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2006年03月30日

皆既日食

昨日晩(日本時間)は、中央アジア〜中近東にかけての皆既日食でした。テレビの中継を
見ると好天にも恵まれたようで、素晴らしい日食画像を放映していました。
↓下画像は、23年前の6月11日、インドネシアジャワ島中部で見られた皆既日食です。
TotalSolarEclipse
↓ダイヤモンドリング↓(皆既の始まり直前と皆既終了直後に見られる)
ダイヤモンドリング
★この画像もそうですが、バックが真っ黒になってしまっているために、
 「皆既日食の時間帯は真っ暗になる?」と思い込んでしまいがちです。
☆が、実際には、空は真っ暗ではなく夕暮れか満月時以上の明るさがあるのです。
 望遠鏡で見ると青味の残る空に日食が見えます。
★皆既日食は海外遠征という場合が殆どであるため機材に制限が生じてしまいますが、
 できれば中倍率が出せる眼視観察用望遠鏡の携行をお薦めします。

★中倍率で観た内部コロナは(上の画像では明るすぎて細部が飛んでしまっていますが)
 無数の髪の毛のような流線が太陽から放射されているのが観察でき、壮観でした。
☆また、5cmファインダーで見る外部コロナは周辺部へすーっと長く伸び、やがて空の
 青に溶けるように消えているのが印象的でした。
観察風景
[データ]1983年6月11日ニコンF2ボディ/ネガカラーフィルム(ISO感度、銘柄等不詳)
高橋5cmf=700mm屈折直焦点/元祖P型赤道儀/撮影地:ジャワ島中部ソロ市内

投稿者:Ken28at 21:10| 太陽系・月 | コメント(2) | トラックバック(0)

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◆この記事へのコメント:

皆既日食を生でご覧になったのですね。(羨望)
’83・・・ううん、私はなにしてたかなぁ。秋葉原に入り浸っていたような(沈)

投稿者:ゆうひぶたっくすURL at 2006/03/31 14:57

ゆうひぶたっくすさん
皆既日食はぜひとも実際に眼でご覧になられますことを強くお勧めいたします。本文にもふれましたが、
特に内部コロナの無数の細い流線が髪の毛のように放射しているさまは見事で、今も眼に焼き付いています。
カメラ(写真)ではこの繊細な無数の線が潰れてしまって駄目ですね。
双眼鏡等で外部コロナ全体を見ている人が多かったようですが、中倍率で内部コロナの観察ができて良かったです。

>'83
バブル期だったし、若さに任せて?同僚の迷惑も考えず勤務を強引にやりくりしちゃったし..(苦笑)
ジャワ日食は皆既時間が5分以上というかなり深い日食で当時は「今世紀最大の..」と騒がれました。
往復のガルーダ航空ジャンボ機は全て日食ツアーの邦人で満席。しかも望遠鏡やカメラ等の手荷物も多かったので、
本当にジャンボ機が空に浮かぶのか?と心配になったものです。(笑)

投稿者:ken28URL at 2006/03/31 20:47

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