2013年天文を私的に振り返る>11月
「DeepSkyStacker(以下、DSS)」を使って11月16日早朝のアイソン彗星を再処理↓
↓同、白黒反転処理したもの↓
【データ】2013年11月16日5時12分〜(40秒〜60秒露光×17枚彗星基準でスタック)/NikkorED300mmF2.8→F4/ペンミニE-PM2(ISO3200,RAW)/ビクセンGPD(SynScan改造)赤道儀ノータッチ@石川県白山市白峰(西山)
↓11月14日早朝のアイソン彗星↓(画面上が北方向。彗星付近を中心にトリミング)↓
周囲はおとめ座銀河団で、(彗星基準コンポジットのため流れているが)星雲があちこちに写っている。
この急増光で期待も一気に膨らんだが、同時に、あまりの急増光に不安になったのも事実だった。各航空会社がアイソンツアーを企画するなど、過激な盛り上がりぶりも気になった。>結果的に不安が的中し、29日近日点通過時に崩壊・消滅となってしまったのは残念だった。
【データ】2013年11月14日4時55分〜(1分露光×2枚加算×4枚加算平均、計8枚を彗星基準コンポジット)/ボーグED10cmF4屈折(fl=400mm)直焦点/ペンタックスK-5(ISO3200,RAW)/ビクセンSXD赤道儀+FS60C(QHY-5LII,PHDguiding)@自宅前
※アイソン彗星は残念な結果となってしまったが、その代役をしっかり果たしたのがラブジョイ彗星だった。アイソン急増光の前は、ラブジョイ彗星の方が肉眼でも見えそうなくらい明るくなっていた。
■6日未明、ラブジョイ(C/2013R1)とM44プレセペ星団@自宅■
(画面上が北方向、長辺方向のみトリミング)
【データ】2013年11月6日1時19分(1分露光×8枚恒星基準で加算平均)/ZD50ー200mm(100mm位置),F2.8→F3.5/ペンミニE-PM2(ISO3200,RAW)/高橋初代P型赤道儀ノータッチ@自宅
↓11月16日早朝のラブジョイ彗星↓(画面左が北方向)
16日は、満月を控えた月が空全体を明るくしているため、淡い尾の先端までの撮影は難しいと判断し、思い切って比較的焦点の長い望遠鏡で彗星本体付近を狙った。↓同、白黒反転処理したもの↓
大きな彗星頭部(コマ)から幾筋か尾が放出しているのが見て取れる。
アイソン彗星が急増光したことにより、明け方東天の4彗星の中ではダントツの明るさと大きさを誇っていたラブジョイ彗星の影が薄らいだ印象は免れない。ただ、他の3彗星は低空で見にくい位置に居ることもあって、その存在感は失せていない。
【データ】2013年11月16日4時26分〜(3分露光×6枚彗星でコンポジット)/BORG125ED+0.85RD(fl=680mm)直焦点/ペンタックスK-5(ISO1600,RAW)/ロスマンディGM-8赤道儀+75mm屈折(QHY-5LII+PHDguiding彗星核ガイド)@石川県白山市白峰(西山)
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投稿者:龍吉at 11:29| 彗星・流星 | コメント(0)