IRC除去の効果?
EOS Kiss Digital(IRC除去改造機)による
↓NikonD70(ノーマル)による北アメリカ星雲付近↓
画像処理に問題があり、無理に赤色強調しカラーバランスが崩れています。それでもこの程度で
あるので、IRC除去によりHα領域の通りが格段によくなることがわかります。
【「IRC(赤外領域カットフィルター)」について】
IR=光の赤外領域のこと。C=Cut。つまり赤外線領域を通さないフィルターのこと。
赤外領域はヒトの眼では見えない領域であるが、天文の世界ではHα領域がこのIR領域に含まれるので重要。
デジタルカメラの受光素子(CCD,C-MOS)は、ヒトの眼で感じることのできる光の波長範囲(=可視光領域)
よりもさらに広範囲の波長=赤外領域まで感度がある。
通常の写真では可視光以外の光が不要(=色バランスが崩れる)なので、IRCフィルターが受光素子の前に
付けてある。
天体写真用として少しでもHα領域の写りをよくする=感度を上げるため、このIRCフィルターを除去改造
するようになってきました。
【背景】
改造によりメーカー保証の対象外となるため、比較的低価格のキャノンのKiss_DやニコンD70などの登場が
改造に拍車をかけた?感じがあります。
【IRC除去機のデメリット?欠点?】
通常のスナップでは極端に赤系に偏った(極端な言い方をすれば)真っ赤な画像になってしまうこと。
↑しかし、これは現像・復元段階で修正できることがわかった=とりあえずRAW設定で撮影しておけばよい。
投稿者:Ken28at 12:26| 道具・ものづくり | コメント(2) | トラックバック(0)
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やっぱりこんなに違うんですね。
>現像・復元段階で修正
これはデジタルならではの特長だと思うので、もう少し進んだモデルが出て、とりあえず全ての波長の光を記録できて、後は全てデジタルフィルターで・・・なんてことにならないものでしょうか。(笑)
投稿者:ich:URL at 2005/05/19 17:18
ich様、コメント有り難うございます。返事が遅れまして失礼しました。
先日、ある人から「天体写真を撮りたいので..」という相談がありまして、当然一眼デジの
話も出てきました。
相談者は、EOS20Daを候補に挙げていらっしゃるようでしたが、(保証外とはなるが)
中古or新古キスデジを買ってIRC除去改造の方がいいのでは?とお答えしました。
istDsやD70の話も出ましたが、これらは一般用にノーマルで使いたい、というのが
私の本音。
投稿者:Ken28
Ken28:URL at 2005/05/21 22:29