<< 前のエントリトップページ次のエントリ >>
2022年01月24日

2年前同期冬の大三角形

本日1/24午前中は、雲に隙間ができる時間帯あったが業務とタイミング合わず太陽観察の機会を逸す。午後からは快曇状態でアウト。>ということで、2年前同期の星野写真から。当時のブログ記事を見ると、同時期パンスターズ彗星が現れており未掲載のままだったらしい。
↓冬の大三角形↓Medium-Kappa-Sigma

ところどころ赤い塊のような箇所が見られるが、所謂H?領域と呼ばれる部分で水素輝線が強く出ている。実際には目視でこのようなH?領域を感じ取ることはない。
↓同、星座線入り↓

上2枚はあまりにドギツイ=ケバケバ=派手派手=不自然さが目につく。
↓冬の大三角形↓Average

↓同、星座線入り↓

上2枚に比べて比較的大人しめ。上にも書いたが肉眼で見る星空でこんなに赤く見えるところはない。よって、下2枚も不自然と言える。ここ10年ほどの間に「星景写真」というジャンルが広まってきた。(言葉の如く)星空と地上景色を1枚の画像にするものだ。ここに載せた4枚には地上景色は入っていないが、それでも肉眼=目視では感じ取れない赤いH?領域があちこち写っていることから不自然と言えば不自然。これに地上景色が加わると違和感すら感じる。ただ、H?領域は直接目では見えないにせよ、宇宙空間には多く存在するのは明らかで、これを(赤く)可視化することを『不自然』と決めつけ=否定するのは如何なものかと思う。宇宙空間におけるH?領域の存在を示しているのだから。では、「星景写真」においてH?領域を同じように地上風景と同一画像に並べることはどうなのだろうか?>通常、地上景色は地平高度低い=大気でかすんで薄く感じる=高度低い星空もそれなりにかすんで見える、、と思うが、、。>【同じロケ地】で、【同じレンズ】で景色と星空を撮っている限り、星景写真を否定する気はない。撮影時間の違いも気にしない。H?領域も極端でない限り端から否定しないが、、。目視では殆ど感じないが、写真は正直。撮像素子は目では感じない波長の光まで画に残すことができるから。地上景色が入っていなくても強調処理する段階で純粋な科学写真とは言えないだろうし。
地上景色を入れる?入れない?というよりも、多少なりとも、不自然さ、違和感が生じることを自覚することだと思う。ただし、(しつこくなるが)自分の場合、同じ人が、同じ場所で、同じ光学系で、は譲れない。
【データ】2020年1月21日21時33分〜(120秒33枚)/EOS6D(HKIR,ISO3200,RAW-TIF)/Nikkor28mm,F2.8-F4/LX200赤道儀STVガイド@自宅星見台HANA
-------------------------------------------------------------
<龍吉>!(^^)!写真は正直、ありのままを余すところなく画像に残す。処理過程でどう切り分けるかを意識することかな?(^_-)-☆
<はな>=^_^=いわゆる「撮って出し」は処理過程でデジカメの処理機能に任せてしまうことになるニャー≡^・.・^≡
<ソラ>U.゚ω゚U純然たる科学写真=光度測定する場合などは、生データ、白黒L,1枚撮り原則だというワン▽・。・▽

HomePage(Nifty)(NSK)すたーりぃないとはなのWeb天文台Twitter

投稿者:龍吉at 19:46| 星空・星座 | コメント(0)

◆この記事へのコメント:

※必須