<< 前のエントリトップページ次のエントリ >>
2006年09月24日

剱岳

雄山頂上から見た「剱岳」です。

出かけたのは今から約30年前の夏、8月最後の週でした。
【初日】行程..出発は昼過ぎ。(東京から来た友人と登山)
→上市駅→タクシー→馬場島→早月尾根ルート..
(早月尾根中腹で暗くなり幕営。夜は降雨であまり眠れず)
↓早月尾根

【2日目】行程
早月尾根中腹→剱岳登頂→鎖場→剱沢(幕営)..終日好天。
剱岳頂上直下でルートを間違えたのかオーバーハングをする羽目に..[※]
やっとの思いで登った剱の頂上は意外となだらかで広い。
#どこで道を間違えたのだろう。
剱沢の夜は月が眩しかったが星もきれいに見える。(ちょうど剱の上に北極星が見えた)

【3日目】行程
剱沢→剱沢雪渓→仙人池→阿曽原温泉小屋(泊)..意外と時間がかかる。

↓中山山頂から見た剱岳

【4日目最終日】行程
阿曽原温泉→黒部下ノ廊下→欅平→宇奈月駅→魚津駅
阿曽原温泉から欅平までの下ノ廊下を歩行中、谷間で雪渓に出くわす。
夏の終わりなので、雪渓中央部に約50cmほどのクレバスが生じていた。
約10数m下に谷川がごうごうと音を立てて流れている。
周囲を見ると、欅平側から登ってきた対抗登山者2名が雪渓横断を諦め、この谷間のガレ場を高巻きに迂回している最中であった。
友人と相談の末、「とりあえず荷物を向こう側へ放り投げよう」ということになった。
恐る恐るクレバスの近くまで歩み寄り、ザックを思い切り投げ飛ばす。
これで荷物は向こう側に渡って身軽になった。次は..
我々の様子を見ていた対抗登山者が大声で「危ないから止めろ!」と叫んでいるが、友人と私は荷物を投げ飛ばした時点で気持ちは決まっていた。
★助走して雪渓割れ目の向こう側へ飛ぼう..★
今から高巻きルートを迂回すると時間がもったいない。
(30分〜1時間以上のロスになりそう)
二人とも明日から通常勤務、本日中には家へ帰りたい。
私たちは代わる代わる助走し、割れ目をジャンプ..
(なるべくショックを与えないよう)寝ころぶようにして..無事着地(雪)成功!。
おかげで何とか欅平のトロッコ電車に間に合い、無事家路につくことができた。
若気の至りというか、怖いモノ知らずというか、向こう見ずというか..思い出すだけでもぞっとする体験です。[※]
このような恐ろしい目に遭うのはもう懲り懲り..以来、ハードな山行はスッパリ止めました。

投稿者:Ken28at 19:04| ローカルな話題 | コメント(0) | トラックバック(0)

◆この記事へのトラックバックURL:

http://control.onair-blog.jp/util/tb.php?us_no=1061&bl_id=1061&et_id=36416

◆この記事へのコメント:

※必須