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2017年09月03日

M78ウルトラマン星雲でCMOS_Capβ試写

9月1日明け方。既に薄明が始まりだした中、どうしてもCMOS_Captureβ最終版を試行したくて強行撮影した↓M78ウルトラマン星雲↓

特にM78を計画的に狙っていたのではないが、単に晴れ間がオリオン辺りしかなかったため。それでも結構雲が通過し、時間を無駄にした。終盤は空が青味を増して来て慌てて露光時間を60秒に短くした。通常なら諦めて中止するところだ。↓同、別処理↓

<以下、マニアックな内容なのでスルー推奨です。(^_^;)>
★いよいよCMOS_Captureβ版が最終版となり、正式版がもうすぐ出される。最終版は正式版(画面は5吋になる予定)にリリースされるものとほぼ同じ機能が組み込まれている。具体的にはASIカメラの制御撮像機能だけでなく、撮像しながら同時に加算平均処理を並行することができたり、SS1Guiderとほぼ同じガイド機能とPolar(極軸合わせ)機能が同時に実行できる。しかもデザリングガイド機能も備わる。また、ZWO製MM(白黒L)カメラの場合はLRGBカラーフィルター制御機能(フィルター7色以上?も可能)と、到れり尽せりな仕様となっている。
★所有のZWO製CMOSカメラはMC(カラー仕様)なのでLRGBフィルター制御機能は試さなかった。(Polar機能も試さなかったが画面表示のみで動作確認)というか、物理上試せなかったが、それ以外の自動ガイド及びデザリングガイド機能や撮影中に同時並行して加算平均処理機能は一通り確認した。デザリングガイドしたものを同時に加算平均したときにデザリングした分だけズレた星像となった点(考えてみれば至極真っ当な気がしないでもないが自分の設定ミスかも知れない。もちろんデザリングでない通常ガイドの画像はちゃんと同時に加算平均処理してくれる)を除いてちゃんと正常に働くことは確かめることができた。
★野外でノートPCを使わずに天体用CCDカメラ制御と本格的自動ガイドをたった5吋画面の筐体(中身はラズベリーパイを利用)で実現するという、夢のような製品だ。ZWO製カメラにしか対応していないが、他社製カメラや一眼デジ等の場合は、時を同じくして発表される予定のAutoGuiderProがお薦め。いずれにせよβ最終版で最後の試験&バグ取りが済み次第、両者の正式版がリリースされる筈で、その日が待ち遠しい。 【データ】M78ウルトラマン/2017年9月1日3時50分〜(120秒10枚60秒3枚)/ASI1600MCC(-10℃,Gain15/25,Gamma6/10,TIF)/C11+0.75RC(fl=1763mm)/NJP赤道儀改(CMOS_Captureβ制御&ガイド)@自宅星見台HANA ==============================================================================================================
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投稿者:龍吉at 19:57| 星雲・星団 | コメント(0)

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