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2007 年11 月28 日

手作りプラネタリウムと立体映像の全国出張投影

工房ヒゲキタは手作りプラネタリウムと立体映像の全国出張投影をおこなっています。
ホームページは現在更新できなくなっているため、新しい情報・スケジュール・料金・仕様などはこのブログの過去日記をご覧ください。

プラネタリウム星夜



投稿者:ヒゲキタ
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2007 年11 月27 日

頑張れドリラー

ピンホールの穴開けは最重要だが孤独で気が滅入る仕事だ。フィルム式なら穴は開けなくていいし、メガスターならXYステージのレーザーが開けてくれるはずだが、人間が手作業で開けなくてはならない。開けたらマーカーで星図をチェックしてすべての星のチェックが終わるまで作業は続く。サークルなどでは分担して作業できるが、一度に何人もかかれるわけでもない。一個一個あけていくしかない。分担するにしても個人のくせで穴の直径が変わるかもしれないので、同じ等級は同じ人が開けた方がいいかもしれない。
「じゃ、そういうことで1等星はオレ。2等星は山田。3等星は鈴木。4等星は佐藤。5等星は山本。6等星は穴田の担当に決定しました。頑張ってください」 「はい」
「ところで6等星って何個あるんですか?」 「そうだな、大体4000個くらいかな」 「えっ・・・」
そんなあなたに、穴開けが楽しくできる、とっておきのアイデアがある。
作業台にライトテーブルを置く。ライトテーブルがなかったら、作る。テーブルをひっくり返したりバケツにガラスを置いてライトで下から照らす。ガラステーブルでもいい。ガラスにはトレーシングペーパーなどを敷いて光を拡散させておく。その上に恒星球にする塗装済のアルミボウルを置きドリルする。
穴があくと内側から光がもれ、あなたの目に直接飛び込んでくる。この光こそ星の誕生した瞬間だ。アルミボウルの穴は単なる穴ではない、一つひとつが星なのだ。ひとつ穴が開くたび、星がひとつ生まれる。そう、これこそピンホールドリラーの喜びなのだ。あなたは宇宙の創造者なのだから。満天に星々の輝きが満ちた時、作業は終わっている。
がんばれ。

投稿者:ヒゲキタ
at 23 :07 | 日記 | コメント(3 ) | トラックバック(0 )

2007 年11 月26 日

昨日はスバルで仕事

昨日はスバルで仕事。ってなにげにすごくないですか。宇宙を案内。相棒はロボット。立体映像を駆使して宇宙ステーションから土星へ。結晶格子へ入り、ブロックホールを抜けてティラノサウルスと遭遇。昨日はスバルで仕事って。まるでキャプテンフューチャーかナントカレンジャーみたいです。
その実体は。手作りプラネタリウムと立体映像の全国出張投影。昨日は北陸スバル金沢本店で営業。平日の今日は鉄工所でアルバイト。6軸制御の溶接ロボットサエキ・R・幸子さんのお手伝いだ。うーむ、SFまで10000光年。

ところで、スバルで営業してたんですが、子供連れのお客さんとかのサービスにクジをひいてシールとかお菓子とかが当たるわけです。そのお菓子がベビースターラーメンでシールにもベビースターラーメンのキャラクターとスバルの車が印刷してあるのです。いわゆるコラボ広告なんですがとっても微妙な組合せ。2社の接点はどこに?
スバル(プレアデス星団)は生まれて5千万年くらいの若い恒星なので赤ちゃん星ベビースターといえないこともないですが。
スバル自動車は戦前はゼロ戦をつくっていた中島飛行機。終戦で解体され再統合で6社が合併したことから統合の意味でスバルにしたといわれています。スバル360が先か? プレアデス姉妹はアトラスとニンフの娘で、その中の一人がアルシオーネ。スバルの車の名前のひとつになってます。前身が飛行機会社ということで水平対向エンジンなど独特の技術でファンも多く、世界ラリーでも活躍しています。
ちょうど冬の星座の季節なのでスバルでプラネタリウムというのはいい企画でした。これが評判になって、全国のスバルショールームから依頼が来て、東京モーターショーで投影を、なんてことにならないかなー。

