家のすぐ近所にあるのだが、少し走ってからと思ったら、結局、滑川のインターそばになりそうである。
　８号線を走っていると、三郷のポプラがつぶれていた。さすがにこの時間、道はすいているが、雨のために視界が悪いのが残念である。ワイパーを動かすと、油膜が残ってしまう。滑川のコンビニで、おにぎり弁当とおにぎりと水を買う。そのついでに、油膜取りで窓を拭く。
　4時50分、滑川インターから高速道に入る。