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2005年07月23日

一眼デジのノイズ(熱カブリ)

ふうまさんのブログ「今日も気分は森の中」で一眼デジ(*ist_D)のダークノイズ(熱カブリ)が話題になっています。
『熱カブリ』とは..CCD受光素子が暗電流のために光が当たらなくても反応してしまい、
その影響が長時間露光では無視できないレベルになってしまうことです。
下がその例。レンズキャップをして光を全く入れないで長時間露光しても、光が当たったかの
ような画像が記録されます。↓「赤カブリ」とも言います。
↓EOS kiss_Digital(IRC除去改)↓
↓Nikon D70(ノーマル)↓
(1)ダーク画像(5分)
ダーク画像=全体にやや赤っぽく、この画像では分かりにくいが右端に発生
レンズキャップをしたまま5分間撮影したもの
(1)ダーク画像(5分)
左上に発生
同じくレンズキャップをしたまま5分露出したもの
(注)いずれの画像も、RAW画像データをWeb掲載にあたり、画像サイズを変更しjpeg変換しました。
 熱カブリの出方を見やすくするため、どちらもレベル調節しています。

以下、少々マニアック?な話題が続きます。(汗)
少しでも興味のある方は『追記をみる』をクリックしてくださいまし...m(_ _)m


(2)生画像(デネブ付近:5分露光)
デネブ付近=生画像
IRC除去機のため全体に赤味が強い
(2)生画像(M31:5分露光)
生画像
画面左上のノイズ(熱カブリ)が目立つ
(3)RAPによる画像復元とダークノイズ演算処理=(2)−(1)、画像レベル、RGB調整等をします。
 改造キスデジにはRGB調整が有効&必須です。  ※撮影時からここまでRAW画像のままです。
(3)処理後の画像
デネブ付近
強い赤味が消えます(→TIFF形式で保存)
(3)処理後の画像
M31
熱カブリが消えます(→TIFF形式で保存)
(4)通常、複数枚撮影しているので(1)→(3)を繰り返した後、RegiStax3でコンポジット(加算平均)しています。
#コンポジットにより画像のザラツキが平滑化されるので、続けて数枚同じ対象を撮影しています。
 コンポジットした画像は、ビットマップ形式で保存となります。
(5)最終処理
 画像処理ソフトを使って色調レベルやコントラスト、トーンカーブ、トリミング、リサイズ等をしています。
 Web用画像は、JPEG形式で保存します。

投稿者:Ken28at 07:30| 道具・ものづくり | コメント(2) | トラックバック(0)

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http://control.onair-blog.jp/util/tb.php?us_no=1061&bl_id=1061&et_id=11239

◆この記事へのコメント:

TBと大変参考になるエントリのご紹介、ありがとうございます。
う〜む、うちの*istDに比べれば実に赤カブリの少ない画像ですね。うちの*istDですとNR/onにしてもこれと同等・・いや、明らかにこれ以上の赤カブリが出ます。
手元にCOOLPIX5000があるので比較してみましたが、NIKONの場合は赤カブリというより白カブリと言った具合で、ランダムノイズが非常に目立ちます。NR/onにしても白カブリは良好に除去できますが、やはりランダムに出るノイズドットは除去しきれませんね。これは画像処理でも取り除くのは難しいと思います。
・・というわけで、僕の手持ちのデジタル機器は天体写真には不向きなのかもしれないな・・という結論に行き当たりそうな今日この頃です。^^;

投稿者:Fuuma-mfuk: at 2005/07/22 23:32

ふうまさん、こちらも今回の(ノイズの)話題ではいろいろと勉強になっています。
最初「熱カブリ」を拝見して、正直なところ、私も目を疑いました。
*ist_Dの個体差?なのかも...クモハ169-1さんや他の方の*ist_Dレポートを待ちたいと思います。
それから、ランダムノイズというか、輝点・暗点ドットノイズ?画像のザラツキ?ですが、
コンポジットにより結構改善できる..という印象をもっています。
コンポジットはステライメージやPhotoShop等の著名な画像処理ソフトでも可能な
ようですが、私は専らフリーのRegiStaxでやっています。
惑星はもちろんですが、星野写真でもコンポジットのみのために利用しています。(笑)

投稿者:Ken28URL at 2005/07/22 23:52

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