投稿者:ヒゲキタ
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2007 年11 月25 日

スライド投影機は間に合わず

昨日はお葬式でした。友人の家族にご不幸があって。
別にそのせいではないのですが(さぼってただけ)スバル投影機は間に合いませんでした。今日の投影では写真をお見せするだけです。

さて、この方法はドーム内に写真や絵をセットしておき、見せる時にライトで照らすのです。手塚治虫が少年時代に押し入れにプラネタリウムを作って友人に見せた時に使ったといわれています。土星などの絵を壁にあらかじめ貼っておいて懐中電灯でてらしたのだそうです。

今日の投影はスバルのショールームだったのでプレアデス星団の写真をコピーしたものをドームの中にはっておいて(初めは裏返しておいて暗くなってから表にしておく)星座投影機のライトで照らして見せるというわけです。本当はスライド投影機を作る計画で材料はそろっているのですが。でもまあなんとかうまくいきました。手塚さんありがとうございます。
実はケータイ投影機というのも考えていて、ケータイの画面を直接レンズで投影使用と実験してみたのですが、ちょっと画面の明るさが足りませんでした。バックライトをすごく明るいものにしないとダメなようです。プラネタリウムの投影中に携帯やデジカメを使うととても明るく感じるので星座絵や字幕を投影できるかなと思ったのですが。

投稿者:ヒゲキタ
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2007 年11 月23 日

手作りプラネタリウム 星の数3倍!

ドリルの刃も0.2ミリはとても折れやすいので先が数ミリ程度出るくらいに根本を切っておくといいです。0.2ミリ厚のアルミに穴をあけるのに1センチも刃を出しているから折れるのです。低速でトルクのある電動ドリルを使うのが良いでしょう。高速回転のリューターは逆に開けにくく、モーターが焼けてしまいました。ドリルチャックは0.2ミリの刃を挟むことができないので、この壊れたリューターのチャックに刃をかませ、それをドリルにかませる二段式にしました。
針はマチ針が0.2ミリなので尖っている先端部分の円錐の半分まで針が入ったら0.1ミリの穴が開いたということとです。ペンで印をつけておいてそこまで針をいれればオーケー。まさにコロンブスの卵。いま0.2ミリであけているピンホールプラネタリウムもこれで最微光星が1等級アップできます。いままであけた穴の数の2倍の穴を開けなくてはならないわけだが、その効果は感動ものだ。ヒゲキタは2年前にやったんだけど、「星の数3倍!(当社比)」ってチラシに書きました。


長野星野



投稿者:ヒゲキタ
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2007 年11 月22 日

ピンホールプラネタリウムを作る つまり針穴

0.1ミリのドリル刃、それは「針」です。これはもしかして知られていることかもしれませんが、ヒゲキタにとってはコロンブスの卵でした。紙製プラネタリウムの時は針で開けます。プラスティックでも針です。でもアルミの時は針では無理だと決めつけていたのです。20年も! ドリルで開けたことのある人こそ無理だと思ってしまうのかもしれません。ドリルというより、リーマーと思えばいいのです。ピンバイスだと難しいかもしれません。高速回転のリューターでもだめ。低速の(回転速度が調節できる)電動ドリルがいいようです。ピンホールプラネタリウムを作っているすべての人に教えてあげたいです。とくに25年前の自分に。
「コロンブスの卵」といいましたが、これは比喩ではなく実際にそういう題名の本でヒントをみつけたのです。朝日新聞社から出ている本で18世紀の科学実験を紹介したものです。吹く息で釘に穴を開けると言う実験があり、風車のようなヤジロベイ(足は針)を作り、釘の上に乗せて風をあて続けるといつか釘に穴がうがたれるというものでした。ピンときました。釘(軟鉄)に針(鋼鉄)で穴が開けられるのならアルミにも開くはずです。

投稿者:ヒゲキタ
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2007 年11 月20 日

手作りプラネタリウム 穴をあける前に

昨日は真冬なみの寒気がやってきて、車の上に3センチぐらい積もりました。タイヤを先週のうちに換えといてよかった。道路や地面は積もってませんでしたがいよいよ初めての山での冬が始まります。東北では早くも大雪とか。

