もどき飲料
1994年当時にはビールの税収は約1兆6千億円ありました。この年に酒税法が改正されて、ビールと発泡酒を使用される麦芽の比率で、麦芽比率67%以上がビールで以下が発泡酒と税率を区分しました。発泡酒はさらに、50%以上67%未満、25%以上50%未満、25%未満の3つに分かれ、麦芽比率が25%未満のものは税金が最も安いということでした。それでサントリーは1994年に麦芽比率67%を僅かに下回る発泡酒「ホップス」を、サッポロは1995年に麦芽比率25%未満の「ドラフティー」を発売しました。「ビールと味はそれほど変わらないのに税金の分だけ価格が安い」と発泡酒市場が拡大していく中で、1998年にはキリンビールが「麒麟淡麗〈生〉」を発売し、2001年にアサヒビールも「本生」で発泡酒市場に参入し発泡酒市場が更に大きく拡大しました。
2003年に酒税法が追い打ちをかけるように改正されると、麦芽比率に拘らない、アルコール分が10度未満でビールや発泡酒以外の酒類で発泡性を有する「第3のビール」という商品が開発されました。商品の缶に「その他の醸造酒(発泡性)」とか「リキュール(発泡性)」とかと明記されているように、「リキュール」に分類される麦芽使用率50%未満の麦芽を原料とする発泡酒にスピリッツを加えた物や、その他の醸造酒に分類される糖類・ホップ・水及び大豆たんぱく・エンドウたんぱく・とうもろこし等を原料として発酵させた「ビールもどき」の物が「第3のビール」として発売されるようになりました。
昨年のビールの税収は発泡酒やその他の醸造酒やリキュールを加えても1兆円を大きく落ち込みました。コンニャクや豆腐を、肉だ魚だと勧められているのと同じようなものです。で、「ぴるぜん」はビァホールですので普茶料理はお出ししていません。
投稿者:ぴるぜんat 21 :13
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MANGALORE GANESH BEEDIES
インドにも1箱400円以上する高級品の紙巻タバコはありますが、写真は「ビディ(BEEDIE)」というとっても安いタバコ(?)です。色んな種類がありますが、中でもこの「501 MANGALORE GANESH BEEDIES」が美味しいとベナレスのチャイ屋(喫茶店)の兄ちゃんが勧めてくれました。「ビディ」というのは、天日で自然乾燥させたタバコの葉を棒でたたいて細かくし、テンドウ(黒檀)というカキノキ科の常緑樹の葉で巻くというよりは細長く包んで吸い口の部分を細い糸で縛ったものです。1箱というのでしょうか、1包み25本入りで4.50Rs(7円)です。20個入りの1カートンを買ったら1個をおまけに付けてくれました。
顔を小刻みに震わせながら満面の笑みを湛えて、更に「税率を上げる」と仰っている御仁もいますが、日本のタバコには国たばこ税が25.9%、地方たばこ税が29.9%、たばこ特別税が4%、消費税が4.76%の64.5%が課税されており、一箱410円の内の265円が税金です。また輸入関税にも紙巻タバコ1箱(20本)に、葉巻は1本からタバコ税とタバコ特別税と消費税が課税されています。
で、タバコの製造は日本専売公社から業務を引き継いだ「JT(日本たばこ産業株式会社)」が独占しています。もし製造販売が自由化されておれば、ビールのように市場競争原理が働いて各社が競ってタバコの葉以外の何かを使った税金の安い「第3のタバコ」や税金が掛からない「ノンタール・ノンニコチンのタバコを開発していたでしょうし、「ビディ」のような安い外国タバコも輸入販売されていたことでしょう。
投稿者:ぴるぜんat 18 :27
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ビール純粋令
日本にはドイツの「ビール純粋令」のような製造方法に関した法律は無く、酒税法と公正競争規約で「ビールが定義」されています。
ビールと発泡酒は区別して定義されており、「発泡酒」というのは酒税法で定義されている酒類の一つで、麦芽又は麦を原料の一部とした酒類で発泡性を有するものです。麦芽・ホップ・水を原料として発酵させても、「定められた副原料以外を用いる場合」にはビールとは認められずに発泡酒と分類されるため、サントリーが94年にホップス生を発売するやビールよりも税率が低い「節税型ビール」としてビールメーカー各社が競って新商品を発売していきました。
また、ビールとの混同や誤認を避けるためにメーカー各社は「新ジャンル」と称していますが、発泡酒より更に税率が低い、ビールや発泡酒とは別の原料と製法で造られたビール風味の発泡アルコール飲料を「第三のビール」として、03年にサッポロがドラフトワンという商品名での発売を始めたのを機に各社がそれに追随しました。06年に第3のビールが増税されると、09年にはキリンからキリンフリーという「ノンアルコールビール」が発売され、各社が「アルコール度数0.00%」に猛追しだしました。
