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2024年02月15日

鉄腕カメラ流星検出の現状&課題

Atomcam監視カメラ(以降、鉄腕カメラ)を使った流星監視の試行を始めたのは1昨年(2022年)暮れ。以来、1年余り経過したが、その後の現状報告↓
本年1月、鉄腕カメラ1台追加=5台体制とし、ほぼ全天にわたる出現流星掃天可能となったものの、検出作業が追い付かないという課題も浮かび上がってきた。以下、その対応策など。
【1】NAS(ネットワーク上のHDD)設置により各カメラデータを一元共有化。(済=1年前)
【2】検出作業用のPCを複数に増やす。(済※=半年前)↓
【3】鉄腕カメラ4台→5台(北、天頂、南、東、西)へ増やし死角をほぼ解消?
↓火球出現時の映像を切り取ったショート動画↓ <1>↓同:各コマを比較明合成で静止画化したもの↓

↓火球検出プログラム(Meteor_Detect)2秒設定)が生成したショート動画↓ <2>↓同:検出設定2秒から比較明合成された静止画↓

静止画を見比べると、出現〜消滅までのショート動画から作成されたもの<1>は発光の始まりから消滅まで全過程の光跡が写っているが、検出プログラムが作成したもの<2>は発光開始直後の光跡が写っていない。カメラが「流星?」と感知する前だったと思われる。
検出プログラムのデフォルト出現時ショート動画記録時間は1秒で、1秒では収まらない流星が結構な数に上るので倍の2秒に伸ばすことで大概2秒以内で(どれ位の光度に達したか?という)全容がはあくできるるようになった。しかし、同プログラムが流星?と検知するにはタイムラグがあるので、発光開始からの全容を捉えるには検出プログラムのコンマ何秒間か前からの録画データが必要ということが分かる。
また、見ための流星消滅からしばらく(数秒〜数分間)は流星痕が残っていることがある。(=肉眼では流星痕に気付かないことも多い)/が、流星痕の発光が秒単位の短いものはほぼ流星の光跡と同じ場所に(残像のように)残るので、静止画の場合は元の流星光跡と重なるため、そのまま延長しても元光跡に埋もれてしまうので、直ちに流星消滅直後の動画コマから比較明合成した方がよい。元動画をそのまま見続けて何秒間ほど?(残像のように)痕跡が見えているか?でも良いと思う。稀に分単位で痕跡が残っていることもある。
【データ】2024年2月13日0時43分※画面表示の秒部分は数秒の誤差ありと思われる※南カメラ:AtomcamSwing(1/2.9'CMOS,白黒モード1920x1080HD,15fps,MP4)/レンズfl=2.8mm,F1.6(120°) @南砺市自宅ベランダ/南カメラ:Atomcam2(1/2.9'CMOS,白黒モード1920x1080HD,15fps,MP4)/レンズfl=2.8mm,F1.6(120°) /@自宅星見台
【今後の課題】検出過程の効率化を図る(→天頂カメラ優先で、、?)
↓同夜の天頂カメラ映像(比較明静止画)↓

※天頂カメラは真上を向いているので映像には周りの人工光が殆ど入らない。=検出効率が極めて良好※夜間飛行機の光跡は除外する必要あり※=中央で発光していなくても他方向のカメラが捉えた流星の多くは天頂カメラにその一部が入っている可能性が高い。=検出プログラムは天頂カメラからの検出を優先させる、、→but,今回は天頂カメラでキャッチできず orz
↓星見台脇に設置した鉄腕カメラ3台(左から、北、天頂、南向きAtomcam2カメラ)↓

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<龍吉>(-_-;)一晩中録画したデータから流星出現時の映像を見つけ出すのが一番の難関と思うこの頃。・(^_-)-
<はな>=^_^=しかも5台分のデータから探し出さねばならない。→検出プログラムで自動化、複数PCに分散して作業時間短縮→でも一番の問題は別のところにあるニャー≡^・.・^≡
<ソラ>U.゚ω゚Uカメラ5台分、ひと晩分のデータを半自動ではなく全自動で検出作業できるようにすること?→かつてのバッチ処理?スクリプト?で乗り換えられたら理想的だワン▽・。・▽
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投稿者:龍吉at 23:58| 彗星・流星 | コメント(0)

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