さて、材料がそろってピンホールの穴を開ける前にやらなくてはならないことがいくつかあります。
1 塗装 恒星球の内側をつや消しの黒で塗装します。内部反射を少なくしてきれいに投影できるように。外側は何色でもいいですが、よけいな反射をなくするにはやっぱりつや消し黒がいいでしょう。穴を開けた後に塗装すると、穴がふさがってしまうので穴を開ける前にやっておくこと。
アクリル半球やプラスチック半球の場合も塗装しますが、これは遮光のため。黒だけだと光がもれることがあるので、下地に銀(アルミなので遮光性が高い)の塗装をしておくとよいです。ちなみに、透明素材の場合、この塗料を薄めたり剥がしたりすることで天の川を表現することができるそうです。マイスターの改造記事にもありました。
2 星図のプロット 恒星球の形(断面図)を作図して星図の経緯線を書き込む。色鉛筆かダーマトグラフ(油性の色鉛筆)かポスカなどが書きやすいと思います。星図は観測用のものでいいのですが、外側から穴を開けるには裏返しにプロットしなくてはならないので、反転してプリントするか、トレーシングペーパーにコピーして裏側から見て作業します。できる人は星表から座標変換してもいいですが、目分量でも大丈夫です。穴開けに失敗したら、アルミテープで内側からふさぎます。プロットは星の等級に応じてドリルの太さを替えなくてはならないので、色を替えてプロットしておきます。星座をつなぐ線なども書き込んで星座の形が自然に見えるようにします。
3 ドリルの準備 等級により穴の大きさを変えるのですが、手に入るドリルの刃で一番細いものが最微恒星ということになります。0.2ミリのドリル刃がミニ四駆工作用に売られています。COREでは、これで7等星を開けたということです。そして0.1ミリの穴はそもそも無理ではないかとも書かれています。ヒゲキタも学生時代0.2ミリで5等星を開け、それから20年、0.1ミリのドリルを探してきました。たぶん0.1ミリのドリルはないでしょう。あっても使えないでしょう。(0.2ミリですらあんなに折れやすいのですから)
しかし、0.1ミリの穴を開ける方法が見つかったのです! ヒゲキタはそれで学生の時には5等星までだった恒星球を6等星にバージョンアップしました。

投稿者:ヒゲキタ
at 20 :18 | 日記 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )

2007 年11 月18 日

東大のプラネタリウム

土曜日は金沢市の大浦小学校でプラネタリウム。親子90人。投影は季節の星座を簡単に説明して後半は立体映像で盛り上がって終わる、というのがパターンなのですが、秋の星空は明るい星が少なく寂しいので難しい。夏だと北斗七星を見つけて、北極星、アンタレスから、さそり座、夏の大三角という流れ。
冬だとオリオンから冬の大三角、おうし座、スバルへと進む流れ。
秋はいちおう古代エチオピア王家の人たちの繋がりがあるのだがほとんどやりません。今年はホームズ彗星が増光していたのでちょっとだけやりましたが、たいてい北斗七星、北極星、カシオペアと来て北極星にもどって強引に日周運動を進めて冬の星座を説明するのです。
手抜きなんですけど、いっぺんにたくさんの星座を説明しても覚えきれませんから。特に立体映像を見ると、インパクトが強すぎて、ドームからでる時には星座のことはほとんど忘れています。学習効果はありません。それでいいのかヒゲキタ。

さて、アマチュアで一番大きい自作プラネタリウムはたぶん東京大学の地文研究会天文部の12メートルドームではないかとおもわれます。もちろんエアードームです。駒場祭や五月祭に体育館で投影するようです。投影機はレンズ式。さすが東大です。ドームや架台は隔年で作り替えるそうで、お金もかかっていそうですが、レンズ筒には空き缶が使われていたりします。
http://gfd00.ms.u-tokyo.ac.jp/tenmon/index.html  東大天文部
http://www.a103.net/komabasai/56/visitor/project/id199.html  駒場祭企画

投稿者:ヒゲキタ
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2007 年11 月15 日

全国の自作プラネタリウム

今日は大野町児童館でプラネタリウム。学童さんのほかに、すぐ隣が小学校なので野球部の子やフリーの子も結構いました。なぜか交番のおまわりさんも入ってきました。ドームの外で待ってて遊んでいる子どもたちの声と中で騒ぐ声が大きく、声を張り上げていたのでカゼでのどが痛かったのがかなり悪化してしまいました。

