2021年08月16日
8年前いるか座新星
8/16,朝の内は晴れ間もあったが雲の切れ間殆ど無く、太陽連続観察はならなかった。この後、秋雨前線が再び北上するようで星見できそうにない。orz>ということで、8年前同期の投稿記事を再掲↓
---------- 2013年8/16未明、いるか座新星 ----------
14日晩(同日23時JST)、山形県の板垣公一さんがいるか座に新星を発見されたことを知り、本日(16日)未明、この新星を撮影した。(発見から約25,6時間後ということになります)
(新星は画面左上の輝星、画面上が北方向)↓別構図(一枚画像)↓
アストロアーツ社のWebページによれば、前日までの同じ箇所に13等以上の星は写っていないとのこと。発見直前にはペルセウス座流星群で多くの人が此処の辺りを撮影していると思われるが、13等以下ということであれば誰も気付かなかったのも頷ける。この新星は、現在6等まで増光しており、小型双眼鏡でも確認可能。実際、昨晩は口径3cmのファインダーでもあっさり確認できた。
20cmF6反射望遠鏡の直焦点で撮影したため写野が狭く、近くの似たような明るさの星が同一画面に入らなかった。そのため、掲載画像はファインディングチャートにも光度比較にも使えないと思われる。新星を写野の逆方向(右下隅)に構図をとれば近くの5.7等星が入るのは分かっていたが、実はIC6905という星雲が近くにあることを知り、それとのコラボを狙ったのである。残念ながら露光時間が3分で短いこと、透明度も良くなかったこと、写野に入りきっていない?ことなどの理由で、この目論見は失敗に終わった。
次回は、写野の広い望遠レンズで狙ってみようと考えているが、上弦を過ぎて明るくなった月が迫ってきているため観察条件は今後しばらく悪くなる。
2013年8月16日1時19分(3分露光)/オライオン20cmF6反射+パラコア(fl=1360mm)/EOS40D(SEO-SP2/ISO1600,RAW)/高橋EM200赤道儀+10cm屈折(DSI/PHDguiding)@自宅星見台
---------- 2013年8/16晩、いるか座新星 ----------
16日晩もいるか座新星を観察した。望遠鏡を同新星へ向けてすぐに昨晩よりも明るくなっていることに気付いた。
そこで、昨晩光度比較に使った近くの5.7等星(画面上端の輝星)を無理矢理反射望遠鏡の写野へ入れた構図で撮影した。(新星は右下端の輝星)↓
ぱっと見た感じでも4等台になっているのは間違いない。Facebook等、ネットでも同新星が増光中であると各地から観察結果(4.5〜4.4等)が上げられている。
4等台まで増光しているので同新星は肉眼でも見える明るさになっているが、あいにく満月を控えた明るい月が近くにいて肉眼観察は難しい。しかし、小型双眼鏡があれば十分観察可能な明るさである。夏休みの自由研究によいかも知れない。
双眼鏡は口径3cm程度10倍以下のものが手持ちでも観察しやすいと思う。手すりなどに双眼鏡を載せて観た方が安定する。ズーム式の場合は最低倍率で観察するようにする。(10倍以上になると視野が狭まって探しづらいし、手の震えが拡大されて視野が落ち着かず、気持ち悪くなることさえある)
いるか座新星を探して観たい方のために、リンクを張っておきます。
・アストロアーツ社のWebページ
・Sky&telescopeのWebページより(PDFファイル)
2013年8月16日21時32分〜(43秒露光×6枚コンポジット)/オライオン20cmF6反射+パラコア(fl=1360mm)/EOS40D(SEO-SP2/ISO1600,RAW)/高橋EM200赤道儀ノータッチガイド@自宅星見台
---------- 2013年8/17いるか座新星 ----------
17日晩もいるか座新星を観察した。前晩は明るく増光中だったので何時までどこまで明るくなるか、この目で確かめたかった。
残念ながら前の晩よりも少し暗くなり始めていた。どうやら16日晩が一番明るかったようだ。それでも画面上端の5.7等星よりは十分明るく、4等台をかろうじて保っていると思った。満月に近付いた月が空を明るくしているが小型ファインダーでも見つけることができる。
