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2020年04月26日

ZERO on Vixen SP eq.

拙ブログは天体画像主体なので、本筋から少し逸れる気はしますが、観察道具・機材ということで、、。
>興味ない方は読み飛ばしてください。m(_ _)m
(コロナ禍で今は休止中ですが)天体観察会でときどき目にするのは、望遠鏡の接眼部を手で握って観察する人。昨今の天体望遠鏡は電動モーターによる自動追尾が多く、接眼鏡にそっと目を近づけるだけでよいのだが、つい手で持って修正したくなるのだ。(その気持ちよーく分かります)
なお、粗動で天体を視野中央に持ってくることは双眼鏡程度の低倍率なら早くて簡単だが、天体望遠鏡では先ずもって厳しく、微動ギヤを使って減速して視野へ入れる方が楽で正確。

【1】

電動追尾式望遠鏡でも常に手動修正可能=早い話がいきなり
接眼部を握って粗動修正しても機械に負担をあまりかけずに
済むように、と考えて素人工作したのが
←コレ

【2】

スコープテック製ZERO経緯台(黒色部分)を
(赤緯体を外した)ビクセン製SP赤道儀の
極軸と合体させた。



【3】

ビクセン製SP赤道儀は極軸先端に4箇所赤緯体取付ボルトあり、
このような改造がとてもしやすい。
(GPシリーズは2本ボルトでこれも取付容易)

【4】

SP赤道儀の赤緯体を外して、転がっていたミザール赤道儀用
軽金属プレート板を代わりにボルト4本で結合。
この板にZERO経緯台の水平回転部を裏から止めた。



【5】

ドイツ式赤道儀では、南中(子午線をまたぐ)時の
鏡筒反転(TL=鏡筒西→TE=鏡筒東)操作が必要と
なるが、フォーク式赤道儀ではその必要が無く、
そのまま東から西へ続けて観察できるのがよい。

【6】

ビクセン純正コントローラが付いてなかったので、
ネット検索で入手したMT1用コントローラ。
(下↓ / 右→)
倍速と16倍速、何とガイド用ケーブルも付いている。

(右下)
電源は後付けコントローラの仕様でUSB5Vを利用。
間違って12V電源を繋ぐと壊れるとのこと。
こんな大掛かりなバッテリーでなくても十分。
(スマホ用の充電バッテリーでOK)



【7】

欠点は、右画像のように天頂(真上)より北の方向へ
向けられないこと。
但し、観察会では月や惑星を見ることが殆どなので、
天頂から南方向しか見られなくてもあまり問題には
ならないと考える。


【8】

メイン観望は口径比較的大きい望遠鏡に任せ、このような小型
望遠鏡に月とか惑星を入れておけば、参観者が順番を待ってる
間に気軽に覗けると考えている。
経験上、このような小型望遠鏡を置いておくと、常時見張って
なくても、参加者の中にはスマホ手持ち撮影で気楽に初の天体
写真に挑戦する人があるなど結構楽しんでもらえる。

経費はZERO経緯台が一番高くついた。でも、強度は十分で特に
振動吸収が良好で、fl=1000mm以下の小型屈折望遠鏡であれば
ブレや振動はさほど気にならない。

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<龍吉>!(^^)!中古品の再利用も含む素人工作なので、製品としての見栄えは今一つです。(^_-)-☆
<はな>=^_^=天頂付近は覗き辛いので、天頂プリズムを利用するとよいかもニャー≡^・.・^≡
<ソラ>U.゚ω゚U口径7cm前後、fl=500mm程度の屈折望遠鏡がいいと思うワン▽・。・▽

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投稿者:龍吉at 14:35| 道具・ものづくり | コメント(0)

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