さて、学生さんたちはプラネタリウムを作ります。愛知教育大学の天文研究会COREでもプラネタリウムを作って、学園祭の他にも年に何回か投影会をおこなっています。ここのホームページには自作プラネタリウムのハードやソフトの他に、全国の自作プラネタリウムという関連リンク集があります。ヒゲキタのも含め、少し古くなってますが大学・高校・一般の自作プラネタリウムがたくさん載っています。
http://phe.phyas.aichi-edu.ac.jp/~phoenix/plane/planet_links.html

現在は大学の天文サークルはずいぶん数が減ったようです。富山大学や金沢大学の同好会も無くなったみたいです。ヒゲキタがいた神奈川大の星の会はまだ続いているというウワサですが。

COREの投影機はアルミ球に穴を開けたピンホール式ですが、東京理科大学天文研究会の投影機は印刷用フィルム製で星数は15000個。ホームページには流星投影機や星座絵投影機などの写真ものってます。
http://www.ed.kagu.tus.ac.jp/~j1206031/main.html

投稿者:ヒゲキタ
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2007 年11 月14 日

ヒゲキタプラネタリウム

プロフィールの写真は今年の七夕、長野で投影があった時、新聞社のカメラマンが魚眼レンズで撮影してくれました。星空と中の様子を一度に撮ることは以前はとても難しかったのですが、デジタルカメラのおかげでかなり楽に撮れるようになりました。

投稿者:ヒゲキタ
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2007 年11 月13 日

正気を失ったピンホールプラネタリウム

今週は工作材料の準備などで忙しく日記を更新しているヒマがありません。貧乏ヒマなしとはこの事。
ところで、トラックの車体に会社名などが右から左に書いてある事がありますよね。あれってなにか法律で決まっているんでしょうか。それとも塗装屋さんの習慣なのでしょうか。昔、「野本製作」が「臭い瀬戸物」になるという笑い話がありましたが。さすがに大きな会社や企業ロゴは右から左には書かないだろうと思っていたら、バイトの帰り道にある会社のトラックのコンテナにロゴが逆に書いてあるのを見かけました。つまり、たとえばSONYがYNOSとなってるわけです。不思議です。こんど写真をとっておきます。

さて、気の遠くなる作業と書きましたが、ヒゲキタのなどはまだそんなに遠くならない、もっとすごい「正気を失ったピンホールプラネタリウム」というのを作ったひとがいます。この人、中川さんは大人の科学のマイスターを作ったのだがあきたらず2倍に拡大して10000個の穴を全部あけ、さらに変型強化改造して2号機を作り、さらにさらにオリジナルの直径60センチの恒星球に65000個の穴を開け、修正でさらに10000個、さらに完成直前に落として恒星球が割れるという(うああ!)アクシデントを乗り越え、一般のプラネタリウム館でも投影できるようなプラネタリウムを作ってしまった人です。この方も出張投影に応じておられるようです。
http://universe.art.coocan.jp/Plane/PPLS-1.html

投稿者:ヒゲキタ
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2007 年11 月11 日

学生たちのプラネタリウム

今日は出張プラネタリウム。午前中環境保全課のイベントで千寿閣へ。親子30人ほどがネイチャーゲームで外へ木の葉なんかを探しに行き、その後半分が自然工作、半分がプラネタリウムを見て、30分して入れ替え。職員や施設に来ていたお年寄りにも何人かはいってもらった。
午後からは粟崎の町会のお祭りでプラネタリウム。ダブルヘッダーである。こんな日も一年には何回かある。2年程前の七夕の日、午前・午後・夜、別の場所で投影したこともある。ドームの設営はすぐできるので、移動時間さえ確保できれば(近ければ)トリプルヘッダーでも楽勝なのだ。

