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2023年01月02日

監視カメラで流星キャッチ総集編1

監視カメラAtomCam2による流星キャッチ試行<ここまでのまとめ>
これまでの試行実験から想像していた以上に優れモノであると分かってきたAtomCam2だが、自分にとって一番大きな成果は、何と言っても、監視カメラは天候を選ばない=多少天候悪くても1晩に1,2個は流星キャッチできる可能性があるということ=雪国では冬の天文活動休止ではなくなったこと。晴れたら↓このように↓未明から明け方までに30個近い流星をキャッチできることもある。が、
↓12/21未明〜明け方までに捉えた流星たち↓

曇り空でも流星キャッチが可能であること↓、
↓今まで捉えた中で1番明るい火球(雲越し撮影)↓

普通なら観察を諦めるような雲天であっても、雲越し、或いは雲の切れ目から流星を捉えられることを証明できた?気がする。
↓2023元旦の朝に現れた流星で一番明るかったもの↓

これに必要な道具(ハードウェア)は高感度の監視カメラだけ。
AtomCam2の導入時にはLAN環境が必須になる一部のデータをクラウド保存するのと、WiFiでスマホからカメラの設定や制御を行うため。
導入時の設定手順(うろ覚えなので誤りあるやも知れない(-_-;))
【1】説明書にあるQRコードをスマホで読み取り、ATOMアプリをスマホにインストールする。
【2】[1]を立ち上げ、利用カメラの登録画面へ、、
【3】AtomCam2カメラ筐体の後部にあるUSB5V電源端子に付属USB5Vケーブルを差して電源を通す。
【4】しばらくしてAtomCam2カメラから『登録待ちです』という音声発信が始まる。
【5】スマホのATOM画面にQRコードが表示されるので、それをAtomCam2カメラ前にかざして、読み取らせる。
【6】『読み取りました(?)』『設定中です(?)』という音声が聴こえたら終了。
誤りあるやも知れないが、スマホのATOMアプリの表示通りに進めれば大丈夫なはず。
「追記へ」続きます↓

<室内使用限定の場合、以下は読み飛ばしてください>
一般的な監視用途であれば軒先に下向き設置でさほど雨風の心配は要らないが、天文用に流用するとなると、写野確保のため野晒し同然の設置、かつ、カメラ上向きになるので防水防湿対策を補強する必要がある。
監視カメラであるので防水機能を持たせてあるものの、外見からそれほどしっかりした対策を施してあるとは思えず、以下の工作をした↓

1)カメラ筐体頭部に庇(ひさし)を付ける。

ビニル袋を切って作った筒状カバーを着せる。

星見台のある物置屋上に台座を自作して設置

同、南東側から。台座下のカバー内に屋外用ACコンセントがある

当初はこのようにカメラを東西に分けていた。

南側担当カメラから(夜はカメラを上向きにする)


ある方から、2日ほどしたら結露発生、、との情報があった。確かにこの「つくり」では危うい。その後、レンズ部があるカメラ筐体前面の周囲を(四隅重点で)写野を妨げない範囲で嵌め込み部分にテープを張って覆った。
■■以下(ソフトウェア編)はマニアックな内容なので興味ない方はスルー願います■■
以下、監視カメラが残した膨大なデータからどうやって流星出現時の映像を取り出すのか?ということについて。(ソフトウェア編)
一般的な監視カメラやドラレコなどでは写野の一部に動きがあったとき、振動があったときなどの録画記録を別に保存し、通常の記録はメモリが満杯になり次第旧いデータから順に上書きされている。
AtomCamの場合、最初の設定段階で必ずLAN環境が必要になる。上記のようなイベント発生時の記録はカメラ内蔵microSDの他にネット上でクラウド保存することになっているためだ。具体的にはLANのルーターに監視カメラのIPアドレスを割り振ってもらう必要がある。カメラ自体の操作もLANを介してスマホ(タブレット?)から行う関係で無線LAN環境が必要。ネットやPCに長けた達人の間ではatomcam-toolsを使ってカスタマイズされているようだ。AtomCam純正のカメラ機能設定パラメータの自由度を増したもの?と考えていいのかも?>自分も試してみたが、なぜかNAS同時記録機能がうまく働かなくなり、ATOM純正設定でもさほど問題を感じないので、あっさり諦めた。詳しくはこちらを参考にされたし→ https://astronomy.pirosap.tech/ja/atom-cam-2/wired-atomcam2
■自分がATOMアプリ使ってカメラの設定変更しているのは、以下の通り■
・ステータスランプ、赤外光ライト>いずれもオフ(常時消灯)
 降雪降雨の際に正に流星雨のように写ることがあるため。室内から硝子窓越しで
 使用する場合も必ずオフにする。撮影画面にライトが写りこむ。
・常時記録を選択。この画面下にNAS(ベータ)同時記録の項目があり、NAS(LAN上で
 認識された保存デバイス=HDD)を利用できる環境にある人はオンにする。
 >カメラからその都度microSDカードを抜いて記録データを読み込む必要がなくなる。
・モーション部分の表示=オフ:動体検知した箇所を緑枠で教えてくれる機能だが
 これにMeteorDetect(後述)が反応する恐れがあるため。動体検知オフなら設定不要
・動体検知機能>オフ:一般的な使用状況では殆どを感知するが、流星の場合は殆ど
 見落とすため(今まで一度も流星検知できてない)設定の意味がない。、
・録画画面左のATOMロゴ表示>オフ:これにMeteorDetectが反応する恐れがある?ため
 ただし画面右下の日時表示はオンのまま。これが頼りなので。
と、長くなったので、今回はここまで。肝心の流星検出については、続編へ
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<龍吉>!(^^)!本文でも書いたが、AtomCam2の最大の恩恵は、あまり天候の良し悪しに左右されないこと。(^_-)-☆
<はな>=^_^=これで、寒く冷たいよるも家の中でぬくぬくとスマホ片手で流星カメラ操作できるのが有難いニャー≡^・.・^≡
<ソラ>U.゚ω゚U視力の差は歴然としているが凍てつく寒い冬空にも耐える監視カメラはオイラとよく似ているワン▽・。・▽

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投稿者:龍吉at 20:02| 彗星・流星 | コメント(0)

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