↓135mm望遠レンズで撮影したもの↓
いるか座中心部を無理矢理画面下に入れたため、新星が上端になってしまった。
久しぶりにアストロトレーサー簡易追尾を行ったが、カメラ三脚止めネジが若干緩んだらしく、星像が全体に縦方向に流れてしまった。
次回から赤道儀を出して追尾させることにした。アストロトレーサは赤道儀を必要としないのは助かるが、意外と詳細キャリブレーションに手間取ったからである。久しぶりということもあり、一回目は見事失敗してしまった。だったら小型赤道儀を出して設置するのと時間的に差がないと思ったからだ。ただ、アストロトレーサーはキャリブレーション後は三脚ごとカメラ設置場所を変えることができる。
新星は、今後ゆっくり減光していくだろうと予想している。ここしばらくは小型双眼鏡で観察できると思われる。満月期が近付いていて夜空は明るくなるが、双眼鏡さえあれば観察の支障にはならない。(月明が気になるなら建物の影などを利用して月の直射を避けるとよい)
【上】2013年8月17日22時16分〜(45秒露光×6枚コンポジット)/オライオン20cmF6反射+パラコア(fl=1360mm)/EOS40D(SEO-SP2/ISO1600,RAW)/高橋EM200赤道儀ノータッチガイド@自宅星見台
【下】8月17日22時13分〜(45秒露光1枚)/PENTAX-M135mmF3.5→F4/ペンタックスK-5(ISO1600,RAW)/アストロトレーサー簡易追尾@自宅前
-------------------------------------------------------------
<龍吉>!(^^)!いるか座はわし座隣の小さな星座。つまり、夏の天の川のすぐそばなので新星が現れやすい。(^_-)-☆
<はな>=^_^=確か、4等台まで増光したので空が暗ければ肉眼でも確認できる明るさ。ネコの視力なら楽勝だニャー≡^・.・^≡
<ソラ>U.゚ω゚U8年前だと未だ生まれてないから分からない。たとえ生まれていてもワンコの視力では無理だワン▽・。・▽
HomePage(Nifty)/(NSK)/すたーりぃないと/はなのWeb天文台/
---------- 2013年8/16未明、いるか座新星 ----------
14日晩(同日23時JST)、山形県の板垣公一さんがいるか座に新星を発見されたことを知り、本日(16日)未明、この新星を撮影した。(発見から約25,6時間後ということになります)
(新星は画面左上の輝星、画面上が北方向)↓別構図(一枚画像)↓
アストロアーツ社のWebページによれば、前日までの同じ箇所に13等以上の星は写っていないとのこと。発見直前にはペルセウス座流星群で多くの人が此処の辺りを撮影していると思われるが、13等以下ということであれば誰も気付かなかったのも頷ける。この新星は、現在6等まで増光しており、小型双眼鏡でも確認可能。実際、昨晩は口径3cmのファインダーでもあっさり確認できた。
20cmF6反射望遠鏡の直焦点で撮影したため写野が狭く、近くの似たような明るさの星が同一画面に入らなかった。そのため、掲載画像はファインディングチャートにも光度比較にも使えないと思われる。新星を写野の逆方向(右下隅)に構図をとれば近くの5.7等星が入るのは分かっていたが、実はIC6905という星雲が近くにあることを知り、それとのコラボを狙ったのである。残念ながら露光時間が3分で短いこと、透明度も良くなかったこと、写野に入りきっていない?ことなどの理由で、この目論見は失敗に終わった。
次回は、写野の広い望遠レンズで狙ってみようと考えているが、上弦を過ぎて明るくなった月が迫ってきているため観察条件は今後しばらく悪くなる。
2013年8月16日1時19分(3分露光)/オライオン20cmF6反射+パラコア(fl=1360mm)/EOS40D(SEO-SP2/ISO1600,RAW)/高橋EM200赤道儀+10cm屈折(DSI/PHDguiding)@自宅星見台
---------- 2013年8/16晩、いるか座新星 ----------
16日晩もいるか座新星を観察した。望遠鏡を同新星へ向けてすぐに昨晩よりも明るくなっていることに気付いた。
