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2011年02月13日

緊急掲載>発見直前のおおぐま座矮新星

アストロアーツ社のWebページ「天文ニュース」によると、
2011年2月7.919日(世界時)、イギリスのJ・シアーズさんが普段は17.5等のこの星が
10等台まで増光しているのを望遠鏡(眼視観察)で発見しました。
(詳しくは同社Webページをご覧下さい)
発見された矮新星の場所は、おおぐま座と猟犬座の境界付近で、北斗七星(ひしゃく)の
柄の先端η星とM51星雲の中間位のところ。
えっ?そういえば2月5日晩に奥能登でM51子持ち星雲を撮影したぞ..。
ということで、同晩に撮影した画像を調べてみた。
結果、とりあえず1枚だけ見つかった。↓これ↓です。

(矮新星は画面左下の赤マーカー部分。画面右上端にM51子持ち星雲)
近くの似たような明るさの星と比べると、このとき既に10等台になっていたようだ。
(旧式なP型赤道儀を使っているので)経験と山勘でM51を導入した。(笑)
というか、おおよその見当でM51にレンズを向け、1分程度の試写露光をしたところ、
運良く写野の隅にM51が入っていた。
そして、そのM51の反対側に今回の矮新星も入っていた。
これが自動導入式の赤道儀を使っていたら、恐らく写野中央に導入するだろうから、
矮新星は入らなかったと思われる。(ラッキーだった)
2011年2月5日24時12分(78秒露光)
キャノンEOS40D(SEO-SP2/ISO3200,RAW)
NikkorED300mmF2.8開放絞り
高橋P型赤道儀ノータッチ@石川県鳳珠郡能登町、柳田植物園駐車場Twitter

投稿者:龍吉at 17:44| 星空・星座 | コメント(4) | トラックバック(0)

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◆この記事へのコメント:

こんばんは いつも楽しみに拝見させて頂いております。
シアーズさんが2/7.919時なら、龍吉さんの5日のこの画像はとても意味があると思います。私が2/3に撮ったM51の画角には残念ながら入っていませんでした。
ひょっとすると世界で一番最初の画像という可能性もあると思いますよ!

投稿者:かたくちいわし:URL at 2011/02/13 18:06

偶然とはいえ、おめでとうございます。

かたくちいわし様の言われるように発見の栄誉はともかく、すごく貴重な画像になるかもしれませんね!

投稿者:ichURL at 2011/02/14 08:34

かたくちいわしさん、いつも有難うございます。
偶然ながら自分でも驚いています。
意外と1月頃から増光していたのかも知れません。 
昨年以降、この辺りを撮影した方は点検してみたらいいのではないかと思います。
それにしても写野導入のための試写画像ですから、本来は捨て画像です。
実際、この画を元にM51を写野中央に導入した画像には、矮新星は外れていました。

投稿者:龍吉URL at 2011/02/14 21:49

ichさん、有難うございます。
発見・公認前の画像ですから、『では、何時から増光していたのか?』という調査・検証には役立つかも知れないな、と思います。
相変わらずアナログ技法(手動導入)のままの状態ですが、怪我の功名?といいますか、こんなこともあるんだなぁと思いました。

投稿者:龍吉URL at 2011/02/14 21:55

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