さて、各地の学生の天文サークルでは伝統的に学園祭の出し物にプラネタリウムをつくってきました。天文サークルには天体写真とプラネタリウムくらいしか出し物がないからです。ヒゲキタもそうでした。当時、参考になるのは地人書館の「天文の工作百科」という本と他校のサークルの学園祭のプラネタリウムだけでした。そういえばこのあいだある大学の天文サークルのプラネタリウム班だという人に会ったのですが、ヒゲキタが学生の頃、彼らはまだ生まれていなかったのですから、月日の流れは速いものです。作ったのはもちろんピンホール式。アルミボウルやアクリル半球に星座を描き移し、ドリルで穴を開ける方式です。北陸でも金沢大や北陸大、経済大、工大、富山大、福井大などの天文サークルでプラネタリウムがつくられていました。いまでも残っているのは金沢工大と福井大くらいか。
半球をふたつ合わせてひとつの球にしたのが一球式で電球は一個。半球ふたつをを南天と北天で分けて使うのが二半球式、電球は二個。学生が作るプラネタリウムは二半球式が多いようです。南極の星も投影できることと、赤道の星の合わせ目の処理の関係と、後は好みの問題でしょうか。他方、一球式のいい点は構造が簡単で作りやすく、メンテしやすくこわれにくいこと、悪い点は極軸が付くため南極付近の星は投影できないことです。
投影球の材質はアルミボウル・アクリル半球・塩ビなどがよく使われます。材料を探しに工具・材料店や渋谷の東急ハンズなんかをよくみてまわりました。ちなみにヒゲキタの投影機はアルミの一球式です。アクリルは厚みがあるため中心にむかって正確に穴を開けないと光がうまく投影できないことになります。以下アルミの一球式について書きます。(これしか作ったことがないので)
アルミボウルは金物屋にあるアルマイトの台所用のものです。大きさは20センチ〜30センチ。縁はペンチで広げて伸ばしておきます。北天のボウルは内側から叩いて丸くして球に近づけておきます。南天用のボウルには極軸の穴を開けてパイプを通し、フランジ金具などで回転するようにしておきます。ボウルとボウルはボルトなどで固定してしまうとメンテ(電球交換など)がしにくいので、ダブルクリップなどで留めておきます。パイプに電線を通して球の中心に電球をとりつければ恒星投影球の完成。次は星をプロットして何千個もの穴を開けるという気の遠くなるような作業にかかるわけです。
プラネタリウム外観



投稿者:ヒゲキタ
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2007 年11 月9 日

ホームスターとマイスター

今日は保育専門学園で講義。草花あそびのタンポポ笛とキャラクターの折り紙をいくつか。
その後、来週のスバル自動車のショールームの下見・打ち合わせ。スバルはプレアデス星団のことなので、プラネタリウムはぴったりの場所ではないだろうか。ショールームなので、ちょっと明るすぎだがなんとかなるだろう。以前ゴミ捨て場で拾ったオーバーヘッドプロジェクターのレンズと鏡でプレアデス星団の画像を投影する投影機を作ろうと思う。あと一週間しかないけど。11月25日(日)スバル金沢本社ショールーム(ラパーク長崎屋向い)11時〜 30分ごとに投影。 どうぞ見に来てください。
それから、つくりの祭の精算にマシロの事務所へ。大人にも随分ウケていたようで、感想がきていたそうです。このブログにも書いてくださいね。

さて、紙プラネタリウムがものたりなくなったら、昔は本格的なピンホールプラネタリウムを作るしかありませんでした。教材会社のプラネタリウムは教育目的で星の数がとても少ないのと、高かったからです。しかし現在では学研大人の科学のピンホールプラネタリウムのキットがあるし、レンズ式投影機のホームスターという選択もありえます。どちらもメガスターの大平さんがかかわっているのは有名です。
ホームスターは何万台も売れているのでみなさん知っていると思いますが、ドームに投影するのではなく壁や天井など平面に投影します。一般家庭にはドームはありませんから仕方のないことです。また、全天をその投影面に写し出すため周辺部の星座は歪んでしまいます。レンズ式の星像のシャープさや星の数、原盤によっては星の色までだせる、天の川が星の集まりとして表せるなど魅力も多いのですがヒゲキタは買っていないので評価はなんとも言えません。家庭用プラネタリウムの掲示板などを見てください。
学研の大人の科学のピンホールプラネタリウム(以下マイスター)の方はすぐに買ってしまいました。大人の科学の付録はツボをついてくるので、ついつい買ってしまいます。他にも手回し発電ヘリコプターとか紙フィルム映写機とかも買いました。マイスターは星の数は十分なんですが、本体が小さいため星像が大きいのが残念なところ。付属の豆電球では星像がよくないのは、マグライトの電球に改造すると良いようです。マグライト球は寿命が近付くと黒ずんで暗くなるのが欠点ですが、懐中電灯がLED化していく中、まだ手に入りやすい電球です。ホームセンターとかでも買えます。プラネタリウム用のEX球というのもあるようです。電源が特殊なので私は使ったことはありませんが、うまく使うと、点光源で寿命も長いそうです。光源の比較実験は「カガクノトビラ」のページに載っていました。
他にも地平線シャッターをつけたり、駆動系をつけたり、南天を作ったりといろいろ改造して楽しめるのもマイスターのいいところです。大きさを2倍にして(穴をすべて開けなおして)作ってしまった人もいます。穴を開けなおすたって、1万個以上あって、穴の大きさも変えるんだから大変なのです。ヒゲキタは4000個でも途中でイヤになって休んでましたから。