そこで、昨晩光度比較に使った近くの5.7等星(画面上端の輝星)を無理矢理反射望遠鏡の写野へ入れた構図で撮影した。(新星は右下端の輝星)↓
ぱっと見た感じでも4等台になっているのは間違いない。Facebook等、ネットでも同新星が増光中であると各地から観察結果(4.5〜4.4等)が上げられている。
4等台まで増光しているので同新星は肉眼でも見える明るさになっているが、あいにく満月を控えた明るい月が近くにいて肉眼観察は難しい。しかし、小型双眼鏡があれば十分観察可能な明るさである。夏休みの自由研究によいかも知れない。
双眼鏡は口径3cm程度10倍以下のものが手持ちでも観察しやすいと思う。手すりなどに双眼鏡を載せて観た方が安定する。ズーム式の場合は最低倍率で観察するようにする。(10倍以上になると視野が狭まって探しづらいし、手の震えが拡大されて視野が落ち着かず、気持ち悪くなることさえある)
いるか座新星を探して観たい方のために、リンクを張っておきます。
・アストロアーツ社のWebページ
・Sky&telescopeのWebページより(PDFファイル)
2013年8月16日21時32分〜(43秒露光×6枚コンポジット)/オライオン20cmF6反射+パラコア(fl=1360mm)/EOS40D(SEO-SP2/ISO1600,RAW)/高橋EM200赤道儀ノータッチガイド@自宅星見台
---------- 2013年8/17いるか座新星 ----------
17日晩もいるか座新星を観察した。前晩は明るく増光中だったので何時までどこまで明るくなるか、この目で確かめたかった。
残念ながら前の晩よりも少し暗くなり始めていた。どうやら16日晩が一番明るかったようだ。それでも画面上端の5.7等星よりは十分明るく、4等台をかろうじて保っていると思った。満月に近付いた月が空を明るくしているが小型ファインダーでも見つけることができる。
↓135mm望遠レンズで撮影したもの↓
いるか座中心部を無理矢理画面下に入れたため、新星が上端になってしまった。
久しぶりにアストロトレーサー簡易追尾を行ったが、カメラ三脚止めネジが若干緩んだらしく、星像が全体に縦方向に流れてしまった。
次回から赤道儀を出して追尾させることにした。アストロトレーサは赤道儀を必要としないのは助かるが、意外と詳細キャリブレーションに手間取ったからである。久しぶりということもあり、一回目は見事失敗してしまった。だったら小型赤道儀を出して設置するのと時間的に差がないと思ったからだ。ただ、アストロトレーサーはキャリブレーション後は三脚ごとカメラ設置場所を変えることができる。
新星は、今後ゆっくり減光していくだろうと予想している。ここしばらくは小型双眼鏡で観察できると思われる。満月期が近付いていて夜空は明るくなるが、双眼鏡さえあれば観察の支障にはならない。(月明が気になるなら建物の影などを利用して月の直射を避けるとよい)
【上】2013年8月17日22時16分〜(45秒露光×6枚コンポジット)/オライオン20cmF6反射+パラコア(fl=1360mm)/EOS40D(SEO-SP2/ISO1600,RAW)/高橋EM200赤道儀ノータッチガイド@自宅星見台
【下】8月17日22時13分〜(45秒露光1枚)/PENTAX-M135mmF3.5→F4/ペンタックスK-5(ISO1600,RAW)/アストロトレーサー簡易追尾@自宅前
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<龍吉>!(^^)!いるか座はわし座隣の小さな星座。つまり、夏の天の川のすぐそばなので新星が現れやすい。(^_-)-☆
<はな>=^_^=確か、4等台まで増光したので空が暗ければ肉眼でも確認できる明るさ。ネコの視力なら楽勝だニャー≡^・.・^≡
<ソラ>U.゚ω゚U8年前だと未だ生まれてないから分からない。たとえ生まれていてもワンコの視力では無理だワン▽・。・▽
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投稿者:龍吉at 21:17| 星空・星座 | コメント(0)