確かに「ノンアルコール」であれば酒税とは関係ありませんが、そのようなビール風味の発泡飲料にビールという呼称をつけるビールメーカーの商魂というか思考回路には疑問を呈さざるを得ません。酒税との鼬ゴッコに見切りをつけて原点に立ち返り、ビールメーカーとして「より美味しいビールの開発」に力を注いでもらいたいものです。
投稿者:ぴるぜんat 19 :20
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ビールとビール系飲料の出荷量
ビールまがいの発泡酒や第3のビールを含めた昨年の「ビール系飲料」の総出荷量は、大瓶20本を1ケースと換算して4億4238万ケースで、その割合は本来のビールが49.96%、発泡酒が15.37%、第3のビールは34.66%だったそうです。
バブル経済崩壊後の94年(平成6年)頃から酒税の安い発泡酒が出始めました。03年に発泡酒の酒税が引き上げられると、更に酒税が安い第3のビールという新商品が登場しました。そして、ノンアルコールビールというのも各社から発売されていますし、韓国製の第3のビールが88円という価格でイオンブランドとして売られていたりもしています。ビールは350ml缶が215円程ですが77円の酒税が掛かっています。150円台の発泡酒には47円、130円台の第3のビールにも28円の酒税が掛けられています。
酒税はアルコール度数別に税額が決められており、15〜16度の日本酒ですと1升瓶で253円、20度の清酒になると337円、ワインは720ml瓶に40円、また25度の甲類焼酎1升には446円の酒税がかかっています。それからするとアルコール度数が5〜6%のビールの酒税は高すぎますが、かといって発泡酒や第3の飲料へとシフトしていってはデフレの進行を増長させ、経済は更に萎縮してしまいます。
投稿者:ぴるぜんat 19 :34
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バレンタイン
今日になってもまだ残り物のチョコやクッキーを配っている人がいたり、それを喜んで受け取っていたりと、バレンタインデーに明け暮れた週でした。次は一月後のホワイトデーですか。ま、「寛容な仏教の国」に生まれたことを喜びましょう。
投稿者:ぴるぜんat 22 :15
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バレンタインの薩摩揚
英語に ”Cold as Charity " という表現があります。「慈善のように冷淡な」とでも訳しましょうか。「 贈られた人間のプライド」を考えなければ、「贈るという行為」は実に簡単な事ですよね。
で、ハート型の薩摩揚がクール便で送られてきてもいました。吉田兼好は徒然草に「友達として大切にしておかなければならない」人物の一人に、「ものくるるひと」(物をくれる人)を挙げています。ま、いずれにしてもありがとうございました。
投稿者:ぴるぜんat 18 :45
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バレンタイン
サウジアラビアでは、「バレンタインデーは偶像崇拝を行うキリスト教徒の祝祭日であり、全知全能唯一絶対のアラーを崇拝するイスラム教徒がこの祝祭日を祝うことは許されない」という勧告が最高位の宗教指導者から出されているそうです。「神の怒りと罰をおそれ、この祝祭を忌み嫌い否定することがムスリムの義務である」と。そうですよね。イスラム教徒の人にとっては異教徒の祝祭日です。そういえば、イスラム圏でのクリスマスも聞いたことがありません。
宗教行事から宗教を切り離してお祭り騒ぎにするのは「寛容な仏教徒」だけなのでしょうか。
投稿者:ぴるぜんat 19 :58
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八咫烏
神武天皇が熊野山中において道に迷われた時、熊野権現のお使いとして「八咫烏」が現れ道先案内を務め、そのおかげで神武天皇は大和の国に入ることができて、日本初代の天皇として西暦紀元前660年2月11日に即位されたのです。熊野においては「烏」は熊野権現の使者とされていますが、その中で最も尊崇されているのが三本足を持つといわれている「八咫烏」です。日本サッカーリーグのマークにも三本足の烏が使われています。
神を約束の立会人として、誓約を破った時には神から罰を与えてもらうために、その約束事を神符(熊野の牛王宝印)の裏に書いて神に誓ったのが「起請文」です。写真の神符はお正月に那智大社で頂いてきたものです。カラス文字で「那・智・牛・王」と書かれた牛王宝印の神符の裏に記した誓約を破ると、神と人間の間の使いをした烏が熊野で三羽が死に、本人は「血反吐を吐き、死しては無間地獄に堕ちる」というものです。
