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2006年03月13日

銀塩復活への道-2(旧EM-10オートガイド化)

週末は、あいにくの天候..ポイマンスキー彗星観察も諦めざるを得ず..
ということでタイトル通り、旧式EM-10赤道儀オートガイド化計画を進めることにしました。
既に準備段階として、
?ミードのDSIカメラ(中古譲渡品:○動作確認済み)
?オートガイド用アプリ(SS2000PCで○動作確認済み)
?オートガイダー接続リレー基板:ここより入手済み(△初期動作確認済み)
?接続用コード及び端子部品、ヒューズ等(○購入済み)
●問題は、旧式EM-10赤道儀コントローラの解析?でした。
で、先ずは↑ここから開始..
★以下の記事内容により如何なる問題が生じても一切責任は負いません。自己責任でお願いします★
【1】EM-10コントローラの分解、解析
Ctrl_2135sv
「解析」といっても特別な測定器があるはずもなく、コントローラのRA,DECの各+-ボタンを押してみながら、基板裏の(これと思われるめぼしい)半田付け端子にテスターを当て、抵抗が0になる箇所を探り当てるだけです。(笑)
上図では、配線コードが付いている下側の2つがDEC(+,-)用、中央2つは?、上側2つがRA(+,-)用、その右横、黒コード半田付け箇所がアース(common)と判明。
RA(+,-)やDEC(+,-)の各ボタンを押すと対応してアース間抵抗値が0になります。
つまり、各ボタンで短絡させている配線箇所が分かったことになります。
ここまで分かれば、?のリレー基板上の対応するRA,DEC各端子へコードで接続すればよいわけです。
【2】配線接続作業
購入済み6芯同軸コード類で対応端子間を繋げば終わり..と、タカをくくっていたのですが..この後、思わぬ展開に..
↓ひと通り接続作業の終わった状態↓
Ctlr_2127
左:EM-10コントローラ
 (リレー基板へ繋ぐための灰色同軸コードが1本増え、コードが2本出ています)
右:リレー基板本体
 (プラケースでカバーし、パイロット用LED、ヒューズ、9Pメス端子、RS232C端子等組込)

【3】動作確認作業
#実は、↑これに一番時間をとられてしまった..
EM-10赤道儀、コントローラ、リレー基板、ガイダー制御用PCを全て繋ぎ、動作確認。
EM-10赤道儀内蔵の純正モーターは低速で静かに回転するため、動作音や外観上目に見えての判断はしにくい。

そこでEM-10赤緯体のRA,DEC各内蔵ギヤ部付近の小ねじを外してギヤの回転を見る。
(タカハシさんの心にくい配慮ですね..)
RA軸の動作は問題無し=PC側からRAボタンを操作するとRAモーターが呼応する。
●ところが、DECモーターが回りっぱなし..
何度も接続箇所の再点検をするが、DECモータの回転は収まらない。
接続のやり方が誤っていたのか考え直すが、特に問題はなさそう。
同軸コード空き線を利用してDECモーター用commonを追加してみたが、考えてみればコントローラで再びRA用と一緒になるので意味がない..(笑)
..何と、この問題の判明に半日を要してしまった..
Kiban_2132v
原因は、リレー基板裏側のDEC+端子と同common端子が半田クズか何かでショートしていたため。
(#半田付けした基板の表側ばかり点検していて、裏側にまで気が回らなかった..汗)
今にしてみればプラケース(スケルトン)にしておいてよかった。透明でなかったらもっと気づくのに遅れただろう..


EM-10赤道儀は、正確に極軸を合わせてあれば500mm,10分程度のノータッチガイドは問題ない。
また赤道儀の搭載重量からみてそれほど大型や長焦点鏡筒で写真撮影をすることもない。
(#そういう人はEM-200以上を使うであろう..)なかなかよく考えた仕様であると思う。
今後も時間がないときや比較的短焦点での短時間撮影はノータッチガイドで使うことが多い?と思う。
しかし、オートガイド装置を組み込むことで長時間の安定・安心露出可能としたいのは..そう、銀塩天体写真復活のためです。

★次は、EM-10に搭載する鏡筒(ED10cmF4屈折+ガイド鏡筒)ですが..これも重量とバランスが..(悩・続)

投稿者:龍吉at 07:20| 道具・ものづくり | コメント(0) | トラックバック(0)

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