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2008年01月03日

口径20cmF6ニュートン反射

#(天候不良のため)昨年暮れの話題です m(__)m
本記事は、天体写真People「器材」にTBします
それは、クリスマスイブの日にやって来た。(脚の短い)EM-200赤道儀用。
Orion_4302ux
イブの晩は、あいにく曇り空であったが、とりあえず見てみたい(笑)
★満月の直焦点撮影
Moon_5162c12k1224sqx
F6(fl=1200mm)にパラコア(×1.15)装着なので、fl=1380mm相当。
デジ一眼(K10D)の写野いっぱいに満月が入る。
雲間で条件は悪いが、ジェット気流の影響は弱いようだ。
続いて↓★すぐ近くの火星付近↓
Mars_c7k1224bx
◆火星って↑これじゃなかろうが!>はい、未だ拡大撮影の準備ができてない(汗)
→撮影後、さっさとカメラを外して手持ちのアイピース(接眼鏡)を装着し、最接近を終えたばかりの火星観察。
Hi-Or4mm(×300)は、さすがに雲の影響を受けて駄目だった。
この晩は、Or-7mm(×171)が一番よく見えた。
ともあれ、すっかり忘れていたニュートン反射の鋭像を思い起こすことができた。

ステライメージで再現した↓同じ晩の火星付近
Mars_1224
(数字は等級を表す>8秒ほどの露光だが11等級近くまで写っているようだ)


(ここで、反射望遠鏡の話題に戻す)
★英国オライオン製20cmF6ニュートン
Orion_4299sqsv
イギリスは、職人の国。名車RRを引き合いに出すまでもなく、職人芸で作られる製品には定評がある。
望遠鏡も然り。例えば、かつて我が国最大だった岡山の口径188cm反射望遠鏡も英国グラッブパーソンズ社製。
だから、オライオン望遠鏡も..と言うつもりは毛頭無い。(笑)
ただ、光学部品(鏡)の精度には多少なりの期待を込めての購入だ。
競合製品は笠井T扱いのロシア製高精度20cmF6鏡のNERO200DX鏡筒。
光学スペック上の違いは殆ど無いが、オライオンの斜鏡短径50mmに対してNEROは短径40mmとさらに中央遮蔽が少なく惑星観察専門として特化されている。
さらに(実際に見たわけではないが)NEROは鏡筒そのものがたいへん真面目な作りである。
オライオン鏡筒は1mm厚ジュラルミンを巻いたもので非常に軽くてよいが、ぺらぺら感が否めず不安がある。
それでも何故オライオンにしたのか?口径25cmにしなかったのか?という話は、また次の機会にでも(続編へ..)
ところで、
Orion_4304ux
ニュートン式は筒横に接眼部があるため、赤道儀に載せると望遠鏡の向きによっては覗きづらくなる欠点がある。
そのため筒回転が必要となるが、このように接眼部を赤緯体側にすると筒回転の必要は殆ど無くなる。

投稿者:Ken28at 09:04| 太陽系・月 | コメント(2) | トラックバック(0)

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◆この記事へのコメント:

明けましておめでとうございます。

質実剛健な筒が載りましたね。(羨望)
メーカーのHPを見てみましたが、
価格も、20cmとしてはリーズナブルだし、鏡面精度の測定表など、メーカーの良心が感じられます。
20cmF6でも高橋MT160とあまり変わらない重量というのも驚きです。
威力を発揮しそうですね。

投稿者:豚磨URL at 2008/01/05 21:41

琢磨さん、今年もどうぞよろしくお願いします。
率直に言うと、「鏡面重視のオライオン鏡筒」と印象です。
(#善くも、悪くも..笑)

>質実剛健
質実はともかく、剛とは言い難い筒です。あまりにぺらぺらで..
光学精度には妥協しない代わりに筒など直接関係ない部分にはコストをかけない?というポリシーを感じます。

>MT160とあまり変わらない重量
見かけ以上に軽いのに驚いています。
おそらくEM-10に搭載してもウエイト追加不要でしょう。
 ↓
重いと出すのが億劫になり、稼働率下がるので、この辺りも考慮しての設計ポリシー?かな?と。
#↑でも無いか(笑)..軽すぎて光軸の再現性に乏しい気がします。

投稿者:Ken28URL at 2008/01/07 03:43

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