江戸時代には遊女が恋しい男に渡したという色っぽい話も残っていますが、これからの選挙ではマニフェストだとかレジェンドだとかではなくて「起請文」を作成・提出してもらうというのはどうでしょうか。
投稿者:ぴるぜんat 21 :10
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建国記念の日
キリストの生誕日から数える西暦では、天皇陛下が即位されるたびに年号が替わるのでその繋がりを理解するには無理があります。初代天皇である神武天皇が即位された年を元年(紀元)とする日本民族独自の日本紀年法でなければ理解できません。ずいぶん以前に亡くなりましたが、父は「神武・綏靖・安寧・懿徳・・・」と、昭和天皇までの124代の天皇の名前を諳んじていました。中には100年以上も在位された天皇もあり、「先生に質問したら叱られた」とも話していました。戦前戦中の国家神道に反対しての意見もありますが、韓国では朝鮮神話の最初の王の檀君の即位を紀元とする檀君紀元があり、今年は檀君紀元4345年です。イスラム世界では開祖のムハマンドが故郷のメディナに脱出した西暦622年をイスラム歴元年とするヒジュラ紀元があり、中国では中華民国が成立した1912年を紀元とする紀年法があります。タイでは西暦に543年を足した仏歴が採用されていますし、他にもユダヤ歴やイラン歴やビルマ歴と挙げればきりがありませんが、夫々の国、夫々の民族、夫々の歴史、夫々の文化を尊重した夫々固有の暦があります。
キリストが生まれる660年も前に、日本では神武天皇が即位されていたのです。西暦2012年、平成24年の今年は皇紀2672年です。
投稿者:ぴるぜんat 22 :09
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雪の水族館の雪像
西4丁目のSTVよみうり広場には、陸上自衛隊第11旅団第11特科隊、第11後方支援隊、第11偵察隊、第11高射特科隊及び第11旅団司令部付隊の制作による「雪の水族館」の第雪像があります。
投稿者:ぴるぜんat 21 :25
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タージマハルの雪像
北部方面通信群及び北部方面後方支援隊が制作したタージ・マハルの大雪像です。札幌の都心を東西に横切る大通公園(1丁目〜12丁目)中程の西7丁目(HBCインド広場)にあります。1983年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。
投稿者:ぴるぜんat 21 :14
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札幌 雪祭り
フライドポテトとしてお出ししている「北あかり」の小粒のジャガイモを送ってくださっている北海道のお客様から「雪まつり」の画像が届きました。昨日は気温が高く、崩壊の危険があるとのことで幾つかの雪像が取り壊されたそうです。
で、先日も栃木県から来られたお客様が「こんなものは栃木では家畜の餌だよ。」と言いながら、「そうか、北あかりか。美味しいよね。」とお代わりをされていました。
それと、「エゾ鹿」が増えすぎているそうで、肉をステーキや肉まんやコロッケにして雪祭りの会場で販売されていたそうです。他にも「エゾ鹿のビーフジャーキー」とかもあったそうです。
投稿者:ぴるぜんat 21 :25
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銀座六丁目の「ピルゼン」
関東大震災で被災した後の昭和4年に建てられた銀座で最も古いといわれた交詢社ビルの一階に、アサヒビール直営のビァホールとして昭和26年にオープンしました。その交詢社ビルも老朽化のために建て替えることになり、2001年9月20日に閉店しました。
また、名古屋の新栄町には1982年創業の「Pilsen」があります。「重厚な雰囲気の建物にこれまたがっちりとしたドアがついている。beer通なら【ピルゼン】と言う名のビアホールを見つけて入らないわけには行かないでしょう。」と、何故なのか金沢「ぴるぜん」の入り口の写真が掲載(http://nagoyaok.seesaa.net/article/103143328.html)されている記事がありました。ここは「有限会社ピルゼン」が運営しており、1968年創業の我社の「株式会社ぴるぜん」とは別会社の経営です。ま、何れもピルスナーから店名が由来しているのでしょうか。
投稿者:ぴるぜんat 18 :37
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