投稿者:ヒゲキタ
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2007 年11 月8 日

11月・12月のスケジュール

11月のスケジュール

9日(金) 保育専門学園講義         今週は折り紙
10日(土) 小松瀬領保育園          親子自然工作
11日(日) 千寿閣 金沢環境保全課イベント  プラネタリウム
      粟崎町会             プラネタリウム
14日(水) 向粟崎小学校           工作
15日(木) 大野児童館            プラネタリウム
16日(金) 保育専門学園講義         工作
      伏見台小学校           工作
17日(土) 大浦小学校            プラネタリウム
25日(日) スバル自動車金沢本社       プラネタリウム
                        スバルは星の名前だからぴったり
30日(金) 保育専門学園           工作

             
12月のスケジュール

1日(土) 伏見台小学校           プラネタリウム
2日(日) 上市町稗田公民館         プラネタリウム+工作
7日(金) 保育専門学園           工作講義最終日
8日(土) 木曵野小学校           プラネタリウム
9日(日) 富山市弓庄公民館         プラネタリウム+工作
15日(土) 長野県あづみの公園        プラネタリウム
16日(日) 長野県あづみの公園        プラネタリウム
22日(土) 大徳児童館            プラネタリウム
      東別院              プラネタリウム+工作
23日(日) 美川児童館            プラネタリウム
31日(月) ウエストホール年越しイベント   プラネタリウム

スバル360



投稿者:ヒゲキタ
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2007 年11 月6 日

メガスターの大平さん

先日のつくりの祭では、二日目もたくさんの人に見てもらいました。今講師に行っている保育専門学園の生徒さんや、6年前行った長野のライブハウスで見たという人。子どもたちの中には、学校や保育所で見たことあるというのがかなりいました。ヒゲキタ、結構あちこち行ってるなあ。
今日は幼稚園で工作の仕事。工作といっても2〜3才の小さい子とそのお母さんなので伝承の草花あそびを中心に紹介しました。

さて、紙プラネタリウムといえば、メガスターの大平さんの本「プラネタリウムをつくりました」にも付録として付いています。
大平さんといえば500万個の恒星を映し出すメガスターを個人で製作し、ネスカフェのコマーシャルに出演したり、本がドラマ化されたりと有名な人。学研のピンホールプラネタリウムやセガのホームスターにもかかわっています。
ヒゲキタは彼が高校生の時レンズ式のプラネタリウム「アストローライナー」を作り、天文雑誌に載った頃からずっと注目していました。ライバルというより、心の師というか、先輩と言う感じです。
大平さんには二度会ったことがあります(あいさつ程度ですが)。ヒゲキタがこの仕事を始めた頃、あるプラネタリウム関係者から「連絡できますよ」、と言われていたんですが特にコンタクトはとらずにいました。メガスター1が石川に来た時に会場の通路で会ったので「とても良かった」みたいな事を伝えました。印象はまずとても背が高く、黒服できめたカッコイイひとでした。プラネタリウムの解説の方は慣れて無いって感じでしたが。
二度めは学研科学大賞の表賞式の時。大平さんは審査委員の一人で、後で話をしようと思っていたらパーティーの時にはもういなくて話はできませんでした。とても忙しいようです。
今年の春、東京で投影があった時、NHKの理科番組にも出ている理科の先生と会って居酒屋で飲んで話していたら、その先生はドラマ「星に願いを」にエキストラで出ていると言っていました。ビデオに録画してあるのですが、引っ越しで出てこなくてまだ見てはいません。

