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2005年12月11日

透明度と星雲の写り−1

透明度の違いによる写りの差をバラ星雲(散光星雲)で比較してみました。
1)薄雲下のバラ星雲↓
barac8e1204bsqv
(画像をクリックすると別窓に拡大表示します)
薄雲のために恒星だけがぼやけて派手に写り、星雲の淡い部分の写りがぱっとしません。
(この画像は、強調処理で誤魔化しています。恒星が派手に明るくなっています。)
2005年12月4日2時58分〜3時33分/4分×8枚コンポジット
EOS kiss_D(IRC除去機,ISO800RAW)/ボーグED10cmF4屈折直焦点
EM-10赤道儀ノータッチガイド/しらびそ高原(長野県)
薄雲がなかった晩の画像と比較してみると..「追記をみる」へどうぞ


2)薄雲の影響がない空でのバラ星雲↓
barac11e1201sqv
(画像をクリックすると別窓に拡大表示します)
自宅はしらびそ高原より空が明るいのですが、透明度さえ失わなければ..この通り。
【データ】2005年12月1日1時24分〜44分/1分×11枚コンポジット
EOS kiss_D(IRC除去機,ISO800/1600,RAW)/ED10cmF4屈折直焦点
EM-10赤道儀ノータッチガイド/自宅前

投稿者:Ken28at 23:38| 星雲・星団 | コメント(2) | トラックバック(0)

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◆この記事へのコメント:

基本的に空の良さ(暗さと透明度)は必要なんでしょうが、短時間露出×多重コンポジットは効果ありますね。
同じED10cm/F4ですが、光学系は違う(BORG/AD-VIXEN?)のでしょうか?

※天体写真としてどうかは別として、恒星のにじんだ派手な画面もイルミネーションを喜ぶ一般の人向けにはキレイに見えるかも・・・とか思っちゃうのはシロートだからでしょうか。(笑)

投稿者:ichURL at 2005/12/11 12:06

ichさん
光学系はいずれもボーグED10cmF4です。(説明不足で恐縮です)
カメラも同じ。違うのは、空と処理法(これが画一化できない..汗)です。
写りの悪い方は、どうしても強調処理に走りがちで、結果的に恒星が余計目立つことになってしまいます。
なお、透明度悪い方が露出4分(8枚)に対し、良い方は1分露光(11枚)です。
透明度がよい場合、恒星が殆ど目立たないのもお分かりいただけるかと思います。

#まだまだ不可解なことが多いです。

投稿者:Ken28URL at 2005/12/11 19:30

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