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2008年01月05日

反射にした理由(?言い訳)

雲が多いものの、昨夜はちょっぴり晴れ間があった。ホームズ彗星も気になる。
(今にして思えば)いつもの器材で準備すればよいものをEM-200赤道儀のガイドシステムも試したかったので、その準備をしている内にまたもや天候悪化 orz
天気予報では『高気圧に覆われる..』と言ってたのに..#冬の天候が恨めしい
■というわけで、昨夜の画像は0枚。
#せめて、ホームズ彗星の固定撮影ぐらいすれば良かった。
さて、本題。
★屈折望遠鏡との比較からニュートン反射にした理由(言い訳)を..
※撮影日時(月齢)とカメラが異なるので、きちんとした比較ではない m(__)m
【月面全体像】いずれも左右方向のみトリミング
★ニュートン式反射(20cmF6+パラコア/fl=1380mm)
Moon_5162c12k1224sqx
★アクロマート屈折(15cmF8/fl=1200mm)
Luna5861c4e0714svsq
#反射の方がすっきりしたかんじがするはず?
※↑屈折の方は、蛍石やED(超低分散)硝子を使ったアポクロマート鏡でない。
【月面北側】↓上の撮影原板からトリミングしたもの
★ニュートン式反射(20cmF6+パラコア/fl=1380mm)
Moon_5162c12k1224squpxne

★アクロマート屈折(15cmF8/fl=1200mm)
Luna5861c4e0714psv
↑月周縁部に少々緑色の色滲みが生じている
※↑屈折の方は、蛍石やED(超低分散)硝子を使ったアポクロマート鏡でない。


【月面南側】↓原板からトリミングしたもの
★ニュートン式反射(20cmF6+パラコア/fl=1380mm)
Moon_5162c12k1224sqxupsw
★アクロマート屈折(15cmF8/fl=1200mm)
Luna5861c4e0714tsv
◎ニュートン式反射は鏡を使うため、色滲みや色収差は発生しない。
※反論※
↓ED屈折望遠鏡による月面
Moon10c4i1220sqsv
※↑色滲みや収差を減らしたのが、アポクロマート屈折望遠鏡
▲反射式は、光軸が狂いやすい=移動用には不向き
▲反射式は、メンテナンスが(屈折よりも)面倒。例:鏡のメッキ等
▲反射式は、視野周辺になるにつれコマ収差がつきまとう
▲反射式は、屈折よりも結像の安定感に欠ける..
序列をつけると、アポクロマート屈折が一番かも知れない。
しかし、以下の理由で屈折望遠鏡は値段が高い!
・アクロマートでも4枚レンズ面を磨かないといけない。
・光学硝子材が最低2枚必要。
以上の理由から、口径20cmを超す辺りから反射式が優位となる。
・高精度な鏡を1枚磨けばよい。
・材料硝子が1枚で済む     だから、価格も安く抑えられる。
【反射にした理由】
◎反射式は同口径屈折に対して安いから。(笑)

投稿者:Ken28at 07:49| 太陽系・月 | コメント(2) | トラックバック(0)

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◆この記事へのコメント:

遅ればせながらオライオン鏡筒導入おめでとうございます。
20cmF6だと、基本的には万能機ですね。月の画像もシャープで素晴らしいです。
重量的にはGP赤道儀にも十分載るんですよねぇ。
とは言うものの、これ以上望遠鏡を増やすのも躊躇われますが。
いや、いっそドブでも・・(笑)

投稿者:ichURL at 2008/01/10 20:21

ichさん、有り難うございます。
仰るようにGPでも搭載可能な重量です。見かけによらぬ超軽量に驚かされます。
EM-200赤道儀だともう一回り大きな25cmF4.8も問題ないので、最後まで迷いました。
ただ、25cmから上になるほど大気の状態(シーイング)の影響を受けやすくなり、大口径の解像度を発揮できる晩が限られてきます。
※↑以前使っていた25cmF6反射を処分した理由の一つです。
※↑代わりに購入した25cmSCTの出番が極端に少ない理由の一つです。
それでも集光力のある大口径は魅力的で、20cmと25cmではたった5cmですが、実際にはもっと差を感じます。
↑最後まで迷ったのは、この集光力の違いです。
で、結局20cmに落ち着いたのは、本文に書いたとおり「価格」でした。(爆)

投稿者:Ken28URL at 2008/01/11 17:34

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