投稿者:ヒゲキタ
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2007 年11 月4 日

紙工作プラネタリウム2

昨日は、富山市の小学校のバザーでプラネタリウム投影。90人。投影が終わった頃バザー会場を見に行くと、ほとんどの品が無料になっていた。工作に使えそうな雑貨をひとつもらってくる。
夕方からは湯涌創作の森の、つくりの祭。高い竹のブランコがあったり、モンゴルのゲルがあって中でたき火をしていたり、紙オブジェや藁細工のワークショップがあったり、とても楽しいイベントになっていました。
プラネタリウムも結構盛況でしたがコンサートとかぶったりするので観客ひとり解説ひとり(ヒゲキタ)の差し向いの回もありました。今日は夜からの投影だったので大人の割合が多いのも特徴。大人も大ウケでした。年越しイベントに来て欲しいということで金沢ウエストホールでやることに。

さて、紙工作のプラネタリウムは円筒形や六角柱の他にも六面体や八面体、円錐と円筒を組み合わせたもの、12面体などいろんなタイプのものがあります。手作りプラネタリウムで検索するとたくさん出てきますがヒゲキタが実際見たことがあるのは、科学振興機構のおもしろ教材の20面体タイプのもの。型紙もダウンロードできるようです。
紙プラネタリウムのポイントはできるだけ大きく作ること。大きい方が星の投影像を小さくできてきれいな星空になります。それから紙に穴を開けるわけですが、後でさわったりすると穴がまたふさがったりします。できるだけ中はさわらないこと。プリントした型紙を貼付けるより黒い紙に直接プリントした方が作りやすいでしょう。紺色の色画用紙なら直接コピーすることもできます。
それから中に入れる電球は豆電球だとフィラメントが大きくてひとつひとつの星がみんな三日月型になることがあります。フィラメントが小さいプラネタリウム用の電球というのもあるのですが、電源に特殊なものが必要なので、ちょっと難しいです。マグライトの電球が電球自体小さいので星像が小さくきれいにうつります。マグライトの電球はホームセンターなどで買うことができます。ただ、ソケットは豆電球とは違うので工夫が必要です。

投稿者:ヒゲキタ
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2007 年11 月1 日

紙工作プラネタリウム

昨日の夜は話題のホームズ彗星をみることができました。肉眼でも見える、というかペルセウス座の形が変わってしまってる。双眼鏡で見ると他の星とあきらかに違うのがわかります。太陽からは離れてるので尾とかは無いですが、久しぶりにいいもん見せてもらったなあという感じ。

さて、家庭で部屋でプラネタリウムを楽しむならキットとかも出ていますが紙で作ることもできます。以前、誠文堂新光社(天文ガイド)から天文紙工作の本がでてましたが著者が亡くなり現在絶版ということで、それを復刻したミニプラネタリウムの作り方と型紙がダウンロードできるページがありました。「かとんてっく」さんのホームページ。作ってみては。メガスターの大平さんの本にもその本から影響をうけたという紙製のプラネタリウムキットが付録に付いています。
ヒゲキタも紙工作の本の方は見たことがあって、見た目で真似して、星像が小さくなるように本体を大きくし、作りやすいように円筒形を六角柱にし、台も変えたら、似てないけど結構いい感じにできたので投影したり小学校で作ったりしました。
おもちゃ会社のタカラ・トミーから「星空工房」という自分で穴を開けるキットがでています。学研の大人の科学からは穴がフィルムに印刷してある(穴を開けなくていい)キットもでています。雑貨屋さんで外国製のキットもありました。
ようするに黒い紙で箱を作って中に豆電球を入れ、箱に針で穴をあければいいわけですが、このあいだ100均のダイソーで手作りプラネタリウムというのが売ってました。あれをプラネタリウムと呼ぶのはさすがにちょっと無理があると思う。

投稿者:ヒゲキタ
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