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2023年12月31日

皆様、よいお年をお迎えください

いろいろあって失速中ですが、卯年がまもなく終わろうとしております。昨年はいろいろありました。天文関係で一番心に残っている出来事は8/29未明に発生した「木星面閃光現象」をぐうぜんとらえることができたことです。
---------翌日の投稿記事から----------
先ずは閃光を捉えていた木星試写ショット元動画から↓

(実際には毎秒115コマで撮影しているので、30fps再生?では1/4スロー動画になっている。)
試写ショットは80秒間(9000コマ超)に及ぶ。そこで、動画映像のうち、閃光発生部分だけ(≒195コマ)を切り取り、これを毎秒10コマ再生に動画化した。撮影時のfps≒115でしたので、10倍遅い動画にするなら毎秒11コマ再生にすべきだったかも知れない。閃光部が歪んでいるのは主に気流の影響かと思われる。加えて撮影時そこそこの風があったので望遠鏡が風に揺すられた影響も考えられる。
↓上動画から静止画化したもの↓

かなり広範囲に広がっているのは、上空気流の影響で閃光像(基本的にはほぼ点像になる筈)が揺られた歪みで広がったと思われる。
↓以下、時系列に並べたもの(約0.1秒間隔)↓

↓(1)↓



↓(2)↓



↓(3)↓



↓(4)↓



↓(5)↓



↓(6)↓





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↓(8)↓



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↓(10)↓



↓(11)↓



↓(12)↓



※8/29木星に閃光※
出現時刻(UT)28日16時45分57秒=(JST)29日1時45分57秒は丁度日本が一番観察条件が良く、それでも国内でこの瞬間を捉えたのは10人程。
直径10〜40m程の小惑星が木星の引力に負けて落下衝突したことによる、と推定されている。地上で見る明るい流星でも砂粒程度、石ころ級になると大火球とされる。なので、直径10mともなると地球に諸突した場合はただで済まされないと思う。木星への小惑星衝突は年に数回起きているらしいが、木星が地上から見えている時間帯でないと不能なので、今回の衝突を捉えられたのは非常にラッキーだった。毎日のように木星を観察していながら、タイミング悪く捉えられなかったベテラン観察者も居たと聞く。
【データ】2023年8月29日1時45分20秒〜46分40秒(JST)※出現時は1時45分57秒(115fps×80秒)/ASI462MC(Gain320, Gamma50,Shutter8ms,ROI800x600,RGB,SER)/C11+2.5Barlow(PowerMate)+ADC(fl=26650mm)/NJP赤道儀@自宅星見台HANA
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<龍吉>(-_-;)同夜はたまたま惑星観察しようと思い立ったが、土星の結果が思わしくなく意気消沈した。(^_-)-
<はな>=^_^=そのまま朝まで仮眠しようと思ったが、そうこうするうちに木星の高度が高くなっていたので、木星導入し試写1ショットめの映像に入っていたニャり≡^・.・^≡
<ソラ>U.゚ω゚U当初は全く気付かず、ネットで知人からの情報を得て、試写ショットを調べて初めて気付いた。超ラッキーだったワン▽

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投稿者:龍吉at 23:53| 太陽系・月 | コメント(0)

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